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ジンバブエの飢饉、日本の飽食

私はいったんこのブログを休むことにしましたが、代わりに私の“悪友”こげばんさんが暇な時に記事を書いてくれることになりました。


”くそ男子校”出身の(笑)、なかなかの“硬派”です。皆さま、今後ともよろしくお願いいたします。

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(Written by こげばん)

昨今の投資資金による1次産品価格上昇は腹立たしい限りで、我々の生活にも悪影響を及ぼしているが、最近何かとお騒がせのロバート・ムガベが大統領に居座るジンバブエでは、1次産品価格上昇に加え、ムガベの失政に経済制裁が重なり、1500万パーセントという21世紀最悪のインフレーションに襲われているという。

ジンバブエの首都ハラレでは、商店から物が消え、トマトを買うのに2000万ジンバブエドルかかり、庶民は1日1食での生活を余儀なくされ、町には失業者があふれ、銀行には取り付けの行列ができ、兵士や警官にすら満足に給料が支払われず、国民は危険を冒して国外脱出しているらしい。以下BBCサイトより。

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http://news.bbc.co.uk/2/hi/africa/7528974.stm


Could inflation fell Mugabe?

A man buys tomatoes for Z$20bn each in Harare, 23 July 2008

By Andrew Harding
BBC News, Harare


*How do you make sense of money in a country with an unofficial

inflation rate soaring past 15m%?*

Many Zimbabweans seem to have given up trying.

"I just come here to keep my job," said the cashier at a TM supermarket
in Harare, where a tin of baked beans cost - at least for the next few
hours - a mere 256bn Zimbabwe dollars (worth about US$1 at the current
exchange rate).

"It's just ridiculous. We put the prices up several times a day. The
salary I was paid at the start of this month cannot even pay for my bus
fare here this morning. I am struggling."

The cashier shrugged and then - like many other people I have spoken to
while working undercover here over the last two weeks - he smiled
awkwardly at the absurdity of it all.

Harare is fast becoming a city of unemployed, impoverished zillionaires
- struggling to spend thick wads of banknotes in empty supermarkets
before the cash becomes worthless, and increasingly dependent on funds
sent home by the millions of Zimbabweans who have already fled abroad.

*One meal a day*

In the subdued, seemingly half-empty capital, people wait in long queues
outside banks to withdraw a maximum of a 100bn dollars a day.

In bars, the price of beer goes up between rounds.

Many people are reduced to eating one meal a day.

Adults leave hungry children at home and walk for hours to work because
they cannot afford the bus fare, while the newspapers advertise lotto
prizes of a quadrillion dollars.

As the country sinks deeper into a surreal economic twilight zone, many
analysts believe it is hyperinflation that is now driving those in power
towards the negotiating table.

"Something has to give before very much longer," said Tony Hawkins, a
Harare-based economist.

"Which is why some people, myself included, think that the economy will
bring down the government sooner than sanctions or anything like that...
I would have thought months at the most."

Others believe the ruling elite - backed by hard currency revenues from
a few surviving export industries - could hold out for another year or
more.

*Angry soldiers*

But worryingly for President Robert Mugabe, the police and armed forces
are not immune to the economic chaos.

I watched soldiers push angrily to the front of a queue when a rare
delivery of sugar arrived at a Harare shopping arcade last week.

"It's becoming harder and harder to keep the army, police and civil
service happy by paying them in Zimbabwe dollars, because the money
becomes worthless very quickly," said Mr Hawkins.

Many observers remain optimistic about the country's long-term economic
prospects.

"This situation can be healed," said a Western diplomatic source in
Zimbabwe. "But not by this regime. Zanu-PF couldn't run a sweet-shop."

A prominent local businessman with links to Zanu-PF agreed with that
assessment.

"This thing has just spiralled totally out of control," he said.

But he also noted that "the ruling elite talk about the need for change
more than we do".

"Mugabe is not stupid," he added.

