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チュニジア化する? 近未来の日本

(by こげぱん)

アカン直人、もとい癌直人首相は24日、国会冒頭での施政方針演説にて、消費増税など国民負担増への決意を表明した。

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首相「国民の負担増不可避」 施政方針演説で強調
http://www.47news.jp/CN/201101/CN2011012401000701.html

 第177通常国会が24日、召集され、菅直人首相は衆参両院本会議で施政方針演説を行った。社会保障と税の一体改革をめぐり国民の負担増は不可避との認識を強調。消費税論議開始の決意を表明した。環太平洋連携協定(TPP)や国会議員の定数削減でも野党に協議を呼び掛けた。「ねじれ国会」打開に向け、与野党協議に活路を見いだす戦略を鮮明にした。(中略)

 首相は演説で、国づくりの理念として「平成の開国」「最小不幸社会の実現」「不条理をただす政治」の三つを提唱。一体改革に関し「国民生活の安心を高めるため、ある程度の負担をお願いすることは避けられない」と指摘。改革の基本方針を6月までに示すと明言した。(後略)
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ベンサムの「最大多数の最大幸福」をただ単に裏返したような「最小不幸社会」という施政方針演説のキーワード一つとっても、この政権の功利主義性や新自由主義志向が読み取れるが、(以前少し書いたが)相も変わらず09年民主党マニフェストを反故にする形で、「改革」や「増税」など新自由主義のご本尊・IMFのお題目を鸚鵡返しに口走る姿は、「主権在民」ならぬこの国の「主権在外」ぶりを強く印象付けられる(注1)。

IMFの軛とアルゼンチンの奇跡
http://ameblo.jp/sunshine-berkeley/entry-10716585676.html

このIMFに擦り寄ろうとしているアカン政権の先行きを占う例として、たとえば先日崩壊したチュニジアのベン=アリ政権が挙げられるが(注2)、この「ベン=アリIMF独裁政権」がチュニジアに新自由主義と貧困を持ち込んだ様は、チョドフスキー(Michel Chossudovsky)・オタワ大学教授の論文が詳細に分析している。

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Tunisia and the IMF's Diktats: How Macro-Economic Policy Triggers Worldwide Poverty and Unemployment
http://www.globalresearch.ca/index.php?context=va&aid=22867

by Michel Chossudovsky
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「IMFの絶対的指令:(新自由主義的)マクロ経済政策が引き起こす世界的貧困と失業」と題する上記論文で、チョドフスキー教授はIMFによるチュニジア支配の過程を、政権交代による傀儡政権樹立から始まり、その後(「主権在外」の構図を理解しないため、ワシントンやウォール・ストリートの支配者にまで批判が及ばない)民衆の抵抗による「公正な選挙」を経て傀儡政権が次々と入れ替わり、その都度「改革」や「財政再建」などの新自由主義的アジェンダが押し付けられ、その果てには大失業と貧困が待っている、と指摘している。

これを日本にあてはめれば、鳩山=小沢政権を簒奪して誕生したアカン政権が今後推し進めるであろう政策とその末路が読めるようでもあるが、チョドフスキー教授が報じる「失業率14%、若年層失業率30%、社会保障制度と教育の全面的崩壊」という「最大不幸社会」・チュニジアの末路が、日本の未来図と重なって見える。

そのチュニジアでは、ベン=アリ政権崩壊後の権力空白に乗じ、イスラム原理主義の影響力が拡大しつつあると報じられているが、

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Fall of Ben Ali's secular regime paves the way for Islamic parties
http://www.france24.com/en/20110122-fall-ben-ali-secular-regime-paves-way-islamic-parties-politics-tunisia-ennahda

The fall of Zine al-Abidine Ben Ali's forcibly secular regime has likely paved the way for the rise of Islamic influence in Tunisia, from moderate Muslims taking a greater role in party politics to extremist infiltration from neighbouring Algeria.
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Exiled Islamist party leader set to return to Tunisia
http://www.france24.com/en/20110124-tunisia-exiled-islamist-party-ennahda-leader-rached-ghannouchi

Exiled opposition leader Rached Ghannouchi told FRANCE 24 on Monday that he was looking forward to returning to Tunisia after spending 20 years in exile in London.
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今後消費増税などの「IMF的政策」をきっかけにして国民の不満が爆発し、菅政権や民主党への支持率がさらに低下すれば、日本でも大連立協議が始まるか、あるいはポピュリスト-たとえば絶大な支持率を誇るタレント地方首長など-が台頭し、イスラム原理主義ならぬ支持率原理主義で政党政治を大混乱に陥れないとも限らない。

故・司馬遼太郎は政党政治崩壊から大東亜戦争に到る過程を振り返り、「一人のヒトラーも出さずして、このような馬鹿なことをやった国があるだろうか」と嘆息したが、アカン政権は論外にしても、その潰しかたを少しでも間違えると、再度「一人のヒトラーも出さずして…」ということになるのだろうか。


(注1)IMFサイトには時折日本に対する「提言」が掲載されているが、
下記はその一例。
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The Impact of Fiscal Consolidation and Structural Reforms on Growth in Japan
http://www.imf.org/external/pubs/cat/longres.cfm?sk=24574

