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狂犬追放の後に来るもの

(by こげぱん)


チュニジアやエジプトから飛び火した自国の民主化運動を情け容赦なく弾圧する「中東の狂犬」・カダフィ大佐率いるリビアに介入すべし、とする「国際世論」が日々急速に高まりつつある。

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Stopping Qaddafi
http://www.nytimes.com/2011/02/25/opinion/25fri1.html

Published: February 24, 2011

Unless some way is found to stop him, Col. Muammar el-Qaddafi of Libya will slaughter hundreds or even thousands of his own people in his desperation to hang on to power.
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The World from Berlin
'Europe Must Issue a Credible Threat to Libya'
http://www.spiegel.de/international/world/0,1518,747480,00.html

What future awaits Libya? Several Western leaders hope it is one without dictator Moammar Gadhafi. But the unpredictable autocrat is still clinging to power in Tripoli even as he has lost control of several other cities. German commentators argue it may be time for a European intervention.
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US mulls all options against Libya
http://english.aljazeera.net/news/americas/2011/02/2011223225218542841.html

Last Modified: 23 Feb 2011 23:20 GMT

Barack Obama orders his national security team to prepare the full range of options for dealing with the crisis.
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リビアの惨状はAl Jazeeraなどで日々伝えられており、それを毎日視聴している限りではNYT社説が主張するように「世界が(リビア介入を)躊躇すればするほど、さらに多くのリビア人が殺される」というのは尤もな意見に聞こえるが、さらに強硬な「即時介入」論をかつてカダフィと激しく対立したイスラエルの新聞・Haaretz紙が報じている。

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Elie Wiesel: 'World must intervene to stop Gadhafi'
http://www.haaretz.com/print-edition/news/elie-wiesel-world-must-intervene-to-stop-gadhafi-1.345309

Nobel Peace Prize laureate Elie Wiesel described the tumultuous events in several Arab states as "winds of insanity that pass through history every now and then."
By Shlomo Shamir

NEW YORK - "The world must intervene immediately and stop Muammar Gadhafi," Nobel Peace Prize laureate Elie Wiesel said yesterday, referring to the Libyan leader.
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Haaretz紙によれば、ノーベル賞作家で人権活動家でもあるエリー・ヴィーゼル(Elie Wiesel)氏は、カダフィを「狂気の象徴」であるとみなし、この「狂気」に抗して立ち上がったリビア国民の「狂気(侠気?)」を賞賛し、リビア国民の犠牲を止めるべく世界にリビア即時介入を呼びかけ、「今や問題は、誰がカダフィを打倒するかである」としている。

ホロコーストの生き証人にしてノーベル賞作家というヴィーゼル氏の経歴を考えれば、氏の主張はイスラエル・ネタニヤフ現政権の意向を「代弁」しているといえるかもしれないが、確かにリビアの混乱に乗じて仮にNATO軍がリビアに介入・駐留すれば、2006年の対ヒズボラ戦争以来「敵性国家」や「テロ集団」に囲まれ苦境にあるイスラエルにとっては包囲網打破の大きな一歩になる一方、反IMF民衆革命に沸き返る隣国のエジプトやチュニジアには無言の圧力となる可能性がある。

上記Haaretz記事の締めくくりに、ヴィーゼル氏がスイス・ダボスにてカダフィの息子からリビア招待を打診されて、「リビアにシナゴーグ(ユダヤ教寺院)を建設するのでなければ行かない」と即刻拒否したエピソードが紹介されているが、リビア首都・トリポリにシナゴーグが建設されることはないにしても、アフガン・イラク型の拙速な「国際介入」により「狂犬」が「カルザイ政権」や「マリキ政権」、あるいは「IMF独裁政権」などに取って代わられ、結果として中東のさらなる流動化を招いたり、当地の民衆革命があらぬ結末に終わってしまう可能性には憂慮させられる。


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(コメント by sunshine)

