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乱痴気新自由主義経済の終焉?

(by こげばん)


昨年から危ない危ないと言われ続けてきたサブプライムローン危機、先日のリーマン破綻でいよいよ本丸炎上という感がするが、それでも終息する気配など全くなく、今度はAIGの国営化が決定したのは周知の通り。

自由貿易で産業空洞化が進んだ1980年代以降のアメリカは、他国に比べて相対的に高い金利で海外から資金を調達してドルの減価を防ぐ一方、海外からの資金を元手にした?減税軍拡(レーガン政権)や戦争(ブッシュ親子政権)という「財政出動」や、あるいは様々なバブル(クリントン・ブッシュJr政権)による株高により好景気を演出し、株高や好景気がさらに海外から資金を呼び込むという、よく言えば好循環、悪く言えば自転車操業で経済を成立させてきたが、住宅・資源バブル-アメリカ経済最後の延命装置-の崩壊により、どうやら好循環サイクル
にも終止符が打たれた様子である。

さてこのような自転車操業など、何時までも続けられるわけがないことくらいアメリカ識者にはわかっていたのであろう、CFRが先月、Sovereign wealth andsovereien powerと題する、外国からの資金調達(による債務増大)を危険視する論文を発表している。
http://www.cfr.org/publication/17074/
http://www.cfr.org/content/publications/attachments/Debt_and_PowerCSR37.pdf

この論文にざっと目を通してみれば、自転車操業による結果としての外国政府による米国債大量保有を「アメリカ政策に制約を与える戦略的脆弱性」と認め、この「脆弱性」を減少させるため、アメリカ財政の外国政府依存を減少させるのは「次期政権の重要課題」である、と結んでいる。

また民主党リベラル系シンクタンク・Brookings Instituteはこのところ内政問題に力を入れていて、たとえば貧困問題のシンポジウムでは、
http://www.brookings.edu/events/2008/~/media/Files/events/2008/0929_poverty/20080929_agenda.pdf
雇用増大 ・セーフティネット拡充 ・家族や近隣コミュニティ再建 などをテーマとしてとりあげている。またロバート・ライシュ氏(クリントン政権労働長官)は「ウォールストリート最大の問題は資本不足ではなく、信用の崩壊である」と論じており、
http://www.usnews.com/articles/opinion/2008/09/16/robert-reich-government-needs-to-rebuild-trust-in-the-markets.html

これらの論調から考えると、仮にオバマ政権が誕生すると仮定すれば、これまでの自転車操業による乱痴気新自由主義に代わり、もはやアメリカにとり重荷でしかない外国からの米国債投資を抑制しつつ、内政面では格差是正策や公共投資増大、金融機関に対しては規制・監督強化、場合によっては国有化といった統制色の強い修正資本主義へと舵を切る可能性が考えられる。

この21世紀版ニュー・ディールと形容できるかもしれない修正資本主義をオバマが愚直に追求するなら、アメリカに一縷の光が射す可能性はあるにはあるが、この困難が予想される政策だけでアメリカを軟着陸させられなかった場合に考えられる次の一手 -以前書いたバイデンの主張や極端な為替レート変動、あるいは
多分に空想の世界ではあるがNorth American UnionなどのようなEU型経済・通貨統合など?- には、いささか懸念するところがある。

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(コメント by sunshine)

■祝! 国際金融マフィアの倒産

リーマン・ブラザースの倒産、バンク・オブ・アメリカのメリル・リンチ買収と国際金融マフィア集団の一角が次々と倒れていったことは、めでたし、めでたし。新自由主義という名のもとにやりたい放題暴れまくって、世界の市場を荒らしまわった天罰だ。一つの帝国だけが、栄え続けた例はないわけで、アメリカ帝国もいよいよ危なくなってきた兆候。


