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欧米のロボット提供への日本政府の反応で露呈した”お子様文化”の弊害

by sunshine)


アメリカが福島第一原発向けに、遠隔操作によるロボット提供の申し出をしているという件について、3月29日に一度、本ブログに記事をアップしたが、その後、各国からの同様の申し出があったので、その記事は取り下げ、あらたにアップすることにした。

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アメリカ、フランス、ドイツなどから福島第一原発の放射能事故処理にあたる遠隔ロボットの提供申し出を受けている東電及び日本政府だが、この申し出に対して答えを渋っている理由は、それらを使いこなせる技術者がいないということが分かった。


欧米各国では、今回のような大事故に備え、人間が入れない高放射能区域で働く産業用ロボットの開発にも力を注いできたが、「日本のロボット技術は、会話をしたり、音楽を奏でたり、ダンスをしたりという、疑似人間的なロボットの開発の方に力を入れ、肝心の危機管理方面では全く開発がなされていない」という東工大・ひろせしげお教授の言葉を引用した記事を、3月27日付、ワシントン・ポストが掲載している。


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http://www.washingtonpost.com/national/robots-designed-to-deal-with-nuclear-accidents-await-duty-in-europe-while-japan-asks-where-are-ours/2011/03/25/AF2A3ClB_story.html?hpid=z2

Robots designed to deal with nuclear accidents await duty in Europe while Japan asks: Where are ours?


Inside a nondescript warehouse south of Mannheim, Germany, a dozen robots, ranging in size from a low-slung inspection bot no bigger than a toy wagon to a 22-ton Caterpillar excavator, stand ready to respond to a nuclear emergency. With their electronics hardened to withstand radiation, the versatile machines can handle fuel rods as well as monitor doses that would kill a human engineer.


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アメリカのロボット提供については、以前、本ブログでも取り上げたが、


http://ameblo.jp/sunshine-berkeley/day-20110319.html

米国製ロボット4台空輸済み。無人放水車に配置予定ーNY Times


この中で書いたiRobot社は、日本の技師に操作方法を教えていると語っていたが、これらのロボットが使用されているようには見えないと同社は言っている。 操作方法を間違えると、命取りになる危険性も大なので、それを恐れて日本の技師は使用していないのではないかとのこと。


その後、329日付、英・ガーディアン紙によると、米・上院原子力委員会のピーター・ライオン氏は、同委員会席上で、深刻な原発事故を起こしている福島第一原発への援助として、ロボット提供を日本政府に申し出ていることを発表、「日本政府もこの提案について、非常に高い関心を示している」と述べた。


アメリカではスリーマイル島の原発事故以来、遠隔操作によって、高放射能区域に入り、事故現場の写真を撮影できるカメラを備えたものや、高濃度の放射能汚染水を吸収し、汚染を除去するものなどが開発されており、これらのものを緊急に日本へ提供する申し出を行っているとのこと。


アメリカは、事故後には40人の専門家や技師と総重量8トンに及ぶ放射能の汚染度を調べたり、排水車からのパイプを伸ばしたり、給水を援助したりするロボットを空輸している。


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http://www.guardian.co.uk/world/2011/mar/29/japan-nuclear-plant-us-robots?intcmp=239


Japan nuclear plant gets help from US robots


The Obama administration is sending a squad of robots

to Japan
to help efforts to regain control over the Fukushima nuclear plant, it has emerged.

"A shipment is being readied," Peter Lyons, who oversees nuclear power

in the department of energy
, told a Senate committee. "The government of Japan is very, very interested in the capabilities that could be brought to bear from this country."

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一方、フランスも遠隔ロボットの提供を日本政府に申し出たが、拒否されたとの記事もある。3月29日付の読売新聞によると、フランスの原子力大手アレバ社が、放射能汚染された水の処理の専門家専門家2人を日本に派遣したが、一方、アレバ社は、原発事故用にフランスで開発された作業用ロボットの提供を申し出たところ、東京電力が断ったと明らかにしたとのことだ。


ロボットは1986年のチェルノブイリ原発事故後に同社や仏電力公社が開発にあたり、高性能カメラや作業用アームを搭載。放射線量が高い場所で、遠隔操作により作業ができるもの。


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http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110329-OYT1T00309.htm?from=main1

「東電がロボット提供の申し出拒否」…仏企業


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そして、330日付、ロイターによると、ドイツ政府も遠隔操作によるロボットの提供を申し出ている。こちらの方はまだ結論は出ていないようだ。

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http://jp.reuters.com/article/jp_quake/idJPJAPAN-20348720110330

ドイツが遠隔操作ロボット提供を申し出、福島原発事故受け


 [ベルリン 30日 ロイター] 東日本大震災に伴う東京電力福島第1原子力発電所の放射線漏れ事故をめぐり、ドイツは日本に対し、原子炉の修復や汚染物質除去に使用できる遠隔操作ロボットの提供を申し出た。

メルケル独首相のザイベルト報道官が30日発表した声明によると「メルケル首相は菅直人首相に対し、原子炉の修復や汚染物質の除去に使用できる特殊な無線操縦装置の提供」を申し出た。日本政府はドイツの申し出を検討しているという。


具体的にどの装置が提供されるかは、現在のところ不明。


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一部報道では、日本政府は米政府の申し出を辞退したとの報道もあるが、真相はまだ分かっていない。日本政府は、ロボット使用について、「決定的な効果がないと判断したようだ」とアレバ社報道担当は述べたらしい。


日本のアニメ文化が世界を席巻したかのような風潮が報じられ続けて何年になるだろうか? 「アニメ、アニメ」と騒いでいるうちに、肝心かなめの危機管理がここまですっぽりと抜け落ちていたことを、改めて思い知らせてくれた今回の事故である。


余談だが、今回の専門家は派遣の件では、フランスのサルコジ大統領も先頭に立って、アレバ社の”売り込み”に懸命だったようだが、こうしてみると何でもビジネス・チャンスととらえ、必死でビジネスをしまくる他国のトップ達のすさまじいまでの“商売人根性”に、日本の首相が余計にひ弱く、見えてしまう。


クリントン政権下で財務長官だったローレンス・サマーズ元ハーバード大学学長が、「日本はこれから貧乏になる」と発言したそうだが、そんなことは今頃言われなくても、当たり前の事だ。







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