"However they acquired their wealth, these people now have a stake in
the economy and they see what's happening and know it can't go on... If
change comes, it won't take long before this [economy] is fixed - five
years at most."

But in the meantime, malnutrition rates continue to rise alarmingly.

Hyperinflation, combined with another disastrous harvest, are driving
thousands more Zimbabweans to flee the country.
-----

ところ代わってわが日本。食料自給率40%を誇る極東の島国ではこのところなぜか食に対する関心が高く、テレビではオバハンタレントなどが美食を前にして至福の表情を浮かべるグルメ・旅行番組がさかんに流され、産地偽装や食中毒など食品の瑕疵にはやたらと国民の関心が集まる(たとえば船場吉兆や不二家、吉本芸人経営の焼肉屋食中毒などなど)。

美食を前にして至福のひと時を過ごすのも悪くないが、もし世界情勢の急変や気候変動などで食料輸入が止まったら、と考えると嫌な予感がする。今日のジンバブエが明日の日本となり、腐った焼肉を奪い合うような光景が見られなければいいが、と思うのは取り越し苦労だろうか。


おまけ

アメリカの外交政策は最近何かと路線対立が窺えるが、ことロバート・ムガベに関する限り、たとえば以下リンクのように、左右関係なく論調が一致しているように見える。

The Long Fall of Robert G. Mugabe(CATO Institute-リバータリアン・孤立主義系)
http://www.cato.org/pub_display.php?pub_id=9306

Mugabe Vows to Hold Power(American Enterprise Institute-ネオコン系)
http://www.aei.org/publications/filter.all,pubID.28162/pub_detail.asp
How to Put the Heat on Mugabe(AEI)
http://www.aei.org/publications/filter.all,pubID.28184/pub_detail.asp

Planning for post-Mugabe Zimbabwe(Council on Foreign Relations-グローバリスト系)
http://www.cfr.org/publication/14579/planning_for_postmugabe_zimbabwe.html

アメリカ有力シンクタンクの論調を見る限り、ムガベ追い落とし路線は確定的に見える。1980年以来のムガベ治世を見る限り、ムガベを弁護する余地はなさそうだが、だからと言って、仮に肝心のジンバブエ国民の知らない所でジンバブエの未来が決められているとすれば、ムガベ追い落としでジンバブエ国民に平和と安定がもたらされるか、いささか疑念が残らないわけでもない。ただこの点、歴代首相が就任直後に必ずワシントン詣でをするわが国が他国のことあれこれ言えた義理ではないかもしれないが・・・

おまけ2
カナダの反グローバリスト系シンクタンク・GlobalResearchには、「ムガベは米英を袖にして中国に接近したため、「独裁者」のレッテルを貼られた」とする論文がある。

ムガベは一時期米英有力者とうまくやっていた形跡があるらしいので
(参考  
http://www.asyura2.com/07/bd50/msg/606.html )
上記論文には賛同しかねる箇所もあるが、中国のアフリカ資源外交の一端が窺えるなど興味深い点もあるのでリンクを記載。

http://www.globalresearch.ca/index.php?context=va&aid=9707
Mugabe’s Biggest Sin
Anglo-American and Chinese interests clash over Zimbabwe’s strategic mineral wealth
by F. William Engdahl

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(コメント by sunshine)


7月31日付の欧米メディアによると、ジンバブエでは通貨切り下げが行われ、ゼロが10個少なくなるとの報道がなされている。


同国の中央銀行は8月1日から、通貨ジンバブエ(Z)ドルを100億分の1に切り下げるデノミネーションを実施すると発表した。ゼロが10個なくなる計算になる。年率220万%とされる異常な物価上昇に対する、苦肉の策。