リーマン・ブラザース倒産のニュースが世界を駆け巡ったのは9月15日だが、それに先立つ1日前、ブッシュ政権が必死になって軍事兵器の売買契約を世界各国政府と締結しようと駆けずり回っている、との記事が9月14日付け「International Herald Tribune」に掲載されていたので、任期切れまでに「在庫処理を行いたいからか」と思っていた。

http://www.iht.com/articles/2008/09/14/america/arms.php


そうしたらリーマンのニュースが報道され、アメリカ2大軍需産業企業、ロッキード・マーティン社はJP モルガンから、そしてボーイング社はモルガン・スタンレーなどが主として取引関係にあることから、http://www.spaceref.com/news/viewpr.html?pid=16790

もしかするとJP モルガン、モルガン・スタンレーの今後も不透明ということで、大至急、”兵器の在庫処理”に追われているということかもしれないと思った。


リーマンは倒産し、メリル・リンチはバンク・オブ・アメリカが買収、そしてAIGは連邦政府が国民の税金による公的資金を融資して救済と3者3様の方策がとられたことに関して、私は仲間と下記のような極めてローカル的かつミクロ的な話をしている。


・リーマンーアラバマ州出身のドイツ系ユダヤ人が創始。ブッシュの弟で元フロリダ州知事だったジェブ・ブッシュを昨年顧問として、そして同じくブッシュのふた従兄、ジョージ・ウォーカーを1昨年、同社の重役として雇用している。

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http://www.reuters.com/article/fundsFundsNews/idUSN3046902620070830

NEW YORK, Aug 30 (Reuters) - Lehman Brothers has hired Jeb Bush, brother of the President of the United States, as an advisor to its private equity business, a source familiar with the situation said.

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・メリル・リンチー1995年にはロスチャイルド財閥のニューコート・セキュリティーズを買収。父ブッシュの母方、ウォーカー氏が重役だったハリマン社の資本が入っている。これのライバル企業、ゴールドマン・サックスの元CEOはポールソン財務長官。


そしてバンク・オブ・アメリカとAIGはサンフランシスコ・ベイエリアと極めて関係が深い会社であり、前者はサンフランシスコを創立の場とし(前身はバンク・オブ・イタリー)、後者は創立者がサンフランシスコで青春時代を送り、ベイエリアにあるカリフォルニア大学バークレー校に東アジア研究のための図書館を寄贈している(創立者のCornelius Vander Starr が若い頃兵士として日本にいたり、AIGの創立を最初に上海で行ったことによるらしい)。

http://en.wikipedia.org/wiki/Bank_of_America

http://en.wikipedia.org/wiki/Cornelius_Vander_Starr


ブッシュの弟が絡んでいるリーマンは倒産、メリル・リンチは”イタリア系”のバンク・オブ・アメリカが買収、そしてAIGは連邦政府が救済となると、AIGの破綻が世界各国に与える影響が強すぎるからという理由で救済になったとしても、アメリカ政府内部での様々な勢力争いの結果でもあるかも、と考えるのはいささかピントはずれか。


*リーマン・ブラザースが倒産するほんの何時間か前、ドイツ国営の銀行、KFWが4億2千万ドル(約420億円)の融資を送金したということでドイツ国内は大騒ぎのよう。ドイツ人も能天気になったもんだ。

http://www.monstersandcritics.com/news/business/news/article_1431315.php/Germany_angered_at_last-minute_loss_in_Lehman_crash

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(レス by こげばん)

■世界一能天気な?日本の金融機関

能天気さでいえば、日本の金融機関の能天気さはドイツの比ではなく、たとえば農林中金やゆうちょ銀行(旧郵便貯金)などは、外債投資を拡大しようとしているようです。

http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-33421620080824
http://futures.sakura.ne.jp/CX/newpage474.html


債務削減を主張する先のCFR論文から考えれば、今後大幅な為替レート変動や、最悪(米国債のような「安全資産」も例外なく)何らかの形での債務免除・切捨てが発生する可能性を考慮に入れたほうがいいかもしれません。

