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ラップ・ミュージックを一大転換させたある”密談”

(by Sunshine)

ラップ・ミュージックといえば、今やある意味ではロック・ミュージックと同程度、あるいはそれ以上に世界中の若者たちの間で流行している音楽だが、これは1970年代にニューヨークのブロンクスで主としてアフリカ系やヒスパニック系の若者たちの間で始まったストリート・ミュージックだと言われているが、その後政治的な内容の物やダンス的な要素を取り入れたものなどが出て来るなどの変遷を経て、80年代末から90年代初めにかけては”ギャングスター・ラップ”という暴力的で、アナーキー、ギャングの抗争をテーマにしたような内容のラップがラップ界の中で主流を占めるようになった。

今でこそラップ・ミュージックはインディー系のレーベルが数多く設立されて、大手レコード会社と契約しなくてもビジネスを確立できるようになってきているが、インターネットが現在ほど発達していなかった20年前はまだ大手レコード会社がCDを制作し、売るという既存の方法でビジネスを行っていた。

その頃、アメリカの音楽業界にいて、ビジネス上の決定権を持っていたというある人物が、20年前に行われたというラップ・ミュージックを巡るある”密談”について、匿名で「Hip Hop Is Read」というヒップ・ホップのサイトに投稿している。この人物はヨーロッパからアメリカに移住して音楽業界で成功していたが、この”密談”の席での話には守秘義務を負っていたため、良心の呵責を覚えつつ今日まで公での発言を控えていたと言っている。

匿名であるし、即座に鵜呑みにするのもどうかと思うが、私自身も同様の話は聞いたことがあるので、あながちこの話も否定できるものではないかもしれないと思い、本稿で取り上げた次第だ。音楽業界も政界同様に大金が渦巻く世界だ。マフィア(やくざ)との関係も映画の世界だけではなく、実際に存在するということは今や誰もが知る常識的な話だ。この匿名の投稿は、そのことを裏づけてくれるような話だ。


以下、「Hip Hop Is Read」というヒップ・ホップのサイトから要訳。
http://www.hiphopisread.com/2012/04/secret-meeting-that-changed-rap-music.html

"The Secret Meeting that Changed Rap Music and Destroyed a Generation"
Hello,

After more than 20 years, I've finally decided to tell the world what I witnessed in 1991, which I believe was one of the biggest turning point in popular music, and ultimately American society. I have struggled for a long time weighing the pros and cons of making this story public as I was reluctant to implicate the individuals who were present that day. So I've simply decided to leave out names and all the details that may risk my personal well being and that of those who were, like me, dragged into something they weren't ready for.

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(要訳)

私は20年以上もどうするべきかと悩み続けてきましたが、世界中の人々にこの事実を知らせたく、思い切って投稿することにしました。1991年に私が体験したある”事件”を契機に、アメリカのポピュラー音楽業界全体が大きく方向転換したのではないか、そしてこのことはアメリカ社会全体に影響しているのではないかと思うがゆえに、投稿することに決めました。関係者に迷惑をかけたくないとの配慮により、一部匿名にさせていただきます。

私は1980年代初めにヨーロッパからアメリカに移住し、音楽業界で順調に成功をおさめ、80年代後半から90年代初めにかけてある大手の音楽関係の会社でビジネス上の裁量権を持つ幹部に抜擢されていました。

1991年初め、私はヒップ・ホップ・ミュージックの今後における方向性を話し合うための音楽業界人だけの内輪の会議に出席するよう依頼されました。この会合はロサンゼルス郊外にある人物の私邸で開催され、音楽業界人が20名から30名程度集まっていました。私はこのほとんどの人達と顔なじみであり、皆、ラップ・ミュージックは余り好みではないという点で共通項がありました。私達は、「それなのにこんな会合に出席させられるとは皮肉だね」といった冗談を交わしていました。

ところがその中に何名かの見知らぬ顔の一派がいました。彼らは顔つき、いで立ち、話し方、マナー等において、一目瞭然で音楽業界の人間ではないことが分かりました。全てにおいて我々とは全く接点がなく、彼らもまた我々に対して同様の感じを持っているようでした。

我々が仲間同士で話をしていると、突然、その見知らぬグループの中の1人が声をあげ、これから話すことは守秘事項なので、書類に署名をするよう要求してきました。そしてこれを守らなかった場合には我々は仕事を奪われることになるからと脅されました。これを聞いた人達の中の数人は、即座に席を立ち、帰って行きました。私もそうしたい気持ちがありましたが、一方ではどういった話なのか好奇心もあり、結論を出しかねているうちに署名用の1枚の紙が渡され、署名するよう要求されました。

