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断末魔の資本主義に抵抗する2人の行動する知識人

議会が債務上限引き上げで合意しなければ、債務は17日にも16兆7000億ドルの上限に到達する見通しとなっているアメリカ。覇権国家のデフォルトが世界経済に及ぼす影響は、少なくともリーマンショック時と同程度かそれ以上とも言われているが、何事も永久に発展し続けることは不可能である。自然界の法則を頭に入れて、人間の原点を問い直すターニングポイントが今、来ているのではないか。

この問いにヒントを与えてくれる学者でありアクティビストでもある二人の動画をアップしたい。2本とも、デモクラシー・ナウから、日本語サブタイトル付き。

一人目はドイツ系チリ人の経済学者で、60年代にはカリフォルニア大学バークリー校でも経済学を教えていたマンフレッド・マックスニーフ。

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チリの経済学者マンフレッド・マックスニーフ:米国は「発展不全国」になりつつある
http://democracynow.jp/video/20100922-2

オバマ大統領の経済チームはウォール街出身者で固められ、ローレンス・サマーズが国家経済会議委員長を退いた後も、後任に指名されたのはまたもや金融業界(ゴールドマンサックス)出身のジーン・スパーリングでした。こうした人々が舵を取る米国の経済政策の方向性とは対極にある、人間の尺度から考える経済学に耳を傾けてみましょう。

チリの経済学者マンフレッド・マックスニーフは、人間の基本的なニーズに基づいた人間開発モデルで知られています。1960年代にカリフォルニア大学バークレー校で経済学を教え、その後米国やラテンアメリカ各地の大学で教える傍ら、現地の貧困社会に入って調査研究を重ねてきました。その体験を通じて、そうした現場では従来型の経済理論はなんの役にも立たないことを痛感します。

第三世界の開発がうまくいかないのは、従来型の開発モデルそのものが一因であり、これらの地域に貧困、債務、環境破壊をもたらしてきたと考えるようになりました。マックスニーフは1981年にラテンアメリカでの体験をFrom the Outside Looking In: Experiences in Barefoot Economics(『外側からの観察:裸足の経済学』)に記し、チリに人間の基本的ニーズに基づいた開発を推進するための「オルターナティブ開発センター」(Centre for Development Alternatives)を設立しました。

マックスニーフは新しい経済学の基本原理として5つの公理と、1つの根本的な価値観を挙げています。

その1 経済が人に仕えるのであり、人が経済に仕えるのではない
その2 開発はものでなく人が対象である
その3 成長と開発は同義ではなく、開発は必ずしも成長を必要としない
その4 生態系の恩恵なくして経済はありえない
その5 経済は生物圏という有限なシステムの下部システムであり、それゆえ永久成長は不可能である

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もう一人は、アフリカ系アメリカ人の行動する学者として、おそらく全米で最も有名な黒人知識人の一人であるコーネル・ウエスト教授。彼は現在はユニオン神学校教授だが、以前はハーバード大学やプリンストン大学などでもアフリカン・アメリカン・スタディーズや哲学を教えていた。17歳でハーバード大学に入学し、3年間で卒業。プリンストン大学大学院で博士号取得。プリンストン大学で教鞭をとっていたが、1994年、ハーバード大学に移籍。2001年、ローレンス・サマーズがハーバード大学の学長に就任し、彼と対立。ハーバードを辞職して、現在に至っている。

サマーズと対立した理由は、何点かあるが、そのうちの1点として、ウエスト教授がラップのCDを作っているからというものがあって、笑わせてくれたものだった。

1994年に出版された「Race Matters」という本は、アフリカン・アメリカン・スタディーズの教科書として、私も昔、読んだことがあり、非常に刺激されたものだった。

彼は、同じくアフリカ系アメリカ人であり、ラジオやテレビのトークショー司会者でもある、タヴィス・スマイリー(Tavis Smiley)とインターネット・ラジオ・ショーも持っている。彼はこの中では、南部訛りの英語で話している(彼の生地はオクラホマ州)。

Smiley and West
https://soundcloud.com/smileyandwestshow

彼のHP
http://www.cornelwest.com/bio.html#.Uk-4cN5RbVI

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コーネル・ウェスト オバマの偽善を批判―トレイボン・マーティン射殺裁判への発言で
(ここでは標準語?の英語で話している)
http://democracynow.jp/video/20130722-2

マーティン・ルーサー・キング師の有名な演説『私には夢がある』を生んだワシントン大行進から50年。人種差別はなくなったのでしょうか?そんな問いに大きな疑問符をつきつけたのが、トレイボン・マーティン射殺事件でした。ご近所を歩いていた見かけないティーンエイジャーに目をつけた「自警団」の男ジョージ・ジマーマンが後をつけ、もみあいの末、射殺し正当防衛を主張したこの事件。ジマーマンがトレイボンをターゲットにしたのは、黒人だったから?裁判で出された判決は、無罪でした。これが正義と言えるのか?全米各地で抗議のデモが繰り広げられました。

事件が起きた頃に、「もし私に息子がいたら、トレイボン・マーティンさんは私の息子だったかもしれない」と発言したオバマ大統領。判決が出た時には、もうひとふんばりとばかり「トレイボン・マーティンは30数年前の私だったかもしれない」と発言し、アメリカ社会に根深く浸透した人種差別に注意を喚起しました。さらにこの事件を公民権法違反で裁けないか司法省に検討させると表明しましたが、どこかおよび腰です。

そんな態度にふんまんやるかたないのが、コーネル・ウェストです。オバマの発言は、制度にしみこんだ人種差別とい不正をモラルの問題にすりかえているようにみえるからです。警察が黒人やラティーノの若者に目をつけプライバシーを侵害し不愉快な思いをさせる路上尋問、同様の罪でもマイノリティの逮捕を重視しマイノリティにより重い刑罰を科している司法刑事制度。高い失業率と貧困。みえない所で人種差別が解消していないことは、繰り返し語られてきたことです。「人種問題を重視するなら、なぜそのような問題に取り組まないのか。大統領の仕事だろう」というわけです。

ウェストの追及は、キング師が求めた夢の根源にまでいたります。人種の問題はもちろん、貧困や反戦にも熱心にとりくんだキング師。いま生きていたら、ドローン攻撃や格差・ひろがる貧困に黙ってはいないでしょう。オバマが「トレイボン・マーティンは私だ」と言うのなら、同じように「何の罪もなく命を奪われていくドローン攻撃で殺された子供たちは私だ」という想像力をもつべきだと、ウェストは主張します。キング師が求めたのは、公正で自由、平和な社会だったのですから。
5年前の大統領初就任にいたるまで強力にオバマ候補を支持したウェストですが、就任後は厳しい批判を続けています。ついには「オバマはウォール街の座敷犬だ」と発言し、それ以来、ホワイトハウスとの関係は切れたままです。しかし、辛口の正当な批判ほど大きな支援はありません。黒人指導者層の多くはオバマ応援にかまけ批判を忘れてしまっています(裏ではいろいろ言うけれど)。ウェスト流の直撃発言はだからこそ、いま貴重です。(大竹秀子)
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