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サーカシビリ大統領が蘇らせるヒトラー電撃外交

(by こげばん)


平和の祭典・北京オリンピック開催に水を差す形で開戦した南オセチア紛争。


アメリカのシンクタンクや日本マスゴミの論調では、先に手を出したグルジアではなく、何故かロシアが悪者扱いされているが、南オセチア紛争開戦前のサーカシビリ・グルジア大統領の行動を良く見ると、先制攻撃の天才・ヒトラーを彷彿させる手際のよさが目に付く。まずは開戦前のサーカシビリ大統領の行動からみることにするが、
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http://critic5.exblog.jp/9269246/#9269246_1
しかも8月8日という北京五輪開催日を選んでいる。これには意味がある。五輪に集中している中国が国連で身動きがとれず、安保理でロシアを完全に孤立状態にさせることができる。


8月8日はロシアの事実上の最高指導者であるプーチンが北京にいて、モスクワでロシア軍首脳と国防会議を開けず、情報収集と作戦指令を出す環境に不具合がある。無論、現地の南オセチアでは情勢は緊迫していて、8月6日には自治州の独立派勢力とグルジア治安部隊の間で小競り合い的な交戦状態が起きていたが、この直後の8月7日(日本でのニュース配信時刻は8月8日1時24分)、サーカシビリは「一方的停戦」と「南オセチアへの自治権拡大提案」の演説を行い、ロシアを巧妙に欺いている。つまりは騙し討ち。


8月8日の10時23分までにはグルジア軍は州都ツヒンバリを完全に包囲、ミサイル攻撃の集中砲火で市街を無差別攻撃し、1400名の死者を出している。問題はまさに、この1400名を超える死者という点だろう。
(出典:「世に倦む日々」)
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何か絶妙のタイミングを見計らったような、からくり細工のような精緻極まりない流れるような手際のよさに目を奪われたが、これをポーランド侵攻前夜のヒトラー外交と比較すれば、その類似性が一層際立つ。
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(1939年)
8月23日 独ソ不可侵条約締結
8月24日 ドイツ軍、戦闘序列下令
8月25日 ドイツ巡洋艦、旧ドイツ領ダンチヒ(現グダニスク。当時ドイツ-ポーランドの係争の焦点であった。今日の竹島のようなもの。)に「親善航海」で入港。
8月25日-9月1日 密使ダレルスによる対イギリス和平(切り離し)工作
8月30日 ドイツ、ポーランドに16項目からなる和平提案提示、ポーランド代表の即時ベルリン訪問を要求。
8月31日 ドイツ、ポーランド代表未着を理由に交渉打切りを発表
8月31日 ナチス武装親衛隊(SS)、ポーランド国境グライビッツでポーランド軍国境侵犯事件を自作自演
9月1日 ドイツ軍、ポーランド侵攻。ワルシャワ空襲。

(出典:児島襄「第2次世界大戦 ヒトラーの戦い」)
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これを見れば、ヒトラーもサーカシビリ大統領も和平を演出しながら抜かりなく軍事作戦を準備して、最高のタイミングで侵攻に踏み切っているのがわかる。

さて、いかにサーカシビリ大統領がヒトラー流「天才的手腕」を有していたとしても、小国グルジアが単独で大国ロシアに強気の外交を挑めたか、という疑問が残る。

この点については、イスラエルHaaretz紙がイスラエルのグルジア支援(イスラエル自慢のメルカバ戦車供与、民間軍事会社によるグルジア軍訓練)を具体的に報じていて興味深い。以下一部引用する。
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Israel predicted Georgia and Russia headed for war in 2007
http://www.haaretz.com/hasen/spages/1011344.html

Israel decided to scale back its arms deals with Tblisi in late 2007
because it believed Georgia was heading toward an armed conflict with
Russia.

The defense and foreign ministries started ordering military exports to
Georgia be cut last year, thwarting a major deal for Israeli-made
Merkava tanks.