Summary: With Japan’s public debt reaching historical levels, the need for fiscal consolidation and structural reforms have increased. As fiscal consolidation will require a sustained and large adjustment in the fiscal balance, its growth effect is a concern particularly for the short run. This paper uses the IMF’s Global Integrated Monetary and Fiscal Model to analyze the growth impact of fiscal consolidation and structural reforms. Although fiscal consolidation has short-term costs, the potential long-term benefits are considerable, and reforms that raise potential growth could support consolidation. Simulations show that the external environment also matters but domestic policies should be the priority.
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(注2)ベン=アリ政権時代のIMF「提言」の一例。
日本への「提言」同様、「改革」がキーワードになっている。
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Tunisia Weathers Crisis Well, But Unemployment Persists
http://www.imf.org/external/pubs/ft/survey/so/2010/CAR091010A.htm

By Joe"l Toujas-Bernate and Rina Bhattacharya
IMF Middle East and Central Asia Department
September 10, 2010

* Structural reforms, prudent policies lessen impact of global crisis
* High dependence on Europe brings uncertainty to short-term outlook
* Key medium-term challenges are to boost employment, strengthen financial sector

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(コメント by sunshine

■チュニジアと言えばカルタゴ。日本はカルタゴと同じ運命を辿るといわれて久しいですが・・・。


チュニジアの首都、チュニスの近くにはB.C.814年頃からB.C.150年頃にかけて、通商国家として栄えたカルタゴという国があったことは、多くの人が御存じだと思います。小さな国ながら地中海世界の覇権国となり、B.C.5,6世紀頃にその栄華は頂点を極めるのですが、ローマ帝国に攻められると、あっけなく滅亡してしまったという国です。


日本が第二次大戦後、小さな島国のくせに、通商国家として目覚ましい経済成長を遂げ、アメリカに次ぐGDP世界第二位の経済大国となったことから(今年になってGDP第三位に転落したが)、「東洋のカルタゴ」との異名をとった話も有名です。


しかし、栄華を極めた後には必ず衰退が待っていることは、東洋思想(哲学)のみならず、古今東西の歴史書が教えてくれている真理であり、日本も遅かれ早かれ、カルタゴと同じような運命をたどるようになるに違いないと言われていたことも、今更言うまでもないことです。


さて、今回のチュニジアにおける「ジャスミン革命(チュニジアの国花がジャスミンであることからそう呼ばれているようですが)」についてですが、大統領の座を追われたベン=アリ大統領は、1987年にやはり食糧危機等の政情不安による無血クーデターで、政権を奪った人ですので、まあ、因果はめぐるというものでしょうか


以前、チュニジアからの留学生がいて、色々と話をしたことがありましたが、チュニジアでは母国語のアラブ語と旧宗主国の言葉であるフランス語の完全バイリンガル教育を小学校1年生から行い、小学校高学年でさらに英語を必須科目にするので、普通の教育を受けた、普通の人なら3ヶ国語は喋れるとか。しかし、”わずか3カ国語程度”では、良い仕事に就けないので、5ヶ国語は喋れないと“話にならない”とのことでした。それでその留学生は、6ヶ国語はできると言っていました。


チュニジアはアラブ世界の中では、西欧化が進んでおり、欧米に留学する人も多いそうですから、今度の「ジャスミン革命」も、ウクライナの「オレンジ革命」、キルギスの「チューリップ革命」などのように、バックにどこかの諜報機関がついていて、欧米留学帰りの若者をけしかけたということも考えられなくもないわけですが、やはり革命が起きる背景をおおざっぱに言うと、独裁者が(または無能力の政権与党が)政権を支配し、自分達はやりたい放題をやるが、国民には貧しい生活を強いる。そんな国々には革命が起きる。


日本のように、能天気な、農耕民族の島国では、物理的な革命は起きないかもしれないけれど、経済的にはもう国家財政はすでに破たんしているわけだから、「カルタゴ現象」「チュニジア化」はすでに起こっているとも言えるのではないでしょうか。

余談1.


オバマの陰の”師匠”であるブレジンスキーが昨年5月、カナダのモントリオールで開催されたCFR(外交問題評議会)でスピーチを行っていますが、この際、「グローバルエリートも多元化、多極化してきており、世界の民衆が政治的覚醒をしつつある時代を私たちは生きている」とのスピーチを行っています。


彼は、グローバル・エリート達が以前はまとまりが良かったけれど、現在は欧米先進国のみならず、BRICs諸国をはじめその他のアジア諸国もそれぞれが自己主張をし、グローバル・エリート社会での内部分裂、対立が絶えず、それが現在の世界的混乱を招いているというようなことを述べています(それはいつまでも欧米覇権国((者))のいうなりにはならないわな)。


世界が多極化に進むというのは、今更ながらの話ですが、ロックフェラーとともに3極委員会を設立し、「カラー革命」は得意分野の彼だからこそ、はたして彼は「民衆の政治的覚醒」をどう思っているのか、賛美しているのか、それとも恐れているのか、興味があります。


世界はすでに戦国時代。チュニジアからエジプトに飛び火した人々の怒りは、イエメン、ヨルダンそして他の北アフリカ諸国、イスラム世界に拡散しそうな気配ですが、さてスリーピー・ジャパニーズはいつまで眠り続けることやら??


You Tube-CFR Meeting: Zbigniew Brzezinski Fears The Global Awakening

http://www.youtube.com/watch?v=oDBlABD01U0&feature=player_embedded



余談2.


国際原子力機関(IAEA)前事務局長のエルバラダイ氏が生まれ故郷のエジプトに戻って、28日に行われた大規模デモに参加したそうですが、なぜか見え見えといった感じがしました(笑)。ノーベル平和賞ももらっていて、お墨付きの彼ですが、次期大統領の座でも狙っての、“唐突”な帰国、デモ参加だったのかなと。これだから、政治家は信用できない。いえ、純粋な気持ちでデモ参加をしたのかもしれませんけどね。













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