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“グルジア戦争”で“漁夫の利”を得たイラン

(by sunshine)


今回の“グルジア戦争”で、どうやらイランが“漁夫の利”を得たようだ。アゼルバイジャンの原油が欧米の作ったBTCパイプラインを使わず、イラン経由でペルシア湾に運ばれることになったからだ。「少なくとも2か月以上」の期間。


今回の“グルジア戦争”は、簡単にいえば、隣国・アゼルバイジャンで産出される原油をめぐってのイギリス・アメリカ、それに一部のEU諸国対それを阻止しようとするロシアという構図。


BTC

                  (BTC パイプラインは2006年7月に開通している)

アゼルバイジャンは原油の宝庫。これを抑えたいイギリス、アメリカ、それにEUの石油会社は、2002年、アゼルバイジャン国営石油会社と合弁会社を設立。”小うるさい”ロシアを通らずに、アゼルバイジャン産出の原油をEUに運ぶパイプラインの建設に着工した(そのためにはグルジアを”親欧米国”へと”民主化”させる必要があった。そしてサーカシビリ大統領の“親欧米・傀儡政権”が誕生した。ところがグルジア内にある南オセチア自治州とアブカジィア自治州は親ロシア)。


出資比率はイギリスのBP(30.1%)、アゼルバイジャン国営石油(25%)、それにアメリカのシェブロン( Chevron )とコノコ・フィリップス(ConocoPhillips)、ノルウェーのスタトイ・ハイドロ(StatoilHydro)、イタリアのENI、それにフランスのタトル(Total)と続く。そして、このパイプラインは2006年7月に開通した。


そしてこのたびの戦闘でパイプラインの一部が破壊され、操業停止となっていたが、8月18日付けの各社記事によると、8月23,24日ごろから操業再開の予定となっている。

http://www.hurriyet.com.tr/english/finance/9706069.asp?scr=1

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(8月18日付け、ロイター)

http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-33316720080818

[アンカラ 18日 ロイター] トルコのギュレル・エネルギー天然資源相は18日、中央アジアとトルコを結ぶバクー・トビリシ・ジェイハン(BTC)パイプラインについて、2─3日中の操業再開が可能との見方を示した。

同相は、BTCパイプラインに妨害工作が行われた証拠はないとの認識も示した。BTCパイプラインは今月、トルコ東部地区で爆発が起き、火災が発生、原油価格上昇の一因となった。


クルド独立を目指す武装組織が犯行声明を出しており、トルコ内の経済関連施設に対する追加攻撃を予告している。


BTCパイプラインはアゼルバイジャンのカスピ海油田とトルコの地中海側の都市ジェイハンを結ぶ原油パイプラインで、送油量は世界の供給量の1%強に相当する日量100万バレル。

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neka

                            (カスピ海にあるネカ港)

ところが操業再開が無理だったと思わせるような記事が、8月25日付け、イランの「プレス TV」や「ロイター」に掲載されている。アゼルバイジャンの国営石油会社・SOCARの発表として;


「シャナ・ニュース通信社(Shana News Agency)によれば、アゼルバイジャンの国営石油会社・SOCARは、トルコで過去に起きたパイプラインの破壊や今回のグルジア紛争により、アゼルバイジャンの原油は、今後、1日当たり30万トン(とロイターには書かれているが、バレルの間違い?)をバクー南方のターミナルより、カスピ海沿いにあるイランのネカ港(Neka)に運ばれ、その後ペルシア湾岸沿いにあるカーク・アイランド(Khark Island)にある原油精製施設へと運ばれることになった。BTCパイプ・ラインが正常に機能していたなら、こういうことはなかったはずだ。2か月以上はこのような手段を取る」


との記事が掲載されている。

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http://www.presstv.ir/detail.aspx?id=67534&sectionid=351020103
Azerbaijan begins oil exports via Iran
Aug.25,2008

Iran has become the new route for oil exports from Azerbaijan after conflicts disrupted its crude supply through Georgia and Turkey.

Azerbaijan has delivered its first oil cargo to the National Iranian Oil Terminals Company for transit purposes, Shana news agency reported.
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http://www.reuters.com/article/rbssEnergyNews/idUSLP61125220080825

Azerbaijian exports oil via Iran as Med outlets fail

BAKU, Aug 25 (Reuters) - Azerbaijan's national oil company, SOCAR, said on Monday it had begun exporting Azeri Light crude to Iran to compensate for export constraints imposed by a pipeline blast in Turkey and war in Georgia.

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そして8月25日付、「ロイター」に、インターファックス通信の記事より、プーチンがWTO加盟について、「今後もWTOのメンバーと話し合いを続けるつもりはあるが、いくつかの点においてロシアの国益とは相反するものがあるので、過去の話し合いにおいてコミットメントしたいくつかの点については凍結するべきだ」と閣僚会議で話したとの記事が掲載されている。
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http://www.alertnet.org/thenews/newsdesk/LP606920.htm

MOSCOW, Aug 25 (Reuters) - Prime Minister Vladimir Putin said on Monday that Russia should freeze some commitments made during talks about entry to the World Trade Organisation, Interfax news agency reported.



"We propose continuing negotiations within the framework of the working group on WTO accession, but informing our partners of the need to exit some agreements which currently oppose the interests of the Russian Federation," Interfax quoted Putin as saying.

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(関連)

http://jp.ibtimes.com/article/biznews/080313/17703.html

2009年1月、ロシアは世界貿易機関(WTO)の正式な加盟国となる予定である。ロシアのWTO加盟に関する情報機関の責任者であるPortansky氏は、順調に行けば、2009年1月にWTOの加盟国になると公表した。

ロシアは1992年からWTOへの加盟を申請してきたが、厳しい先進国との競争に対応できるだけの競争力がまだ備わっていないことを理由に、多くの専門家は時期尚早との見方をとっていた。しかし、ロシアのWTO加盟によって、ロシアは世界の市場における様々な規制から自国の輸出品を保護することが可能になるというプラスの面も指摘されている。投資会社SOVLINKのアナリストであるBelenkaya氏は、支出の削減及び生産能力向上によって、国内外市場でのロシア製品の競争力は増していくだろうと述べている。
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プーチンのロシアは単なる反欧米なのか、それとも先日の「統一ロシア」の支部をイスラエルに、”シオニスト”政党「カディマ」の支部をロシアにそれぞれ開設するという話が本当なら、一体、何を目指しているのか。今後の動向に目が離せない。


それにしてもイランもちゃっかりしている。うまくビジネス・チャンスを作ったものだ。さすが、したたかさではイスラエルと肩を並べている国だけある(笑)。“ビッグ・ブラザー”(兄)のロシアがヘルプしたということか。

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(余談)

8月26日付けの「NY Times」によれば、ロシアは南オセチアとアブカジィアの独立を承認したとのこと。

http://www.nytimes.com/2008/08/27/world/europe/27russia.html?_r=2&ref=world&oref=slogin&oref=slogin

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