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ザ・カンニング~トレランス=ゼロ!?

(by  こげぱん)


急展開するリビア・中東情勢など他人事の平和国家・極東プエルトリコで現在大騒ぎになっている、京都大カンニング事件。この「事件」発覚直後に京都大副学長が 「厳正かつ公正であるべき入試制度の根幹を揺るがす重大事件だ」「入試は、大学の業務の中で最も大事な社会的な契約事項。万全を尽くしているつもりだが、それを妨害された」と怒りをあらわにしたかと思ったら、

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http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20110228-OYT8T00659.htm
入試制度の根幹揺るがす想定外の重大事件…京大
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昨日には早くも当事者が特定・逮捕されるなどこちらも急展開を見せ、極東プエルトリコで流されるニュースはこれ一色であることは言うまでもない。

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入試ネット投稿:「自分1人でやった」仙台の予備校生逮捕
http://mainichi.jp/select/today/news/20110304k0000m040089000c.html

2011年3月3日 21時9分 更新:3月3日 21時12分

 京都大など4大学の入試問題が試験時間中にインターネットの質問掲示板「ヤフー知恵袋」に投稿された事件で、京都府警は3日、仙台市の予備校生(19)を京大の入試業務に対する偽計業務妨害容疑で逮捕した。府警によると、予備校生は「1人で携帯電話を使って投稿した。合格したかった」と供述している。いわゆる「カンニング」を同容疑で立件するのは全国で初めてという。

 逮捕容疑は、先月26日に実施された京大の英語の入試で、携帯電話を使い掲示板に試験問題を投稿。閲覧者に回答してもらうなどし、公正な入試の実施を害したり混乱させたりして大学の業務を妨害したとされる。(後略)
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京大副学長が言う「厳正かつ公正な入試制度」がいかほどのものかなど、英語も数学も偏差値U-40・TuesdayとThursdayの違いもわからず運命のセンター試験を迎えた筆者の頭では到底理解できるものではなく、また入試が京大様の言うように「大学業務の中で最も大事な社会的契約事項」であり、かつそれを妨害されたと言うなら偽計業務妨害罪が適用される余地はあるかもしれないが、それにしてもこのような告訴の行き着く先など、下に書かれているような、「テスト中に少し外を見ただけで無期停学」(参考1)というような、おぞましい「ゼロ・トレランス(厳罰)社会」の前兆ではないか。

18世紀の啓蒙思想家・ベッカリーアは「犯罪とされ、刑罰を科せられる行為はできるだけ少なく定めたほうがいい。何でもない行為に不必要な刑罰を加え犯罪の領域を広げることは、それだけ社会に犯罪を増やし、社会を悪くするだけだ」と説き、過剰な刑罰権の行使はすべて権力の濫用であり不正行為であるため各人はこれに承服する必要はないという刑罰理論を打ち立てたが、このような啓蒙思想に相反するのがネオコン思想であり、かつかつて「ゼロ・トレランス」を推進したのがネオコンの論客にして911当時のNY市長であるルディ・ジュリアーニであることには、留意したほうがいいのではないか。

もはや絶滅危惧種となっている有識者が危惧しているのが対米(ネオコン)追従であるが、京大カンニング事件で大騒ぎする今日の極東プエルトリコを見ていると、この「国」がいかにネオコンの刑罰思想たるゼロ・トレランス、あるいはネオコン思想そのものに毒されているか、考えさせられる。

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(参考1) 京大 カンニングに偽計業務妨害で被害届 やっちまったなあ
http://grnba.bbs.fc2.com/?act=reply&tid=13045005

