スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

今後の米中関係を暗示させる、ブレジンスキーの教えているSAIS中国校

こげばんさんから、下記のような貴重なコメントをいただきました。私は中国や東アジアの専門家ではありませんが、中国・台湾人の友人や中国からの留学生たちとは話をする機会があるので、その体験からお答えしたいと思います。

ーーーーーーーーーーーーー

第2次カーター政権誕生!? こげぱん 2008-05-29


1.オバマ政権(?)は第2次カーター政権のようなものになるか?


カーター政権下では、それまでの「米対ソ対中」という「相互確定破壊」の対立軸から、米中対ソという対立軸にはなりましたが、米に中を近づけたことで、米ソの対立はそれまでとは違って緩和され、「緊張緩和の時代(デタント)」といわれるようになりました(正確にはこの期間は、1973年ー1980年とされているが)。


従って、今度も米と中を近づけ、ロシアを牽制しながら、かじ取りを行うという手法は取るかもしれませんが、しかし、カーター政権(1977年ー1981年)時代と現在とでは、アメリカ国内のパワーも衰え、国際社会の力関係にも変化が起こっているので、必ずしも同様の路線の踏襲ということにはならないのではないかと思います。


エネルギー獲得競争では競争を極めるかもしれませんが、地球上だけでは限界があり、月や火星に向けてということになると、小競り合いをする場合ではないということになるかもしれません(笑)。


そこで、 「ヘンリーなど大物4人組が”核兵器廃絶”を主張しているよう」という点については、「アメリカの資金不足」により、「核兵器開発」の余裕もなくなり、そんなことより将来起こる原油不足に備え、「新エネルギー源(北極海、月、火星など)とバイオエネルギーの開発への必要性」から、そう主張しているのではないかと直感的に思います(笑)。

2.中国のアジアへの封じ込め(?)は可能か?


1990年から現在にいたる米・ロ・中の関係は、「米対ロ」であり、「米対中」については「?」といわれているようですが、中国本土からアメリカに留学する学生の数は、毎年ウナギ登りに増加しています。このことを考えると、アメリカと中国は、互いに利用し合いつつ、友好関係にあるとも思います。


昨年4月付の「America Gov.com」の記事によれば昨年度は約6万3千人の中国人留学生がアメリカの大学院(修士と博士の合計数)を卒業し、これはインドに次いで世界第2位。しかも彼らはアメリカでもトップ・クラスの大学院で、大変優秀な成績を修めているとのこと(下記のサイトで中国の国家主席が、あの”エール大学”で写真を撮っているのが少し気になりますが)。

http://www.america.gov/st/washfile-english/2007/April/200704261410571CJsamohT0.8243372.html


ブレジンスキーや元ネオコン、現在はブッシュ政権批判派へと転換したフランシス・フクヤマのいるジョンズ・ホプキンス大学国際関係学大学院(Paul H. Nitze School of Advanced International Studies SAIS)もしっかりと中国に分校を持っており、昨年6月には300名の卒業生及び800名以上の多彩なゲストを招いて、「20周年記念セレモニー」をNanjin大学(南京?)で開催したとか(この大学内にSAISが設置されているよう)。これには、キッシンジャーも出席してスピーチをしています。

http://www.sais-jhu.edu/nanjing/center/anniversary.shtml
http://www.sais-jhu.edu/nanjing/
http://www.jhu.edu/~gazette/2000/feb0700/07nanjin.html


SAISというのは、前にも書きましたが、外交問題評議会のシンク・タンク的機関でもあることを考えると、中国にお

けるこの大学院の存在は、重要な意味を持つものだと思います(ジョンズ・ホプキンス大学の創立者、ジョンズ・ホプキン氏は大変熱心なクエーカー教徒だったことも、意味がある?)。

http://www.library.jhu.edu/collections/specialcollections/archives/jacob.html

http://en.wikipedia.org/wiki/Johns_Hopkins_SAIS


カリフォルニア大学にもたくさんの中国人留学生が来ており、こちらの方ではコンピューターや物理学などの自然科学関係で学ぶ学生が多いようです。私費による留学生よりも国費留学生が多く、中には高校ぐらいから国費で中西部あたりの田舎の学校に留学させ、その後英語ができるようになると東部や西部の有名大学に入学させるというようなことも行っているとか。


そこで留学後、彼らのメンタリティーがどう変化するのかがポイントとなるわけですが、中国人はさすが5千年の歴史を持つ民族であるからというべきか、私の知っている限りでは、実に強固な民族的アイデンティティーを持っており、アメリカの良い点は良い点として認めつつも、しっかりと中国人としての誇りとアイデンティティーを持っている人が多いように思います。従って、そう簡単にはアメリカナイズされない。両者を比較・検討する目を持っているような感じを受けます。


ジョンズ・ホプキンス大のSAISが中国に設置されている理由は、アメリカの大義=中国の民主化を目的としたものであることには間違いないと思いますが、中国人学生たちがそう簡単に自民族の伝統、文化、誇りを捨てるとも思いません(現体制に対する不満があるかどうかは知りませんが)。


しかしかといって、アメリカに牙をむくかというと、それもないのではないかという個人的な感想を持っています。なぜなら、中国人も非常に合理的で計算高く、ビジネスに徹するという点ではユダヤ系、インド系、アラブ系、アングロサクソン系達に勝るとも劣らない人達ですが、儒教文化圏民族特有の仁義に厚いところもあるからです。「受けた恩は忘れない」といったような・・。