この期に及んでそのような危険な投資を増やすくらいなら、先のBrookingsシンポジウムのテーマにでも沿って、日本国内の貧困対策にでも資金を回し、消費刺激を通して景気回復を図った方がはるかに有意義な投資になり、投資が焦げ付くリスクも恐らく少ないはずですが… 

#旧政府系金融機関は、このような「国策」が制約となっているかもしれませんが…
http://www.post-fan.jp/topic/topic080818_02.htm

こげぱん 2008-09-18 23:47:35

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(レス by sunshine)

■一極主義から多極主義or無極主義

日本の郵政民営化の進度を監視するために参事官を増員するとのアメリカ大使館のHPを見て、笑ってしまいました。ブッシュ政権によって膨大に膨れ上がった戦費の計算に人手が足りないとの記事が何カ月か前に報道されていましたが、そちらにまわしたらどうかと言いたいものです。


もうすでに日本で報道されているかもしれませんが、9月18日付AFPに連邦制度準備理事会(FRB)は不良債権処理のために1,800億ドル(約18兆円)が必要。そのため、日米欧の各中央銀行にドルの供給を要請。日銀も600億ドル(約6兆円)の供給を行うとの記事が掲載されています。

http://news.yahoo.com/s/afp/20080918/pl_afp/usfinancebankingbankfed


他国籍企業だから影響は世界に及ぶ。従って各国に協力要請ということでしょうが、さんざんやりたい放題やっておきながら、虫のいい話。


9月18日付「ブルーム・バーグ」には、保険業界第2位のモルガン・スタンレーには、中国国営投資会社(CIC)が昨年末に続いて追加株式融資を検討しており、これが実現すると49%の同社の株を保有することになるよう。

http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601087&sid=ao0BD9Zuhy3E&refer=home


「スピーゲル・オン・ライン」には「一つの時代が終わった」との記事が掲載されているし、一方、ロシアはロシアで株式市場を3日も閉鎖。想像していたより脆弱な面を露呈しました。

http://www.spiegel.de/international/business/0,1518,578944,00.html


アメリカの財政赤字は下記のように天文学的数字になっており、事実上、国家破産状態と言ってもいいくらいです。

http://brillig.com/debt_clock/


思ったより速いスピードでアメリカ一極主義から多極主義又は無極主義へと、世界は経済再編の真っ只中にあるようです。

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(コメント by i-like-low-lite)

■無題

この問題が表面化してきて現在に至るまで未だに分からない・理解出来ない事があります。それは、誰もこの問題に対して警告・指摘してこなかった(居たかもしれないが)事です。
そして、この混乱の中で誰が得する・しているのかが全く知られていない…

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(レス by こげばん)

■9月危機の勝ち組・負け組?

一連のサブプライム危機で誰が得したか・・・が簡単にわかれば苦労しませんが(笑)、現時点での「負け組」「勝ち組」を思いつくままに分類してみれば、

「負け組」
・(経営破たんした)投資銀行-リーマンなど
#ゴールドマンサックスは依然としてもーけを出しているようですが…
http://www.j-cast.com/2008/01/01015042.html

http://blogs.wsj.com/deals/2008/09/16/live-blogging-the-goldman-conference-call/


・(経営破たんした)アメリカの地方銀行
http://ameblo.jp/sunshine-berkeley/entry-10117305654.html


・確定型拠出年金(401K)など株式市場などに出資していた個人
(但しAIG「救済」は、考えようによっては保険に加入することができるアメリカ富裕層の救済になるため、ババを掴まされているのは中産階級以下であると考えられます。)

・ロシア・ブラジルなど新興産業国
(参考:ロシア株式市場の値動き(WSJ.com))
http://online.wsj.com/mdc/public/npage/2_3051.html?mod=mdc_intl_dtabnk&symb=XX:1527092&page=intl


#中国は今のところ元気ですが、
http://www.people.ne.jp/a/7a03f6c0d05442e3b1b51f2396d4810a
先進国の下請け工場的役割を担う中国経済は、今後世界経済減速の影響をモロに受ける可能性はあります。

「勝ち組」
・負け組金融機関を吸収合併した巨大銀行

あたりになるでしょうか(もちろん、まだまだ漏れはあるかもしれませんが)。

1929年大恐慌では、アメリカでは中産階級の破産や中小銀行破綻が相次ぎ、巨大資本や大銀行が「焼け太り」した前例がありますが、2008年以降も同じ構図が再現されるかもしれません。もっともレーガン政権で金融緩和政策が採られてからのアメリカも中産階級没落や中小銀行破綻が続きましたので、2008年恐慌はこの流れを促進するだけかもしれませんが…

ロシア経済の苦境?


