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最高峰の黒人大学に初の白人卒業生総代


joshua


アメリカでは今は卒業式の季節。ジョージア州アトランタにある黒人大学の最高峰、モアハウス大学(Morehouse College)では開校141年以来初めて白人学生が卒業生総代に選ばれて、全米で話題になっている。


モアハウス大学は、南北戦争終結2年後に黒人のリーダーを育成するとの目的で開校された黒人男子校で、

マーティン・ルーサー・キング牧師や映画「マルコム X」で有名な映画監督、スパイク・リー、俳優のサミュエル・L・ジャクソン、詩人でラッパー、俳優でもあるサウル・ウィリアムス、陸上400mハードル金メダリスト、エドウィン・モーゼスなどの著名人を世に送り出し、各界で活躍する強力な黒人社会のリーダー達を育成してきた。


ところが今年は、白人のジョシュアー・パックウッド(Joshua Packwood  経済学専攻、22才)が卒業生総代に。彼はコロンビア大学からの授業料全額免除の申し出を断り、モアハウスを選択、GPA 4.0(grade point average-テストの平均値が85-100点の成績。AまたはA+)、学生にも人気があり、学生自治会の委員長を務め、“おまけにトム・クルーズばりの、俳優のようなルックス”。就職先は、ゴールドマン・サックスに。


彼は白人・アイビーリーグ校、コロンビアをけって、なぜ黒人”アイビー・リーグ”校、モアハウスを選択したのか。彼の生い立ちを見てみると・・・。


ジョシュアはミズリー州カンサス・シティーの貧困層地区に生まれ、両親は彼が幼い頃に離婚。母親は黒人男性と再婚し、黒人居住区へ。しかし母親は彼の妹を産んで、その男性とも離婚。彼は黒人ミドル・クラスの彼の親友の家で面倒を見てもらうことに。この家での経験は、彼にとって「アメリカの別の側面を見た貴重な経験だった」。

そして、白人が少数の市内の高校へ進学する。


十代の頃は喧嘩をして、2,3回、留置場にも。しかし成績は常にトップ・クラス。そして、コロンビア大学とモアハウス大学から授業料全額免除の申し出が。彼の家族は全員、コロンビア大学への進学を勧めた。しかし、彼は、「アフリカン・アメリカン・スタディズ(黒人学)に興味があった。モアハウスでは、それができる最適の大学だと考えた。海外で勉強できるチャンスがあるというのも魅力だった」と考え、モアハウスへ進んだ。

モアハウスでの経験は、概して彼の思い描いていた通りの素晴らしいものだった。成績優秀のため、夏はウォール街にあるモルガン・スタンレーとゴールドマン・サックスで過ごし(インターンシップ)、ロンドンとコスタリカで研修し、専門科目の研究では中国とスイスで学んだ。仲間との交流もほんの少しの例外を除いては、順調に運んだ。

「その例外とは、ある日、1人の黒人学生が近づいてきて、”お前がここにいるのは気に食わない”と言ったので、”なぜか?”と尋ねると、”お前が黒人の女の子とデートするのは気に食わないんだ”といった。そこで、”意見はありがたいけど、その意見には俺は賛成しない”と言った。今ではそいつとは、特に親しいというわけではないけど、まあまあ仲のいい友達になっている」

その学生、ヴィンソン・ムハンマドは、「彼が黒人だけの大学に、なぜ来ているのか不思議で仕方なかった。自分は彼がここにいるのを支援するわけではないけど、彼が白人だからと言って差別してはいけないと思う。彼が自分の人生における使命を果たして、成功してくれるよう応援している」と語った。

2年生のウェンデル・マーシャルは、「今はもう黒人大学は時代遅れだ。他の多くの大学では、もっと良い教育を行っているという人も多い。しかし僕は、ハーバードを衰退させて、モアハウスの力と知名度をアップさせた白人の男といつの日かいわれるようになるかもしれない、その男に会いにここへ来た」といった。

人種問題についての討論になると、ジョシュアは常にパネラーの席に座らされて、意見を述べることを求められた。彼が自分の意見を述べることを控えていると、教授や学生達から、「どうか率直に君の考えや意見を言ってほしい。我々は、このようなことを他の白人に聞くわけにはいかないんだから」と言われた。