■部族社会と植民地化と


現在進行中の原油値上がり、リビア制裁への国際包囲網、オバマやヒラリー・クリントンの居丈高な声明などを視聴していると、


>アフガン・イラク型の拙速な「国際介入」により「狂犬」が「カルザイ政権」や「マリキ政権」、あるいは「IMF独裁政権」などに取って代わられ、結果として中東のさらなる流動化を招いたり、当地の民衆革命があらぬ結末に終わってしまう可能性には憂慮させられる。


という御意見に同感です。


サハラ以北の北アフリカは、


1.部族社会であること。

2.マグリブ文化(原住民・ベルベル人の文化とアラブ・イスラム文化の混合文化)の社会であること。

3.ギリシア、ローマ、オスマントルコといった地中海人達による侵略を受け、19世紀からはフランス、イギリス、フランス、スペイン、イタリア、ポルトガルの植民地となっていた地域であること。


といったことが思い浮かびますが、部族社会であるということはアフリカ全体に共通していることで、ともすれば欧米文化とやらに“汚染”された知識人たちはこのことを忘れがちです。しかし、アフリカの事を語る際には、このことが重要なファクターなのは、言うまでもありません。


アフリカ全体からみると部族(トライブ)の数は3千とも5千とも言われていますが、リビアだけでもその数は約140。カダフィ大佐はカダフィ部族の出身で、同じ部族出身者は他の部族に比べて優遇されていたということも事実のようです。


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http://www.aawsat.com/english/news.asp?section=3&id=24257


Libyan Tribal Map: Network of loyalties that will determine Gaddafi's fate

Cairo, Asharq Al-Awsat
Libyan tribes played an important role in the country's fight against Ottoman, and later Italian, colonialism, with many Libyan tribal members sacrificing their lives in this war. It is believed that there are currently around 140 different tribes and clans in Libya, many of which have influences and members outside of the country, from Tunisia to Egypt to Chad.
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この”部族根性”というのは、日本人の”村社会根性”と同じで、一族郎党・同じ仲間同士は助け合うが、よそ者には非常に冷たいもので、これがエスカレートすると昔の日本でも起きていたように、水田の水利権を巡って村同士のけんかに発展するというようなことになります。今のアフリカでは、さしずめ鉱物資源の利権を巡る攻防とでもいいましょうか。


そこでずるがしこい欧米人達は、このアフリカ人の部族根性をうまく利用して、互いに反目しあうように仕向け、欧米産の武器を売っては戦わせ、互いに疲弊したところで乗り込んで統治し、おいしい汁だけ持って行くという方式で40年ぐらい前まではやっていたことは今更申すまでもないことです。

ましてやリビアのように原油が採れるとなると、喉から手が出るほど押さえておきたいところですね。混乱に乗じての原油高騰、兵器需要による軍需産業の好景気、おっしゃるようにイスラエルへの包囲網打破など、どう見ても”国際盗賊団による介入開始”のような”錯覚”に陥ってしまうのは、私だけでしょうか。

話は飛びますが、私の親戚が最近モロッコへ旅をしました。モロッコで日本人のツーリスト集団に出会ったそうですが、その中の1人に話を聞いたところ、2月15日、カタールのドーハ空港から何十人ものアラブ系男性達が飛行機に乗り込んできて、半分以上の席を占拠し、リビアのトリポリ空港で降りたそうですが、あれは何だったのだろうかと話をしていたとか。もしかしたら、反政府デモに加担する人達なのか、それともカダフィー大佐の軍隊の傭兵だったのか?