あとロシアですが、一連の9月ショック前にはメドベージェフ大統領が「ロシアは冷戦を恐れない」と発言していたのに対し、
http://www.russiatoday.com/medvedev/news/29490


9月ショック後にはロシアの正当性うを主張しつつも、「鉄のカーテンを再構築してはならない」とするなど、発言が微妙に変化しています。
http://www.russiatoday.com/medvedev/news/30683


今回の9月金融危機と結び付けるのはいささか短絡的かもしれませんが、大統領の発言の変化に、(原油と西欧諸国からの投資頼みの)ロシア経済の苦境が垣間見えるかもしれません。

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(レス by sunshine)
■勝ち組・ゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーが銀行持ち株会社に
9月21日付、APによるとFRBはアメリカ2大投資銀行のゴールマン・サックスとモルガン・スタンレーの銀行持ち株会社化を承認したとの発表を行いました。これによってアメリカ5大投資銀行のうち3社は破綻、救済合併、2社が銀行持ち株会社にと、金融界の再編が行われたことに。ポールソン財務長官は元ゴールドマン・サックスのCEOだから、という政治的な絡みも十分にあると思います。

それから誰がもうけたかということに関して言えば、こげばんさんが列挙したほかにも少なくとも3年半ー3年ぐらい前までは不動産バブルと株価の高騰により、アメリカ人の二人に一人は個人投資家として株や不動産投資に血道をあげているといわれていました。たとえば昔、30万ドル(約3千万円)で買った家が100万ドル(1億円)で売れたなどという話もいたるところに転がっていました。いいタイミングでこれらのギャンブルから手を引いた株式トレイダーや不動産ブローカー、ヘッジファンド、一般投資家などは儲けているでしょうね。しかしとことん、”快楽追及”をやった人たちは、ひどい目にあっていることに。自業自得というものでしょう。

ちなみにゴールドマン・サックスのCEOの2007年度の年収は7千万ドル(約70億円)だったそう。
http://www.finfacts.com/irelandbusinessnews/publish/article_1012093.shtml

それにしてもバンク・オブ・アメリカは私の記憶する限りでは、10年ぐらい前、次々と支店を閉鎖して、倒産すら危ぶまれていましたが、見事に持ち直したなという感じです。あの時も確か日銀あたりが融資したと報道されていた記憶があります。また、このような人員削減による合理化のためでもあるでしょうが。

また、南部生まれで貧困母子家庭、三流大学出身のたたき上げCEO、ケネス・ルイスの敏腕ぶりも高く評価されているようです。裏は勿論、色々あるでしょうけど。
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(コメント by Mapple)

■三菱UFJがモーガンに出資ということは?

三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)は22日、モルガン・スタンレーに出資、普通株式20%を取得する方向で協議。20%を取得した場合、モルガンの筆頭株主になる・・らしい・・というのはモーガン・スタンレー「勝ちぐみ」の話がなるほどなのですが、これはどう読んだらいいのですか?


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■9月危機の勝ち組・負け組?

一連のサブプライム危機で誰が得したか・・・が簡単にわかれば苦労しませんが(笑)、現時点での「負け組」「勝ち組」を思いつくままに分類してみれば、



「負け組」

・(経営破たんした)投資銀行-リーマンなど

#ゴールドマンサックスは依然としてもーけを出しているようですが…

http://www.j-cast.com/2008/01/01015042.html">http://www.j-cast.com/2008/01/01015042.html


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