それが終わると私の顔見知りのある人物が、会合に集まってくれたことに対して感謝する旨の挨拶をした後、ある人物を我々に紹介しました。その人物はこの家の所有者だといい、フルネームは名乗らず、名前だけを告げましたが、自分自身の経歴については何も語りませんでした。彼は音楽業界の有力会社で裁量権を持つ人々が集まってくれたことに対して感謝していると述べ、この業界の更なる発展と飛躍のため、この会合を開催したと言いました。

私はこの時点でいささか居心地の悪さを感じるようになりましたが、そのまま彼の話に耳を傾けていると、この人物はあっと驚くような出来事を我々に話したのです。それは、我々の会社は実は民間刑務所に多額の出資をしており、民間刑務所と我々の本業は持ちつ持たれつの関係にあるので、これから話す戦術で仕事をやってくれれば、民間刑務所と我々の会社の双方が更なる利益アップを図れる仕組みが出来上がっている。従って、ぜひその方向で実行してもらいたいという命令であり、脅しでした。

その内容とは、暴力を煽る”ギャングスター・ラップ”をもっと流行させれば、それを聞いた若者たちはさらに暴力に走り、刑務所に収監される人間が増加する。そうすれば民間刑務所に出資している我々のの会社はさらに利潤を上げるというものでした。

それを聞いた我々の仲間の一人が、「冗談じゃない!」といったところ、見知らぬグループの中の2人が彼をわしづかみにして、家の外へ放り出しました。それを見ていた私と私の知り合いが、怒って文句を言うと、見知らぬグループの中の何人かが銃を取り出して、私達に突きつけ、私たちを外に引っ張り出しました。帰り際に顔見知りであり、この会合で最初に挨拶をした人物に、なぜこんな事になったのかと尋ねたところ、「私にはどうしようもないことなのだ。ただ君は署名したよね。そのことだけは忘れないでくれ」といって、足早に去りました。

ショッキングな出来事でした。その後、私自身、民間刑務所について調べてみましたが、自分が関わっている音楽業界が民間刑務所とこのような形で関係し、自分がそのことに少なからず加担していくことになるのかと思うと、暗欝たる気持ちに陥りました。

私は最初からラップ・ミュージックを好んではいませんでしたが、それでも反体制的な、政治性を打ち出した”ポリティカル・ラップ”には興味を持っていました。しかし、あの会合以来、この”ポリティカル・ラップ”は片隅に追いやられ、暴力やギャング・スターの抗争ばかりを歌った”ギャングスター・ラップ”が業界の主流を占めるようになりました(注:その後西海岸と東海岸のラップ・ミュージシャン達が互いに反目しあい、殺人事件まで起きるという具合にエスカレートしていく)。

音楽業界に失望した私は1993年に業界から足を洗い、ヨーロッパに戻りました。この20年間を振り返ってみて思うことは、現在のラップ・ミュージックは、いかに体制側や資本家に利用されているかということです。このことを今、私は訴えることができて、少しなりとも罪悪感から解放された気がしています。

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アメリカの民間刑務所については、Global Researchが2008年3月10日、その悪徳ぶりについて暴いた記事を掲載している。

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http://www.globalresearch.ca/index.php?context=va&aid=8289

The prison industry in the United States: big business or a new form of slavery?

Human rights organizations, as well as political and social ones, are condemning what they are calling a new form of inhumane exploitation in the United States, where they say a prison population of up to 2 million - mostly Black and Hispanic - are working for various industries for a pittance. For the tycoons who have invested in the prison industry, it has been like finding a pot of gold. They don't have to worry about strikes or paying unemployment insurance, vacations or comp time.

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これによるとアメリカの受刑者人口は約200万人で世界最大。世界の受刑者人口の25%を占めている。民間刑務所は1980年代になってロナルド・レーガンが開始し、その後ブッシュ・シニア、クリントンへと次第に数が増加されていった。約18の私企業が27の州で約1万人の受刑者の監視を行っているとなっている(2008年)。

収監された受刑者たちは、「自立するための技能訓練」と称する労働に従事させられ、例えば時給の良いのは時給2ドルのコロラド州刑務所だが、民間刑務所は概して非常に低く、何と時給17セント、1日8時間従事しても月に20ドルにしかならないところもあり、人権団体などから「新しい形の奴隷制度」と非難されている。そして彼らの仕上げた製品は、政府と癒着した企業が安い値段で買い取るシステムが出来上がっている。大企業の受注を刑務所が受けて、受刑者は奴隷のような金額で労働に従事させられ、企業は丸儲けしているという構図だ。

この”刑務所ビジネス”に加担しているのは、例えば、IBM, ボーイング、モトローラ、AT&T, ワイアレス、テキサス・インスツルメンツ、デル、コンパック、ハニーウエル、ヒューレッツ・パッカード、ノーテル、ルーセント・テクノロジー、3コム、インテル、ノーザン・テレコム、TWA,レブロン、メイシーズ、ピエール・カルダン、ターゲット・ストアーなどのいずれも大企業ばかり。