オーストラリアの新聞によると、パンが2,000億Zドルもするらしい。また、AP通信によると、政府系の最高級ホテルでは、コーヒー1杯が1300億Zドル(約570円)するのに、店員の月収は1千億Zドル。銀行では、ゼロの多さが原因で現金自動出入機(ATM)の故障も起きているという。

http://www.news.com.au/business/story/0,27753,24106455-462,00.html


アフリカを旅すると分かるが、あの地ではどこへ行くにも役人にわいろを渡さなければ、ことがスムースに行われない習慣のようなものがある。「贈答文化」というのは、経済的発展途上国では、世界中、大体どこの地域に行ってもほぼ当り前のように見られる“慣習”のようなところがあり、従って、役人へのわいろが普通に行われ、それに対する一般人の感覚も当たり前のようになっているということかもしれない。


以前、アフリカには、ムガベ同様にウガンダにアミンというとんでもない独裁者がいた。しかし両者ともに、若いころは宗主国からの独立を願って、民族独立運動に情熱を燃やしていた”愛国の人”だった。それがなぜ、トップになるとこのように堕落してしまうのだろうか。富と権力を手にすると、こうも人間は変化してしまうのか。それが私には不思議でならない。


1884年ー1885年のベルリン会議において、一人のアフリカ人の代表も加えることなしにアフリカの領土分割がヨーロッパ列強によって行なわれた。その結果、何千という異なる言語、風俗、習慣が異なる部族(トライブ)の40%が2,3の異なる植民地に分割されてしまった。


こうしてアフリカ社会には、伝統的な部族本位制社会のシステムと、近代的な国民本位制社会のシステムとが複雑に絡み合いながら、共存するようなシステムとなっている。


一つの国の中に大きな部族集団が共存する場合、部族集団ごとの主導権争いは大きな問題となる。そこへ欧米の思惑が背後から絡み合うと、このような”狂気の人”がまるで“鬼っ子”のように出てくるのかもしれないとの思いもする(それに最近では中国、ロシアなどの大国も絡んで複雑な勢力争いが展開されている)。


アフリカの問題は、欧米列強の招いた「因果の法則」によるものではないのか?

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(レス by こげばん)

■欧米列強「因果の法則」

実体験に基づく貴重なコメント、ありがとうございました。

>アフリカを旅すると分かるが、あの地ではどこへ行くにも役人にわいろを渡さなければ、ことがスムースに行われない習慣のようなものがある。

アフリカに行ったことはないので、(ビアフラをモデルにしたとされる)フレデリック・フォーサイス「戦争の犬たち」を読んで、ああこんな感じかなとぼんやり考えていましたが、今でも似たようなもんですね。

>アフリカの問題は、欧米列強の招いた「因果の法則」によるものではないのか?

植民地時代は言うまでもありませんが、現在でも上記拙稿
http://www.asyura2.com/07/bd50/msg/606.html
(リンクが少しおかしかったようでした。すみません)にも少し書いたように、欧米列強がムガベのような人物をおだてて権力の座に押し上げたことで、多大な混乱が生じた可能性は高いと考えています。

アフリカにもかつてはケニア国父・ケニアッタのような高潔有能な指導者がいましたが、欧米の介入がきっかけで無政府状態に陥ったケニアの隣国ソマリアの悲劇を見れば、欧米列強の招いた「因果法則」が頭をよぎります。

追伸:私は冴えない代打屋ですので、あまりあてにしないでください(笑)


「Wag The Dog」ですね。これは映画の方を何回か、見ました。なかなか良かったです。


宗主国が「国家経営」のために、植民地を作る目的は、いつの時代もその植民地の資源を獲得し(略奪し)、生産物、労働力を効率よく収集する為に、もっとも効果的な社会体制、経済体制を作り出すことです。


そのためには明治維新後の日本社会を見ても分かることですが、命令系統が上から下へ効率よく行き渡るように中央集権的な権力の集中をし、統治のネットワークを作って、支配者と被支配者のヒエラルキーをつくることでしょう(そこでアミンやムガベのような連中に権力を握らせた)。


そこへアフリカの場合は日本と違って、”部族本位制社会”というものが社会の下部構造に存在しているから、日本のような”ほぼ一つの”民族と言語による国民国家の創設とは事情が異なっている、ということではないでしょうか。アフリカではちょっと何十キロか行くと、もう異なる部族の集団がいて、言葉も全く異なるわけで、これを欧米流に「国民国家」としてまとめるのは、大変困難なことだと思います。


明治以前の日本も、各藩によって全く言葉が異なり、意思疎通ができなかったという話がありますが、これと同様では?