Privately-owned Israeli military contractors, like those operated by
Major
General
(Res.) Yisrael Ziv and Brigadier General (Res.) Gal Hirsch,
continued training Georgian security forces, though they had reduced
their activities over the past few months.(後略)
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またアメリカ有力シンクタンクCSISは下記レポートでロシアの「汎ユーラシア覇権主義」を非難した上でレポートをこう結んでいるが、
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http://www.csis.org/component/option,com_csis_pubs/task,view/id,4752/type,1/
Georgia: Epicenter of Strategic Confrontation

The Russia-Georgia war has become a test case for EU and NATO unity and
their effectiveness in dealing with a major crisis in the wider Europe.
An inability to pressure Russia to withdraw its troops, to emplace an
international peacekeeping mission in Georgia’s disputed territories, or
to restore Georgia’s territorial integrity will send a negative signal
to all nearby states threatened by Russia’s expansionism. It will also
encourage Moscow to pursue more vigorously its broader “Eurasian” agenda.
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裏返せばこれを機に、(アゼルバイジャンから西欧への石油パイプラインが通る)グルジアの紛争地域にNATO主体の平和維持軍を駐留させ、あわよくば南オセチアをグルジアに再統一させ、さらにはロシアを封じ込めることを望んでいるとも読める。

いずれにせよ、サーカシビリ大統領は西側諸国の各種援助を期待し得る立場にあり、それが大統領の強気の戦略の裏づけとなっている可能性は捨てきれない。

かつて朝鮮戦争前夜、米国務省ダレス顧問(のち国務長官)は38度線を視察して、李承晩・韓国大統領に
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http://www.eonet.ne.jp/~chushingura/p_nihonsi/episodo/251_300/275_07.htm
「いま始まろうとしている偉大なドラマで、貴国が果たすことができる決定的な役割を大いに重視している」
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と述べたと言うが(開戦はその5日後)、サーカシビリ大統領が西側諸国などの支援に気を大きくして、李承晩の二の轍を踏み、最悪WW3を招きかねない危険な地域での戦火を拡大することのないよう強く自制を望みたい。

おまけ:アメリカ・ネオコン系シンクタンクAEIでのサーカシビリ大統領演説要旨

Georgia after the Rose Revolution
AEI Newsletter
Posted: Thursday, August 24, 2006

http://www.aei.org/publications/pubID.24819,filter.all/pub_detail.asp

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(コメント by sunshine)

■グルジアの背後にはアメリカありと元CIA幹部

bill

アメリカとイスラエルが”ブラザー”なら、ロシアとイランは”ブラザー”である。”情報・心理戦”が、イスラエルの得意分野なら、イランもイスラエルの向こうを張るくらい、その分野にかけては”負けていない”のだ(笑)。


そのイランの「Press TV」が、8月14日、CIAの元上級政治アナリスト、ビル・クリスティソン(Bill Christison)のコメントとして、「アメリカがグルジアの背後から南オセチア攻撃を行うよう差し金をした可能性は大いにある」と彼が語ったとの記事を掲載している。

http://www.presstv.ir/detail.aspx?id=66624&sectionid=3510203

顔写真がちゃんと入っているので、まんざらすべてが捏造記事ということもないだろう。

日頃から笑わないプーチンではあるが、オリンピック開会式での彼の表情からは何とも苦々しい表情が読み取れたし、ロシア選手団が入場してきてもしばらくはにこりともせず、苦虫をかみつぶしたような顔をしており、やっと立ったかと思う間もなくすぐに着席した。

それに比べ、ブッシュは全く対照的で、長い間立ち、愛想を振りまき、大はしゃぎだった。まるで「やってくれたか、イヒヒヒヒ…」とでも言わんばかりに。彼は芝居が下手だから、すぐに裏心が透けて見えるので、分かる人には分かったのではないか。
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(レス by こげばん)

■ロシアに遅れをとったアメリカ外交

この情勢下北京に4日も滞在したブッシュが、とりあえず停戦が成立した今頃になってこのようなこと言っておりますが(Haaretz)、
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http://www.haaretz.com/hasen/spages/1012079.html

Last update - 17:46 16/08/2008
Russia signs cease-fire agreement with Georgia

Bush: Russia's actions in Georgia 'completely unacceptable'

U.S. President George W. Bush called Russia's actions in Georgia "completely unacceptable" and said that Moscow must end the crisis.

"The world has watched with alarm as Russia invaded a sovereign neighboring state and threatened a democratic government elected by its people," Bush said in his weekly Saturday radio address, which the White House released on Friday.
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北京で「やってくれたか、イヒヒヒヒ…」とほくそえんでいる間にロシアの反撃が成功するなどとは想定外だったのか、対応が後手に回っている印象を受けます。

イラク戦争の時もそうでしたが、このところアメリカが描く絵は極めて雑なものが多く、近い将来アメリカがさらなる大失敗をしでかすのではないかと不安にさせます(アメリカがボロボロになった後は、多極的新世界秩序に移行してロシアなどを封じ込めるというシナリオはあり得ると考えておりますが…)。