「黒人学生達に囲まれて過ごしてみて、今、感じていることは、多様性ということについて、更に深く学んだということだ」とジョシュアは言った。「自分はここで4年間過ごしたが、それでもまだ黒人という言葉についての定義を述べることができない。黒人の男とは何か、語ることができない。そのことについてここではさらに深く考え、人々について多くを学んだとは思うけど」と語った。

「ジョシュア・パックウッドは、モアハウスそのものだ」とロバート・フランクリン学長は、言った。「彼はユーロ・アメリカンだが、この我々のキャンパスに多様性をもたらしてくれた。大変喜ばしいことである」

「民族に差異はない。差異をももたらすのは、人々の心だけだ」と学長は語った。

*モアハウス大学最初の白人卒業生は、1966年に卒業したハワード・ゼハー(Howard Zehr)。以来、何十人かの白人学生が卒業している。なお、ジョシュアの弟も、今年、モアハウス大学に入学する。


モアハウス大学には、ゴールドマン・サックスの「グローバル・リーダーズ・プログラム」(グローバル・リーダー養成プログラム)が設置されているようだが、これについてはちょっと深く考えさせられる。大学運営には費用がかかることは分かっている。しかし、実に巧妙に・・。

CNNのビデオ

http://edition.cnn.com/2008/US/05/16/white.valedictorian/index.html#cnnSTCVideo

http://edition.cnn.com/2008/US/05/16/white.valedictorian/index.html

http://www.chicagotribune.com/news/nationworld/chi-joshua-packwood-morehouse-college-080512-ht,0,110435.story

http://www.morehouse.edu/


ーーーーーーーーーーーーーー

これについて私の思ったポイントを3点。


1.多様性について


ライスやオバマを“オレオ”(外側が黒で中に真白いクリームが詰まったクッキー。オバマはそれでも近頃は、妻、ミシェルやライト師の影響で、少しは白色から薄い茶色のまだら模様も見えては来ているようだが)と呼ぶなら、このジョシュア・パックウッドは、”お饅頭”(中に黒い小豆のあんこの入った)ということになるのか。何度かこのブログでも書いたが、異民族・異文化理解とは、生身で体感することが一番手っ取り早い方法だ。

それにしても”多様性”の尊重を、オバマも、ライト師も、モアハウスも説いているのが面白い.(モアハウスの卒業生、マーティン・ルーサー・キング牧師は、公民権運動のシンボリックなキャッチ・フレーズとして、”レインボー革命”という言葉を掲げていた。これは”多様性”を意味する言葉だが)。

文化人類学の分野では、もう半世紀以上も前からこの重要性を唱えていたし、東京のASIJ(アメリカン・スクール・イン・ジャパン)のような、世界各国からの生徒が集まっているような学校では、教育目標の第一に掲げられていた。

ヨーロッパでは、アメリカよりもっと早くからこの重要性が唱えられていたし、アメリカでも西海岸のサンフランシスコ・ベイエリアでは、公立学校に中国語や日本語、スペイン語なども教えるバイリンガル・スクールが設立されており、”多様性”の尊重ということが教育理念の重要課題として挙げられていた。しかし全米規模でみると、まだまだアメリカの白人特有の「エスノセントリズム(自民族中心主義)」が、”アメリカ人の価値観”として、大手をふるってまかり通ってきたというのが現実だった。

ところがここにきて、政治・経済ともに雲行きが怪しくなり、方向転換の必要が迫られているせいか、オバマの唱える、“チェンジ(変革)”と”多様性”がアメリカの流行語のようになってきた。モアハウスの学長が、かつての”黒人の復権”を目指した教育理念から、”多様性”を強調した教育理念へと方向転換したかに見える傾向も、時代の流れというものかもしれない。話は飛ぶが、これからしても、今度の大統領にはオバマがなると“決められている”ような気がする(笑・・・多様性を唱えながらの・・・かなという?)。



2.黒人の拡大家族的考えについて

ジョシュアが母親の2回目の離婚をした後、彼は彼の親友の家で面倒を見てもらうことになったが、こういうことをする日本人はなかなか珍しいのではないだろうか。


ところが黒人の人たちは、割と平気で他人の子供でも預かって、自分の子供同様に面倒見る人が多い。これはなぜかというと、奴隷時代、奴隷たちは奴隷居住区の中で、一つの大家族として生きていた。身内同士が離れ離れに売られることが多かったので、共同体の仲間が残された子供の面倒をはじめ、他の家族の面倒を見ていたということから、今でもこの精神が生き続けているからだといわれている(アフリカでは拡大家族制という伝統があったということもある)。そこで自分達がさほど裕福でなくても、困っている人がいるとこうして助ける人が結構、いるのである。