そして、宗主国は次に植民地社会の産業化(資源を活用し、ヨーロッパが必要とする産物を生産し、自国で市場を確立する)ということを行ったわけですが、そのためには物を輸送する為のインフラの整備なども必要になり、伝統的農業・牧畜社会であったところへ貨幣経済が流入してきた。産業化のために現地人の労働力が必要になり、それに伴って農村から都市へと男たちが出稼ぎに行くようになった。そして農村では過疎化が進み、農産物が収穫できなくなり、食糧危機。都市では人口の過剰流入により仕事にありつけない失業者が生まれ、スラム街が形成された。


日本でも同じような過程を通ってきているのではないでしょうか。この道筋は、大体、ブラジルでも、どこでも同じですよね。つきつめれば、行き過ぎた資本主義の結末がこの現象ということになるのでしょうか。


日本では食糧自給率がわずか40%しかないのに、いまだにバブル期の頃のようにグルメで浮かれているとは、なんとまた能天気。物価上昇も激しいこの時代にね。メディアがレストランや食品会社とタイアップで番組作りをやっているにせよ、これをうのみにして、のほほんと「美食の追求」にうつつを抜かしている人たちがいるとは。


まあ、一度ばっさりとえらい目にあうのも、日本人にとってはいいかもしれませんね(笑)。成長するから。昔の日本では、「食べ物の話をするのは下品」というようなことは言われていませんでしたっけ?サムライの社会ではあったような気がしますが。

60年代前後に「世界残酷物語」という映画があって、西洋社会中心の視点が脱しきれてなかったとは思いますが・・アフリカが描かれていました。この映画から40年以上たって、更に残酷ことがあちこちで・・・
アフリカは行ったことがないし、情報も少なく、映画で想像力をめぐらす程度のミーハーですが・・「ルアンダ」を見ても、「なんとかガーデン」を見ても、どうすればいいの?この人達を・・・と頭を抱えるばかりです。
こげぱんさん、すばらしい視点の記事だと思いました。Sunshineさんとのコメントのやり取りも興味深く読ませていただきました。。
Mapple 08月03日 11:42




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(レス by こげばん)

実体験に基づく貴重なコメント、ありがとうございました。



>アフリカを旅すると分かるが、あの地ではどこへ行くにも役人にわいろを渡さなければ、ことがスムースに行われない習慣のようなものがある。



アフリカに行ったことはないので、(ビアフラをモデルにしたとされる)フレデリック・フォーサイス「戦争の犬たち」を読んで、ああこんな感じかなとぼんやり考えていましたが、今でも似たようなもんですね。



>アフリカの問題は、欧米列強の招いた「因果の法則」によるものではないのか?



植民地時代は言うまでもありませんが、現在でも上記拙稿

http://www.asyura2.com/07/bd50/msg/606.html

(リンクが少しおかしかったようでした。すみません)にも少し書いたように、欧米列強がムガベのような人物をおだてて権力の座に押し上げたことで、多大な混乱が生じた可能性は高いと考えています。



アフリカにもかつてはケニア国父・ケニアッタのような高潔有能な指導者がいましたが、欧米の介入がきっかけで無政府状態に陥ったケニアの隣国ソマリアの悲劇を見れば、欧米列強の招いた「因果法則」が頭をよぎります。



追伸:私は冴えない代打屋ですので、あまりあてにしないでください(笑)
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