マスゴミで巻き返しを図る? アメリカ

外交戦ではロシアに遅れを取ったアメリカですが、外交の遅れをメディアで取り戻そうとしているのか、西側メディアではロシア非難の論調ばかり目に付きます。

とりわけかの愛国心溢れるFOX Newsなど、ロシア軍に救出されたSFの少女のことを報道しなかったようです。

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http://www.russiatoday.com/news/news/29075

August 15, 2008, 21:46
Fox News cuts American child for thanking Russian troops
A 12-year-old American girl visiting relatives during the conflict in South Ossetia has thanked Russian soldiers for saving her from the Georgian attack. However, America’s Fox News attempted to cut her and her aunt off air.
http://jp.youtube.com/watch?v=5idQm8YyJs4

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マスゴミの堕落は日本だけのことかと考えていましたが、どーやら認識を改めたほうがいいのかもしれません。

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(レス by sunshine)

■多極的新世界秩序への移行もまたよしかも

ブッシュの任期もあと4,5か月。下記のビデオのようにオリンピックでアメリカ男子バスケットの試合に“ダディー”ともども観戦し、おまけに“憧れ”のドリーム・チームのメンバーとタグを組み、”Let's Go!"とか言って興奮している姿を見ると、グルジアをそそのかし、あとは”さあ、自分は関係ないね”とポーカーフェイスを決め込んで、残りの任期を思い切りエンジョイしようとの魂胆がみえみえです。

http://www.huffingtonpost.com/2008/08/10/usa-beats-china-in-olympi_n_118006.html


9.11の時も幼稚園か小学校にいて、子供たちに絵本を読んでいる最中にニュースを耳打ちされ、眉毛を少し上にあげただけで、また黙々と絵本読みを続けた(笑)。普通に考えれば、国家の一大事だという事件に対して。あの時も普通の常識人なら「おかしい」と思ったはず。しらばっくれる時の表情はもう、慣れた人なら読み取れるほどにまでなっているのです(笑)。


ブッシュ後は(多分、オバマが次期大統領になるでしょうが)、さまざまな言説を見ても分かるようにオバマがヨーロッパ勢の言うことを聞いて、多極主義を推進することでしょう。世界をブロックに分け、その中で秩序を保つ。”かつて”のアメリカの一国主義的覇権主義がまかり通るよりも、これの方がましでは?ただし、これらのブロックの総元締めにあの連中がいなければの話ですが(笑)。


これに対してロシアや中国がどういう反応を示すか。“20世紀のアメリカ”のような”覇権主義的超大国”を目指すか?ロシア人はもともとは農耕の民。メンタリティーの点ではアジア系に近い。そこまでの貪欲さはないのでは?ユダヤ系ロシア人がシャシャり出ないかぎりは(そうさせないようにプーチンが頑張っている様ですが)。中国人はあのオリンピックの開会式を見る限りでは、相当にアグレッシブで騎馬民族的。しかしアメリカのような“超大国”を目指すにはまだまだ基礎が整っていないのでは?


いずれにしても石油欲しさに“民主化”と”カラー革命”という偽善的なキャッチフレーズで、地政学的・軍事学的に重要なコーカサス、東欧、中央アジアのすべてを我が物にしようとしている(または、していた)アメリカをはじめとする“西側”の野望を打ち崩すというロシアの思いも分かりすぎるほど分かる、そんな今回のいざこざでした。


重要な書き忘れ


8月14日付け、「NY Times」によると、かねてからアメリカが希望していたミサイル防衛(MD)システムの迎撃ミサイル基地をポーランドに置くことで同国政府と基本合意したとのこと(もう一か所、チェコにも設置するが、これについてはチェコ政府は最初から同意)。

http://www.nytimes.com/2008/08/15/world/europe/15poland.html?_r=1&oref=slogin


1か月前の7月14日付、ロイターの記事では、ポーランドの首相は「ポーランドの国民投票の結果、ミサイル基地の設置には不賛成」との意向をブッシュに告げており、「この意思は固い」とも言われていましたが、アメリカはこの後も「交渉を続ける」と書かれていました。

http://www.reuters.com/article/worldNews/idUSWAR00706220080704?feedType=RSS&feedName=worldNews&rpc=22&sp=true


http://ameblo.jp/sunshine-berkeley/day-20080719.html


そして1ヶ月後、アメリカはポーランドに対して、見事に作戦成功。ポーランドの防衛力強化のためアメリカが地対空誘導弾パトリオットミサイルを提供するそう。 ポーランドは基地建設の見返りに軍の近代化支援などを求めていたが、グルジア情勢を見て交渉妥結を急いだ可能性もあるようですね。このシナリオを遂行する為にこのタイミングでのサーカシビリ大統領の行動だったことは明白。アメリカが糸を引いていたことは明らか。衰えかけていたアメリカの軍需ビジネスもこれでまた少しは潤うし、めでたしめでたしということで、ブッシュの「イヒヒヒヒ」笑いだった?