3.モアハウス大学と黒人の水泳選手


「60パーセントの黒人は泳げない」との記事が出ている(http://www.msnbc.msn.com/id/24411271/

水泳の黒人選手はめったに見られないが、それはなぜかといった質問がよくある。これについては、黒人は人種差別のためにプールに入って泳ぐ習慣がなかったからというのが最もよく言われている回答だが、他にも黒人の筋肉は水に浮きにくいからだというような非黒人生理学者の意見もある。後ほど、これについては詳しく書くとして、モアハウスでは水泳選手を養成することも行っている。


この大学の卒業生で俳優のサミュエル・L・ジャクソンは、水泳部の選手だったそうだ。なお、この大学の卒業生ではないが、今度の北京オリンピックに、2007年世界水泳選手権男子50メートルで銀メダル、400メートル自由形リレーで金メダルを獲得した黒人選手、カーレン・ジョーンズ(Cullen Jones)が出場する。



http://www.usaswimming.org/usasweb/DesktopModules/BioViewManaged.aspx?personid=51c2fb07-a280-4c57-8196-9e874d4f690d&TabId=388&Mid=597

Jones

スケートでも水泳でも、機会さえあれば、黒人選手でも強いのではないかと思わせる好い例だ。彼は今後、黒人の子供たちに水泳を教えたいと言っている。

http://en.wikipedia.org/wiki/Samuel_L._Jackson
http://en.wikipedia.org/wiki/Morehouse_College
http://en.wikipedia.org/wiki/List_of_Morehouse_College_alumni



彼の泳ぎが入っているビデオ
http://www.youtube.com/watch?v=_ENDX_e7aRg

**改行がうまくいかない個所があり、お詫びします(なぜ、うまくいかないのか?)




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1 ■雑感

>全米規模でみると、まだまだ白人特有の「エスノセントリズム(自民族優越主義)」が、”アメリカ人の価値観”として、大手をふるってまかり通ってきたというのが現実だった。

と、sunshineさんも書かれていますけれど、政治(や軍事)の表舞台に黒人が出てくる(出てこれる)ようになった背景が日本にいるといまひとつ判りにくい(私だけか?)のです。

約20年ほど前、ガルフ・ウォーの頃、コリン・パウエルが統合参謀本部議長であったのも、少々驚きではありましたが、その後のコンドリーザ・ライスやオバマ・・・オバマは大統領候補ですからね。(仮に“お飾り”だとしても)

ティピカルな白いアメリカ人からすれば快い事態ではないと思うのですが(実際、暗殺の噂もsunshineさんは書かれていましたよね)

やはり、何がしかの思惑があって・・・なのか?

話変わって、モアハウス大学の学生や学長のコメントは素晴らしいですね。
こんな気の利いた話ができる人間がわが国には・・・いや、気が滅入るから止めときましょうか。

2 ■こーゆー男子校なら

大歓迎ですよ(笑)。

>モアハウス大学の学生や学長のコメントは素晴らしいですね。
こんな気の利いた話ができる人間がわが国には・・・

ごくまれにはいます。たとえば拙稿
http://www.asyura2.com/07/social5/msg/521.html
でとりあげた学校の校長、気の利いたこと書いています。

---
http://www.senri.ed.jp/facts/missionj.htm
SIS校長 大迫弘和 

 様々な文化的背景を持った人々が集う千里国際学園での学園生活においては異文化理解のトレーニングが日常的にごく自然に行われています。自己の考え方とは異なる考え方と向き合う日々は、自分自身を発見するために、他者との共生を模索するために、かならず役に立つはずです。

 この学園がすべての叡智を注ぎ込んで作りあげた教育の形は、「一人一人の生徒を大切に」という学園の基本テーマを日常の隅々にまで行きわたらせるものです。ある意味日本の中高教育の既成概念を打ち破っての教育展開に、私たちは教育というものの新たな可能性を見ています。

 世界の痛みを自己の痛みと感じ、自らの生を自らの責任において引き受け、そして与えられたいのちを確かなものと感じつつ生きていくための、例えばヒントのようなものを、この学園での学びから見つけてもらえれば、と願っています。
---