そこでアメリカで教育を受けたエリートたちは、人材育成面で世話になったアメリカに対して、感謝はしつつも、す

っかりアメリカ色に染まることには反発するという微妙なスタンスを取りながら、今後のかじ取りを担うという方向に行くのではないかという思いがしています。大変楽観的な考え方かもしれませんが。


いずれにしても米中関係は、「ビジネス面では友好国、軍事面では一見、敵対国に見える”友好国”」という、複雑な自己矛盾型の関係といわれています。中国人学生に対するアメリカの教育が、アメリカの大義(かつての?)である“民主化”推進の役割を果たすけれど、それが今度はアメリカのパワーを抑制する刃にもなるという“もろ刃の剣”。


しかしそうは見えても実は単純で、単純そうに見えて実は複雑に込み入っているというのが、国際政治(国内政治も同じ)でしょうね。従って、このような米中関係を頭に入れて、日本はまかり間違っても変な扇動には乗ることなく、うまく立ち回ることが大切だと思います。



そういう意味もあって、”アングロ・サクソン同盟”も負けてはいない。しっかりとオーストラリアとニュージーランドを「東アジア・サミット」に送り込んで(?)、それとなく中国の“封じ込め”を行っているのでしょうか(笑)。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%82%B5%E3%83%9F%E3%83%83%E3%83%88



(中国人留学生はアメリカだけではなく、オーストラリア、ニュージーランド、イギリス、カナダといった他の英語圏にも大勢留学しているようだ)



スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

1 ■「オバマ大統領」確定!?

丁寧なご返事、ありがとうございました。
いつもながらの遅レス、ご容赦ください。

ヘンリーなどの「核兵器廃棄論」について少し考えてみましたが、先にあげた理由のほかにも、「対テロ戦争」のような低強度戦争には(「バンカーバスター」などの小型戦術核兵器を別にすれば)核戦力はさほど必要としないことも理由として考えられます(核戦力が時代遅れになるような新兵器-たとえばUFOなど-の実用化に成功したというのも純理論上考えられますが、こちらのほうは全く勉強しておらず、無理に論じればトンデモになりそうなのでやめておきます)。いずれにせよ、アメリカ経済危機により核兵器開発・現有核戦力維持が困難になりつつあるのは確かなようです。

しかし、ヘンリーやジョージシュルツ(レーガン政権国務長官)など、共和党系ネオコンの重鎮格までもが(リップサービスの可能性が高いとはいえ)「核兵器廃棄論」を唱えるようでは、ブッシュ路線を踏襲するであろう「マケイン大統領」は実現可能性が低そうに感じられます。

あと複雑な米中関係ですが、(例えばGlobal Researchのチョド教授などのように)仮に中国が反グローバリスト陣営の旗頭としてアメリカと対立関係にあると考えても、「逸を以って労を待つ(=敵の自滅を待つ)」戦略を採れば、アメリカ・日本の没落と同時にアジア覇権が転がり込んでくるため、中国がグローバリスト陣営がどうかに関係なく現時点でアメリカと事を構える必要などなく、そのため友好関係が保たれていると考えられます(中国がグローバリスト陣営にある-個人的にはこちらの可能性が高いように思われます-なら、なおさらアメリカと事を構える必要はありません)。

いずれにせよ、「日本はまかり間違っても変な扇動には乗ることなく、うまく立ち回ることが大切」というご指摘には同意いたします。

2 ■北京オリンピックに米軍・米諜報機関がヘルプ

ここに書くのがもったいないくらいのネタですが、今日は時間がないので、ここに書きます。

「北京オリンピック」でのテロ対策として、アメリカが中国に武器やその他のインテリジェンス分野での”ヘルプ”を行うことになったとのニュースが、6月5日付け、「ワシントン・タイムス」の独占記事として掲載されています(爆笑)。FBIとか他のインテリジェンス機関が、中国に手ほどきをするそうです。

これからアメリカは、今まで身につけた“軍事大国”のノウハウを、“売って”、少しでも財政赤字の足しにしようとするのでしょうか(爆笑)

これで米中の正体見たり。ま、所詮、戦争もビジネスでやっていたわけだから、ということでしょうか。

フランシス・フクヤマが言っていた、「これからアメリカは教育などの“ソフト・パワー”へと移行」というのも、教育をビジネスとして、“売る”というのと教育によって、じわりじわりと“マインド・コントロールする”との二つの考え方があると思いますが、この財政赤字を考えたら、大学の予算も減少気味だから外国人学生の学費で稼ごう(私大有名校は年間5百万の授業料)との魂胆もあるかも?

http://www.washingtontimes.com/news/2008/jun/05/exclusive-us-to-lend-china-sensitive-security-gear/

しかし、こげばんさん、レスを書くのを無理しないでくださいね。ストレスをためないように。ゆったりとしてください。宇宙のことでも考えた方がよろしいかと。

ウソ捏造工場さんは、また夜も眠れないほど、宇宙人のことを考えておられることでしょうがね(笑)
プロフィール

Sunshine/こげぱん

Author:Sunshine/こげぱん
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。