新自由主義の名の下、数多くの政府の仕事が民営化されたが、元ニューヨーク市長のジュリアー二氏が経営する民間警備会社同様に、この民間刑務所も留まることを知らない資本主義が生んだとんだ申し子といえるものではないかと思う次第だ。

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参考:

80年代以降、うなぎ上りに受刑者の数が増えてきたことを示す統計。このサイトでは、でっち上げや軽犯罪者まで収監するためだと警鐘を鳴らしている。

http://www.apfn.org/apfn/private-prisons.htm
Private Prisons for Profit Out of Control


*”ギャングスター・ラップ”とはどういうものか知らない人のために、比較的おとなしいものを一曲。

Ice Cube - Gangsta Rap Made Me Do It(Official Video)
http://www.youtube.com/watch?v=v-Z_LO2ckS8&feature=related

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(コメント by ウソのお兄さん)
■アメリカはすごいね、と思ったら

日本にもあったんですね、民間刑務所。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%8E%E7%A5%A2%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E5%BE%A9%E5%B8%B0%E4%BF%83%E9%80%B2%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC

さて、ワタシはあまりラップ/ヒップホップミュージックに詳しくないので、このギャングスター・ラップというジャンルの曲も初めて聴きました。

刑務所ビジネスと音楽産業の結びつき・・・さすがにアメリカだな、という感じですが、日本でも音楽業界とヤ○ザの関係とか、まあありますよね。

『あの会合以来、この”ポリティカル・ラップ”は片隅に追いやられ、暴力やギャング・スターの抗争ばかりを歌った”ギャングスター・ラップ”が業界の主流を占めるようになりました』と、この話の中に出てきますが、こうした動きはラップ・ミュージック以前にも、ロックやパンク、レゲエなどでもあった話ですよね。

違う方向に関心の目を逸らすという・・・

2012-05-01(19:40) : ウソのお兄さん

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(レス by Sunshine)
■古くはアル・カポネの時代から

ギャングスターと音楽の結びつきは、古くはアル・カポネの時代、シカゴ・ブルースの時代からありまして、アルコール、ヤク、音楽というのは強固な三角形を形成しておりました(笑)。禁酒法の網の目をかいくぐって・・・。

ところがそれをうまく逆手にとって、利用したんですよね、”体制”の人間は。悪知恵が発達しています。

一見反体制運動のように見えて、実はおっしゃるように一般大衆の目をそらし、煙に巻く役目をさせ、”サー”の称号を与えて喜ばすという。そのからくりに気付いたミュージシャンはあの世行きに。

政治家の運命となにやら重なりますね。

日本にも民間刑務所があったとは知りませんでした。何でもアメリカの真似をするんですね。いや、させられているのかな?

”新自由主義の暴走”ってものですかねえ。
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アメリカはすごいね、と思ったら

日本にもあったんですね、民間刑務所。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%8E%E7%A5%A2%E7%A4%BE%E4%BC%9A%E5%BE%A9%E5%B8%B0%E4%BF%83%E9%80%B2%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC

さて、ワタシはあまりラップ/ヒップホップミュージックに詳しくないので、このギャングスター・ラップというジャンルの曲も初めて聴きました。

刑務所ビジネスと音楽産業の結びつき・・・さすがにアメリカだな、という感じですが、日本でも音楽業界とヤ○ザの
関係とか、まあありますよね。

『あの会合以来、この”ポリティカル・ラップ”は片隅に追いやられ、暴力やギャング・スターの抗争ばかりを歌った”ギャングスター・ラップ”が業界の主流を占めるようになりました』
と、この話の中に出てきますが、こうした動きはラップ・ミュージック以前にも、ロックやパンク、レゲエなどでもあった話ですよね。

違う方向に関心の目を逸らすという・・・

古くはアル・カポネの時代から

ギャングスターと音楽の結びつきは、古くはアル・カポネの時代、シカゴ・ブルースの時代からからありまして、アルコール、ヤク、音楽というのは強固な三角形を形成しておりました(笑)。禁酒法の網の目をかいくぐって・・・。

ところがそれをうまく逆手にとって、利用したんですよね、”体制”の人間は。悪知恵が発達しています。

一見反体制運動のように見えて、実はおっしゃるように一般大衆の目をそらし、煙に巻く役目をさせ、”サー”の称号を与えて喜ばすという。そのからくりに気付いたミュージシャンはあの世行きに。

政治家の運命となにやら重なりますね。

日本にも民間刑務所があったとは知りませんでした。何でもアメリカの真似をするんですね。いや、させられているのかな?

”新自由主義の暴走”ってものですかねえ。
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