#ま、大多数の狂育者の言動見りゃ、こちらも気が滅入りますが・・・

3 ■アンクル・トム

”自民族中心主義”です。書き間違えましたので、訂正しています。

>政治(や軍事)の表舞台に黒人が出てくる(出てこれる)ようになった背景

それは多分、「アンクル・トム」的役割からでしょうね。「アンクル・トム」とは白人におべっかいを使う黒人のこと。奴隷時代、大農園で奴隷たちの監督をしていた黒人をさすことから、白人べったりの黒人を軽蔑していう時にこれを使います(「アンクル・トムの小屋」という小説から引用されている)。

ではなぜ黒人を手先に使うかというと、黒人には黒人が話す方が聞き入れやすいということがあるのでしょう。たとえばメディアを見ていても、黒人地区の取材には黒人記者を行かせます。そうでないと取材ができないからです。日本のNHKの特派員などの顔つきを見ていると、東南アジアの取材にはそれらしい風貌の、中国には中国人系の顔つきのといった風に、風貌が似ている人がいっていると思いませんか?(笑)。住んでいるうちにそうなったのかもしれませんがね。

そしてアメリカは非白人の人口が高くなってきており、その意味でも非白人の人材が政治や軍事の場でも必要になったからではないでしょうか。特に軍隊など、黒人兵が多いですからね。また、「民主主義、自由、平等」ということを建国の理念に掲げているアメリカとしては、この大義を守るためにも、少しは黒人(マイノリティー)がいないとまずいからではないでしょうか。日本以上に、建前の国ですから(笑)。でも正統的な言い方をすれば、黒人や進歩的な白人達が公民権運動のために闘ったから、ということになるのでしょうけどね(笑)


オバマは家族が全世界に散らばっているし、白、黒、黄色(父親違いの妹はインドネシア人の血が、そして腹違いの兄弟の嫁は中国人)とすさまじい。これ以上、うってつけの”多様性”をシンボリックに表せる人材は、そうはいないでしょう(爆笑)。私も含めて、頭の悪いB層に「新時代の到来」「多極主義」(といいながら、お金の流れはそんなに多極でもないのでしょうが)を能書き無しで思い込ませるには、まさに最適の人物ということではないでしょうか。

4 ■ヘッドハンター、こげばんさんへ

ウソ捏造工場さんへの続き(1000文字しかだめなので)

この本文に書いたジョシュアのコロンビア大学からの話のように、アメリカの有名大学には世界中から優秀な学生を集めるために、専門のヘッドハンターがいるのです。彼らは世界中を飛び回り、情報を集め、学生と面会し、入学を勧めます(私の友人の中にもそれをやっている人がいますから、事情を聞いています)。そして入学したら今度は就職のためのヘッドハンターがいてという具合に。CIAとかFBIなどのヘッドハンターは、勿論、すごいようですけどね。ですから、オバマなどは、ずっと前から、しかるべく候補者として、目をつけられていたのではないかと思いますよ。

こげばんさん

千里の高校のような学校が日本にたくさん増えると日本社会も変わるでしょうね。千里には国立民族学博物館があるのでしょうか?国立民族学博物館があるとすれば(行ったことありますよ)、それは異文化理解教育に力を入れなければ、というのはあるでしょうね。

この高校も私立でしょう?だとすると教育にはお金がかかるということになりますね。


5 ■アフォーマティブ・アクション

書き忘れましたので。

>正統的な言い方をすれば、黒人や進歩的な白人達が公民権運動のために闘ったから、ということになるのでしょうけどね(笑)

この結果、大学や職場に一定数のマイノリティーを加えることを法的に義務付けた「アフォーマティブ・アクション」(Affirmative Actionー少数者優遇政策)という法律が生まれ、その恩恵で大学教育を受けられるようになった黒人たちが増えました。しかしこの流れも最近はこれを廃止した州や廃止しようとする州が増えており、問題になっています。

パウエルやライス、オバマといったトップ・クラスの政治家にアフォーマティブ・アクションが適用されたとは思いませんが、このような流れも少しは影響しているかもしれませんね。北欧、カナダ、ニュージーランドをはじめとする他国では、女性、マイノリティーを政策立案の場に一定数加えるというアフォーマティブ・アクションがあるはずです、今も。アメリカはこの点で非常に遅れているといわれ続けてきました。