つまり腹黒いアメリカの(イスラエルの)魂胆にうまく乗せられたのはロシアだった、ということが今となってはいえるかもしれませんね。

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(レス by こげばん)

■今日の事態を予見していた!? 2006年のCFRレポート

このネタは一度どこかで書いたかもしれませんが、Council on Foreign Relationsが2006年に'Russia's Wrong Direction と題する興味深いレポートを発表しています。

http://www.cfr.org/publication/9997/russias_wrong_direction.html?breadcrumb=%2Fpublication%2Fby_type%2Ftask_force_report

Russia's Wrong Direction
What the United States Can and Should Do

本文は結構な分量があるのであまり読んでいませんが、要約読んだだけでも(URLは上記)、

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“Post-Soviet states that share America’s approach to major international problems and can contribute to resolving them should be able to count on greater support.”
---

と、今日のグルジア(ポーランド・チェコ)などの事態を予見していると思われる一文があります。

このレポート、執筆陣も興味深く、たとえばオバマの副大統領候補?John Edwardsや大戦略家の息子Mark F. Brzezinski 、共和党からはJack Kempなどが執筆しています。

現在アメリカではネオコン系とリベラル系グローバリストの路線対立が目立ちますが(特に対イラン政策)、ことロシアに関する限り両者に目だった路線対立は見られません。その上ロシア封じ込め政策を採用すれは、軍需ビジネスの出番も多く、グルジアなどに足がかりを持つイスラエルとの有効関係を損ねる心配もないというメリットも考えられます。

そのため次期大統領に誰がなろうとも、今後4年のアメリカ外交政策は、国内的には異論の出にくいロシア封じ込め政策が中心となり、今回のような事件が頻発しそうな嫌な予感がします。

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(レス by sunshine)

■ロシアが南オセチアにミサイル発射装置を配備

アメリカがチェコとポーランドにミサイル防衛システムを配備するなら、ロシアも負けてはいない。すでに水面下で始まっていた「新東西冷戦」が、ここへきて急に水面上に浮かび上がってきたようなグルジア情勢。


8月18日付けのCNNやFox News(国際金融資本のプロパガンダ・メディアではあるが)の報道によると、ロシアが南オセチアに短距離弾道ミサイルの移動発射装置(SS21)を配備したとのことです。SS21は旧ソ連時代に開発された移動式弾道ミサイルで、射程圏は120キロ。同自治州の州都ツヒンバリ付近に展開しているとされ、首都トビリシを含むグルジア領の中心部がすっぽりと射程圏内に入るよう。


アメリカはこれに対して、「撤去を求める」としていますが、自分のことは棚に上げて何だ。

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http://www.foxnews.com/story/0,2933,405242,00.html

Defense Official: Russia Has Short Range Missiles in South Ossetia

Russia has placed short range SS-21 missiles in South Ossetia, that could pose a threat to most major Georgian cities," including the capital, Tbilisi, a U.S.Defense official confirmed to FOX News on Monday.

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一方、「アメリカン・フリー・プレス」の最新号には、やはり「グルジア政府の背後にはネオコンとイスラエルあり」との記事が掲載されています。「特にグルジアとロシアの衝突の背後には、イスラエルが深く関与している」とのスイス在住のイスラエル人ジャーナリストの言葉なども書かれています(笑)。なお、プーチンはこのようになることを予測しており、「彼が7月末にキューバを訪問した際、あの地にロシアの軍事的存在感を示すようなことも検討していると8月4日付の同紙には掲載したが、大手メディアは全く無視していた」とも。

http://www.americanfreepress.net/html/major_neo-con_role_146.html

一説ではキッシンジャーもブレジンスキーも最近では、「アメリカはイスラエルとは手を切るべきだ」と言っているとの説もありますが、これについてはもっと良く調べてみないとわかりません。いずれにしても、強欲で姑息な覇権主義国に対して、「No!]といって立ちはだかる国々の存在というのはありがたい存在。パワーの均衡という意味において。2006年のCFRの論文、さっと要点だけ読みましたが、元KGBのプーチンのこと、とっくに見通しでしょう。

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