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ポール・クルーグマン氏(ノーベル経済学賞受賞)のオバマ批判

(by sunshine)


プリンストン大学経済学教授で、「ニューヨーク・タイムス」のコラムニスト、ポール・クルーグマン氏(Paul Krugman)が今年度のノーベル経済学賞を受賞した。彼はかねてよりブッシュ政権を強烈に批判したり、アメリカの医療制度、とりわけ健康保険制度について早くから警鐘を鳴らしていた。

http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/2006/05/post_4a60.html


そんな彼が1年前から批判の矛先を向けていたのがオバマであり、オバマの唱える「国民健康保険制度」というのは、彼が一押ししていたジョン・エドワーズ案に比べるとはるかに“弱く”、ヒラリー・クリントン案と比較しても“弱い”と言っている。

http://www.nytimes.com/2008/02/04/opinion/04krugman.html?_r=1&oref=slogin

http://www.economist.com/blogs/democracyinamerica/2008/04/krugmans_obama_problem.cfm


この中でクルーグマン氏は、大筋で下記のようなことを述べている。

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「オバマはそもそも国民健康保険政策案を選挙戦の最初から掲げていたわけではなく、これについてはどちらかと言えば共和党の姿勢に近いスタンスをとっていた。彼は他の民主党候補が国民皆保険制度を政策に掲げていることに対して、“非現実的”と批判していた。それなのにその後、彼もだんだんと集票政策の一環として、この政策を唱えるようになってきた。


しかしながら、オバマが当選しても彼の健康保険制度を現実化することは難しいだろう。なぜなら彼のプランを実施する場合、健康保険を持つ人が通院の際に支払う費用のことを考えるとうまく機能しないということが専門家によって計算されているからだ」

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オバマ支持者のサイトもクルーグマン氏のオバマ関連記事を下記のように収集。「クルーグマン氏は全面的なオバマ批判者ではない」とのタイトルで、支持者達を安心させるかのような書き方をしている。

http://www.barackobama.com/factcheck/2007/12/07/fact_check_krugman_didnt_alway.php


1年前から行われてきたたび重なるクルーグマン氏のオバマ批判に対し、昨年12月19日付、「ニューズウィーク」では「なぜオバマの健康保険政策はナイーブ(無知・無策)ではないか」という反論を掲載し、「クルーグマン氏はポピュリスト」と批判。以後、両者は現在に至るまで、健康保険政策をめぐって事あるごとに論争を続けている。

http://www.newsweek.com/id/80882


今年2月11日付、「ニューヨーク・タイムス」でクルーグマン氏は、オバマの支持者たちを「まるでカルト宗教に群がる信者達のようだと」評した。。

http://www.nytimes.com/2008/02/11/opinion/11krugman.html?scp =

http://www.huffingtonpost.com/2008/02/11/krugman-claims-obama-supp_n_85999.html


オバマだけではなく、大統領選自体、この世界大恐慌のさなかに能天気な祭りを演出している異次元世界の人々の遊びのようにしか見えないが、オバマの唱える健康保険政策が具体的にどのようなものであるのか分かっている支持者たちが一体どのくらいいるのか、確かに疑問だ。


アメリカの財政は実質的に破産状態であり、今後、ウェルフェアー(社会福祉)がどうなるのか全く不透明な状態だが、少なくとも現在は、貧困層や低所得者層には公的健康保険、メディケアー(Medicareー医療費全額政府負担)とメディケイド(Medicaidー医療費一部個人負担)とがあり、中間層はまだしも、低所得者層は一応、これで何とかなっていはいる(経費のかかる治療の場合はどうなるのか知らないが、例えばサンフランシスコ・ベイエリアのアラメダ郡立病院などでは、低所得者層・貧困層への一定の手術や入院費なども無料で行っている。しかしこの分野は州政府と地方自治体の負担であり、カリフォルニア州政府自体が破産状態で、先日もシュワルツネガー知事が連邦政府に補助予算の申請をしていることから、いつまでこのようなことが続行されるか分からない)

http://en.wikipedia.org/wiki/Medicare_Catastrophic_Coverage_Act

http://en.wikipedia.org/wiki/Medicaid


そもそもオバマの唱えている中間層への減税という政策自体も、それで現在抱えている10兆ドル強(1000兆円)の財政赤字をどのように補てんしていくのかということには言及されず、ただ「ワン・フレーズ」だけが独り歩きしているようなところがある。健康保険政策についても、何となく皆が安い国民皆保険を手に入れられそうな、そんなムードだけが独り歩きして、実態がぼやけているというのが正直な感想だ。


イメージを振りまき、リアリティーを見えなくするのが大統領選という名のメディア・広告会社、その他企業が仕掛ける”祭り”。その意味でも、クルーグマン氏の言葉には説得力がある(しかしながら彼もまた、レーガン政権で82年ー83年と経済補佐官を務めーレーガノミックスでは大変な双子の赤字を創出したがーその後世界銀行、IMFなどでエコノミストを務めていた経歴などからして、政治的立ち回りができる人物かな、とも思う)。


ポール・クルーグマン氏のオフィシャル・サイト
http://krugmanonline.com/

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(コメント by こげばん)

■著名エコノミストの「政治的立ち回り」

「政治的立ち回り」がうまいのは何もクルーグマンに限ったことではなく、ヘッジファンドを世に知らしめたジョージ・ソロスや、'The Work of Nations(邦題:ザ・ワーク・オブ・ネーションズ―21世紀資本主義のイメージ)'なる著書で、労働市場のレッセフェール化を高らかに称賛していたロバート・ライシュ(クリントン政権労働長官)なども、最近ではこぞって乱稚気レッセフェール経済に異を唱えているように見受けられます。

このような著名エコノミストの主張には一定の説得力があるのは確かです。ただ近年のアメリカ・リベラルグローバリスト系シンクタンク-ブルッキングス研究所など-の論調も修正資本主義を志向しているところを見れば、アメリカ(支配層)は修正資本主義的外見を纏った統制経済への移行を考えているのではないかとも思え、だとすれば著名エコノミストの「政治的立ち回り」も、「露払い」の役を演じているのかもしれません。

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