6 ■千里国際学園

誰かさんよくご存知ASIJ(American School in Japan)とこの高校↓
http://www.icu-h.ed.jp/
が、一つ屋根の下で仲良く暮らしているよーな私立学校です。
アドレス:  http://www.senri.ed.jp/

私立なので残念ながら国立民族博物館とは関係はなく、少人数制のためか学費は他私立と比べてもかなり高い上、受験狂育には背を向けて真正エリート教育に邁進しているせいか進学実績はイマイチなようですが、(阿修羅で散々筆誅を加えたお下劣糞学校出身者ではなく)このような学校で育った生徒こそ、将来日本の中枢に入ってもらいたいと切望しています。

あとアファーマティブ・アクションですが、60年代(ベトナム戦争)から続くアメリカの軍事・経済的衰退で従来の「白人エリート」層だけでは彼らの「世界戦略」が遂行できなくなったので、優秀な黒人にも「お手伝い」してもらおう、ということでしょうか。だとすれば、オレオが日本の「バナナ」学者や経営者・評論家に似ているのもうなずけます。

日本にはアメリカのようなボーディングスクール→東海岸名門大学・院→有名企業・政府機関といった、一貫性のある人材選抜システムは存在しませんが(お下劣糞学校→東大京大→有名企業・霞ヶ関というルートには、何らかの一貫した人材育成・選抜ポリシーは認められません)、かわりに一部外資系企業はこのような形↓で人材選抜を行うところがあります。
http://www.bcg.co.jp/recruiting/i_consl1.html

アメリカの人材選抜に比べるとかなりラフですが、属州の人材登用はこの程度でもいい、ということかもしれません。

7 ■続きです

さて日本で「バナナ」が横行し始めたのは80年代ですが、その前70年代にはロッキード事件があり、民族派政治家や経営者が多数追い落とされました。ここからは陳腐な妄想ですが、60年代からアメリカの「貧血」状態が悪化する一方になることを予測したグローバリストは、成長する東アジアの富をアメリカに「輸血」しようと考えたような気がします。

そこで東アジアからの「輸血」を邪魔しそうな勢力を70年代に追い落とし(ロッキード事件、朴正煕暗殺、4人組裁判? 同時期アメリカでもウォーターゲート事件でグローバリストの覇権が確立しています)、80年代からは東アジアを太らせ(日中バブル・漢河の奇跡、台湾などの小4龍など)ると同時に「バナナ」を育て、90年代に入ると収穫期ということで(バブル崩壊、韓国IMF管理、タイ通貨危機)、東アジアの富をアメリカに「輸血」し-「バナナ」のおかげでさほどの抵抗もなく-、アメリカのIT・住宅バブル演出による延命に成功したような気がします。

よくわからないのは唯一バブル進行中の中国の今後ですが、日本などのように富を移転するつもりなのか、それともアメリカに変わる超大国としてグローバリストと建設的関係を結ぶのか、下記CFR論文を表面的に読む限りでは後者の可能性がいささか高そうですが、

U.S.-China Relations
An Affirmative Agenda, A Responsible Course
http://www.cfr.org/publication/12985/

「走狗煮らる」という言葉を編み出した国のこと、事はそう運ばないかもしれません。

8 ■黒人の登用

>アファーマティブ・アクションですが、60年代(ベトナム戦争)から続くアメリカの軍事・経済的衰退で従来の「白人エリート」層だけでは彼らの「世界戦略」が遂行できなくなったので、優秀な黒人にも「お手伝い」してもらおう、ということでしょうか


1881年に黒人初めての職業学校、タスキーギ・インスティチュートがアラバマ州タスキーギに設立されましたが、その時の主な出資者はカーネギーでした(後に梅毒テストのために利用されるわけですが)。設立の真意は、奴隷制廃止後、プランテーションでの仕事を失った黒人たちの経済的自立を促すための技術を習得させることでした。

これが黒人達の地位向上のための第一の波なら、60年代は第二の波。50年代がアメリカの黄金期といわれていますが、軍需産業、自動車産業をはじめとする産業社会・アメリカを底辺から支えることが目的だったのではないかと思います。

また、白人はなかなか入っていけない黒人コミュニティーの指導者を養成する目的もあったと思います。この流れの中に、ぽつり、ぽつりと黒人の政治家も入れるというようなことになったのではないかと。黒人人口は全体の13%ですから。