モロッコでデモがあった20日には、親戚の者たちもいましたが、穏やかなもので、翌日には店も開き、普通どおりだったとか。モロッコはリビアなどとは違って王政で、原住民であるベルベル人が約45%、それ以外がアラブ系のようですが、ベルベル人は昔ながらのテントを張って、遊牧生活をしており、その習性のせいか、ゴミをきちんと捨てないので、彼らの住んでいた場所や現在住んでいる場所には、青いゴミ袋がいたるところに散らばっていたとか。但し、あの国にはホームレスはいないそうです。国王が国内何カ所かに家を持っていて、諸国巡りを行いながら、ホームレスが出ないように、食べられるように配慮しているので、衣食住だけはきちんと”保障”されているそうです(というのが公式発表。だから、デモもほんのお義理程度だったのかな? 原油も採れないようだから)。これも一つの統治方法というものでしょうが、さしずめ日本の”水戸黄門”ですかね。


国王の館といっても、他の人達と同じように、赤い日干しレンガを積み上げて作ったような館なので、そこらへんも余り庶民の反感を買わないところなのかもしれません。


町の街路樹はどこに行ってもオレンジの木だそうで、今はちょうどオレンジの実が真っ盛りの時期だとか。これがまた食べたらカリフォルニア・オレンジなどとは問題にならないほど甘いそうです。


それにコウノトリがいたるところで見られたそうですが、あれは羽根を広げたら2m以上もあるのだそうで

すね。屋根の上でじっとしている姿はまるで王者のようだったとか。


なおサハラ砂漠の砂というのは赤茶色で、ベイビーパウダーみたいに粒子が細かいんですね。ただサハラの砂漠と言いますが、このように砂になっているのは全体のわずか15%だけで、あとはごつごつした岩だそうです。太陽が白かったと言ってびっくりしていましたが、だからあちらの子供達は太陽の色を白く塗ると教えてあげました(笑)。


ちなみに町を走っている車は圧倒的にトヨタが多く、次がホンダ、町の看板はパナソニック、三菱が多く、韓国のサムソンはあったけど、中国のブランドは見かけなかったそうで、ツーリストもいたるところに日本人がいて、日本は景気が良いのではないかなどと言っていましたが・・。中国、韓国のツーリストは見なかったそうです。


あと多かったのが、北欧系で、外の気温はセーターにコートを羽織るぐらいに肌寒かったのに、温水プールでもないホテルの外のプールで、悠々と泳いでいたり、サンダル、半ズボン、Tシャツでうろうろしていたのにはびっくりしたと話していました。一般的に白人や黒人は日本人に比べると体温が高いので、それほど寒がりではないですが、特に寒い北欧の人達にとっては、暑かったのでしょう(笑)。


*余談ですが、アカデミー賞授賞式を今日、ずっと見ていましたが、英国ジョージ6世を描いた映画「The King's Speech」が作品賞を受賞しました。やはりアメリカは旧宗主国・英国に弱い(コンプレックスを持っている)ということと、非常に保守化しているということを感じました。景気が悪いし・・・。


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■追記: 第2の「フセインWMD」?----by こげぱん



ロシア軍事筋が、「狂犬」カダフィによる「民主化デモ空爆」はなかったと主張。

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Russian Military Says Libyan Airstrikes Did Not Take Place
http://tv.globalresearch.ca/2011/03/russian-military-says-libyan-airstrikes-did-not-take-place


Posted on: March 1, 2011

Russian Military Says Libyan Airstrikes Did Not Take Place
by grtv

"All war is based on Deception" - "in war, the first casualty is truth"; Sun Tzu's Art of War

The reports of Libya mobilizing its air force against its own people spread quickly around the world. However, Russia's military chiefs say they have been monitoring from space - and the pictures tell a different story.

According to Al Jazeera and BBC, on February 22 Libyan government inflicted airstrikes on Benghazi -- the country's largest city -- and on the capital Tripoli. However, the Russian military, monitoring the unrest via satellite from the very beginning, says nothing of the sort was going on on the ground.

At this point, the Russian military is saying that, as far as they are concerned, the attacks some media were reporting have never occurred. The same sources in Russia's military establishment say they are also monitoring the situation around Libya's oil pumping facilities.

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2003年イラク戦争開戦前に声高に叫ばれた「フセイン大量破壊兵器(WMD)保有」は記憶に新しいが…

こげぱん 2011-03-03 00:40:26

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