1:あすな郎 :2011/03/02 (Wed) 17:56:46

 この問題、受験生ばかりが責められるが、この被害届提出ということが実は大学側を含めて、およそ試験をする側にとって致命的なことなのではないか。
 従来、試験側は結構いい加減な試験運営を行ってきた。今回の京大試験でもその点は指摘されている。
 これが従来問題とならなかったのは、試験運営が部分社会の問題に止まるとされていたからだ(部分社会の法理)。試験運営に問題があっても、部分社会の法理で司法は受け付けなかった。
 ところが、これからは「カンニングは偽計業務妨害罪という犯罪に該当する」となれば、話は全く変わってくる。カンニングと認定されれば、単に試験を行っている団体の中の問題だけに止まらず、刑事責任を負う危険がある以上、もはや部分社会の問題として司法は門前払い出来なくなった。
 当然、そこには社会的に是認できる客観的基準が必要になり、それが受験側に事前に周知されなけらばならなくなろう。その範囲は単に大学入試に止まらない。中学・高校の定期試験にもあてはまる。
 試験側は、今後はカンニング等の不正行為を誘発しないほどの充分な試験監督体制を要求され、それが不十分であれば「受験側の安心して試験を受けられる環境の整備を怠った」として再試験要求が出されれば応じざるをえないし、これを司法の場に引き出されても文句は言えなくなる。当然、アルバイト程度でお茶を濁すことなど許されなくなり、充分に訓練された試験監督を職業とする者がその職務に当たらねばならないだろう。
 これに疑問を呈する人、こんな実例が最近多いが、あなたがこれをされたらどう思うか?「試験を受けていたら、いきなり一人しかいない試験監督が自分のそばにやってきて『お前は今カンニングをした』と言う。『やっていません』と言うと『お前は今ちらりと外を見た。俺はそれをカンニングだと思った。俺が思ったからカンニングだ』と言う。『他にだれか見たんですか』と聞くと『俺が見たから充分だ』と言う。そしてそのまま職員会議が開かれ、無期謹慎処分にされてしまった」。こういう例が某私立高校で実際にあったのです。
 これに対して、法曹は「部分社会の中のことだから訴訟では争えない」と言っていたのです。その上でさらに刑事責任まで負わされたら、あなたはどうしますか?
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(参考2)ベッカリーア『犯罪と刑罰』
http://www.qmss.jp/interss/03/materials/becc.htm
http://www.constitution.org/cb/crim_pun.htm


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(コメント by sunshine)

■大学側も能天気な東洋のガラパゴス


本文の論旨から、論点がずれるかもしれないけれど、これを読んでまず思ったこと。それは文化的ギャップ。

1.テスト中に携帯電話をいじっていることになぜ試験官は気づかなかったのか?
2.試験問題を投稿するほどの時間的余裕があるのか?

1.については、確か昨年、中国か韓国、またはこの両国で、携帯電話を使ってカンニングが行われたというニュースがあった。この”事件”をなぜ教訓としなかったのだろう。大学側も本文中の人が書いているように、(試験管は)「アルバイト程度でお茶を濁していた」のではないか。もっといえば、携帯電話は全て試験会場入口で係が預かるというようなことぐらいやっても良かったのではないか(それとも会場への持参を禁じる?携帯電話が普及する前は、なくても不自由などしない暮らしをしていたのだから)。

2.については、それだけ時間をかけても良いテスト内容なのかということだ。アメリカの大学入試の場合は、SATという番号選択式のテストを高校2年生ぐらいから卒業までに、本人が受験したいだけ受験して、その最高点を高校の成績とともに大学に送り、合否を決める。またバイリンガルの学生に関しては、例えば日英バイリンガルの学生
の場合は、日本人学生が受けるTOFLEという英語の試験も受験して、その点も選考の対象になる。だからこのような不正は起こらないとほぼ断言できる。

産業形態の変化により、現在必要とされている人材は、高スキルを持った専門家と低スキルの労働者であり、中間のワーカーのニーズが極端に減少した。このような労働環境の変化に即した教育とは何かを考え、そのための入試へと変革する時が来ているのではないか。

このようなバカげた入試方法を行っている国は、どんどん世界から取り残されて、ほんとうに東洋のガラパゴスになってしまう。
こんなニュースが全国ニュースになるようでは、平和ボケした能天気国家。世界の笑い物だ。
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