中国問題については、今、時間がないので、また明日。

9 ■中国とブレジンスキー

中国の問題ですが、ブログで書こうと思っていたけど時間がなくてかけなかったのですが、ブレジンスキーが割と頻繁にNBCの「Morning Joe」というニュース・トーク番組に出演しています。5月22日にも出演して、「ブッシュもチェイニーも原油増産乞いのために中東に(特にサウジ・アラビア)行ったのが本音だが、言葉で言ったことは中東のやり方は独裁的だといったような、彼らの神経を逆なでさせるようなことだった(中東の油田もいつかは枯れる。今からその対策を講じたほうが良いというようなことも言って、中東諸国のリーダーたちを怒らせたとの報道もあり)http://thescotsman.scotsman.com/latestnews/Bush-to-OPEC-nations-You39re.4095858.jp)。

中東諸国の中で、原油生産高、供給可能高などの点で今、一番期待できる国はイランなのだ。そのイランに対して、ブッシュもマケインもあのような態度をとっている。イランを攻撃するようなことでもしたなら、中東諸国は勿論、EU、中国が黙っていないし、間違いなく第三次世界大戦がはじまり、アメリカは世界の中で完全に孤立するだろう。そしてそれは今後、20-30年は続くだろう。そうしたらロシアは微笑みながら陰で漁夫の利を狙うというようなことになるかもしれない。アメリカに対する包囲網は形成されつつあることをアメリカは気づいていない」と実にストレートに言っています。

中国を第二のアメリカのような消費国に育てなければ、世界経済が今後成り立たなくなる。そのための後押しをやりながら、一方ではかつてのアメリカのような覇権国家にはならないよう、ロシア、EU、アメリカ(そしてあの連中?)が目を光らせながら、アジア経済圏の中のボス的役割で思いとどまらせるような方向に持っていくのではないか。個人的にはそんな思いがしています。

NBCのこの番組に、月に何度か彼が出演するということ自体、何かのプロパガンダではないかと思います(もっともこの番組の女性キャスター、ミカ・ブレジンスキーは彼の娘)。

それから大切なこと。ブレジンスキーは「オバマの支援者ではあるけど、この選挙キャンペーンの外交アドバイサーではない。ただ昨年9月にオバマがイラク問題について発言する際、彼から意見を求められたことがあり、その時、そういった」といっていますね。
http://www.youtube.com/watch?v=Sf_107215z0

10 ■第2次カーター政権誕生!?

ブレジンスキー親子の競演、拝聴いたしました。(政治家の子供がマスコミに就職するって、日本特有の悪習と思っていましたが・・・)常に行間を読む、あるいは言わなかったことは何かを考えて聞かないと不安になるヘンリーのインタビューに比べると、確かに率直な発言です(もちろん、ZBのインタビューも額面通りに受け取れないのは同じですが・・・)

さてブレジンスキーの発言を聞いてふと思いましたが、アメリカでオバマ大統領が誕生するとすれば、道義外交を旗印にしたカーター政権と同じような政策を採用する可能性がありそうな気がします。道義外交と聞けば一見耳障りはよさそうですが、アメリカの「正義」を売り歩くとゆーことは、「不義」な人物や勢力を追い落とす-カーター政権下の韓国・朴正煕や南ローデシア・白人政権、クリントン政権下でのセルビア・ミロシェビッチ、または民主党政権下でのWW1,WW2、ベトナム参戦も広い意味では「道義外交」の変種-ことでもあり、日本が今後自立しようとする場合には、現在以上に厄介なことになりそうです。(ま、中東ハルマゲドン計画が一歩後退しそうなのは歓迎できるかもしれませんが・・・)

あと中国ですが、最近閉店したネオコンの巣窟、Project for New American Century
は最後にA NATO for Asiaと題する、アジアに集団安全保障体制を導入しろと主張する論文を発表していましたが、アジアに'NATO'が誕生して日本が「普通の国」になればアメリカは一歩後退すると読めないこともなく、(ネオコンの口先とは相反して)アメリカ・グローバリストは左右そろって米中対決など考えてもいない様子が窺えます。ただグローバリストの思惑通り、中国市場を育成して世界経済のソフトランディングを図ると同時に、中国をアジアに「封じ込める」ことができるかどうかは・・・

A NATO for Asia
http://www.nautilus.org/~rmit/forum-reports/0620a-bisley.html
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