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泥仕合に終始している場合ではない。“新世界秩序”に向けて世界は着実に動いているのではないのか?

(by sunshine)


日本では相変わらず小沢一郎氏の献金問題で政局が揺れているようだが、極東の孤島内での泥仕合の感があるこの種の問題に明け暮れている間、諸外国では猛烈なスピードでダイナミックに“遺伝子組み換え“的作業が展開されている。


その一例がロシア。200年に一度の未曾有の大恐慌時代の今、元首や首長の国家経営次第で、国民全員が飢えきってしまうこともありうるわけで、そのことを思えば、政治的ポーズとは裏腹に、”なりふり構わぬ八方美人的外交”を展開しているロシア大統領と首相の行動ぶりには、かつてルーブルの大暴落により大混乱に見舞われた経験済みの国だけに、妙に納得できるものがある。


世界各国の元首・首長たちは、今回の世界的危機をどう乗り切るか、死に物狂いで方策を模索しているように見えるが、裏を返せば、実は“新世界秩序”に向けて、着々と準備が整いつつあるようにも見えてきたりもして、極東ガラパゴス(?)内での“泥仕合”などやっている場合ではないと強く思う次第だ。

つい2,3年前頃までは、「米・英・イスラエル」と「ロシア・中国・イラン」は敵対関係であるというような言説がまことしやかに流れていたが、もはやこのような紋切り型の分かりやすい図式は通用しなくなっている。


たとえば、ロシアを例にとると、


・対アメリカ


ロシアとNATOはアフガニスタンでも良好な関係を保っており、従ってアメリカとの関係は”かつてないほど友好的新時代を築きつつある”と見る向きが多くなってきている。

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http://www.politico.com/news/stories/0410/35521.html
New era for Russia-U.S. relations


Russia is grateful to its international partners for their words of solidarity after the terrorist attacks in Moscow and the North Caucasus.


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また、巨額の財政赤字を抱えるカリフォルニア州の知事、シュワルツネッガー氏が、10月11日、メドベージェフ大統領の招きにより、米国主要企業やシリコンバレーの投資会社らの代表からなる訪問団を伴ない、モスクワを訪問、大統領とともにロシア版シリコンバレー「スコルコヴォ」を視察した。今年6月、メドヴェージェフ大統領が米国を訪問した際、シュワルツェネッガー氏とともにカリフォルニア州のシリコンバレーを視察しており、シュワルツェネッガー氏は、ハイテクおよびイノベーション分野での協力がロシアにもカリフォルニアにも有益なものとなるとの期待を表明している。


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http://www.huffingtonpost.com/2010/10/11/schwarzenegger-silicon-va_n_758091.html

Schwarzenegger & Silicon Valley Leaders in Moscow


MOSCOW — California Gov. Arnold Schwarzenegger extolled Russia on Monday as a "gold mine" for foreign investors, but some of the U.S. high-tech executives in tow during his visit to Moscow remained wary about the realities of doing business in the corruption-plagued economy.

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「Russia Today」の動画

http://rt.com/Sci_Tech/2010-10-11/schwarzenegger-medvedev-moscow-skolkovo.html



・対イスラエル



Don't Believe The Hype-Russia


ロシアのセルジュコフ国防相とイスラエルのバラク国防相は、今年9月6日、長期的な軍事協力に関する枠組み合意文書に調印した。


この文書の詳細は明らかにされていないが、バラク国防相と会談したロシアのプーチン首相も航空機、レーザー技術や衛星など、多くの分野での協力の可能性があると述べている。そして、手始めに、ロシアはイスラエルから12機の無人機を購入したと報じられている。


今回のような深い協力関係の構築は、ロシアのこれまでの軍事政策からみて異例であり、これまでの外交枠組みにも大きな影響をもたらすものと見られている。


ロシアがなぜイスラエルから無人機等の武器を購入することになったかといえば、2008年のグルジア紛争でロシア製兵器の遅れが露呈したため、欧米諸国からの技術獲得や兵器の購入を熱心に行うようになったからだ。そして、昨年、イスラエル製の無人偵察・爆撃機の購入を決定したのである(ところが、下記でも触れるが、イスラエルには1980年代より、アメリカ製の武器が輸入されている)。

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http://www.jpost.com/International/Article.aspx?id=187362

Barak signs military deal with Russia


Nations to join in fighting terror and nuclear proliferation; agreement could also lead to Israeli weaponry being sold to Russian military.

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http://english.ruvr.ru/2010/10/15/26332968.html
Russia seeks Israeli cooperation on UAVs


Russia hopes to draw on Israeli technology and knowhow in the field of small reconnaissance and attack drones.

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この”ビジネス・チャンス”に“感謝して”かどうかは知らないが、10月15日付、「The Voice of Russia」と「エルサレム・ポスト」には、イスラエルが、第二次世界大戦でナチス・ドイツに対して勝利したロシア赤軍の勝利を記念したモニュメントのデザインコンペティションを実施するとの記事が掲載されている。


このモニュメントはネタニヤ市に建立される予定で、ネタニヤフ首相は、「第2次世界大戦においてナチス・ドイツを相手に勇敢に戦い、ドイツ軍の打倒に重要な役割を果たしたロシア国民への感謝を表すと共に、赤軍のメンバーとして戦った数十万人のユダヤ人の勇敢果敢な精神と同胞への献身を象徴するものとなる」と述べている。

 

モニュメントの建立については、ネタニヤフ首相が今年2月にモスクワを訪れた際に決定していた(つい先日もロシアのメドベージェフ大統領が中国を訪問した際、「日露戦闘と第二次大戦で共に日本軍と戦った”仲”だから、仲良く手を組もう」と、仲間意識を喚起させるようなことを言っていたが、メディア・アドバイサーがついているのだろうか? それにしては、やり方がちょっとワン・パターンだ)。

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http://english.ruvr.ru/2010/10/15/26112927.html

Israel to honor Red Army


Israel is holding a tender for the best draft project for a monument commemorating the Soviet victory in WW2.

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http://www.jpost.com/Israel/Article.aspx?id=168866

PM: Israel to erect Red Army memorial


Netanyahu tells Putin gesture to commemorate crucial role in victory over Nazis.



・対イラン


イスラエルと友好関係になれば、この国とは”犬猿の仲”(少なくとも表向きは)になるはずだが、案の定、“イスラエルの宿敵(?)”イランに対しては、少し距離をとるようになってきている。

10月7日付、ロシア「ノーボスチ」によると、イランと高性能対空ミサイルシステム「S300」売却契約を結んでいたロシア国営企業「ロステクノロジー」のチェメゾフ社長は7日、イラン側とのS300売買契約が破棄されたことを確認、イラン側から受け取った前払い金約1億6700万ドル(約137億円)を返還する意向を明らかにしたとのこと。


ロシアは2007年、イランに5基のS300を総額約8億ドル(約660億円)で売却する契約を結んでいた。しかし今年6月に国連安全保障理事会で採択されたイラン追加制裁決議に基づき、メドベージェフ大統領は先月、S300を含む大型武器のイランへの供与を大統領令で禁止していた。

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http://en.rian.ru/russia/20101007/160869597.html

Russia to return $166.8million repaymento to Iran for S-300 missile defense system


Russia owes Tehran only the prepayment of $166.8 million for S-300 air defense missile systems, Rostekhnologii head Sergei Chemezov said on Thursday.


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ロシアはまた、たとえロシアがイランに高性能対空ミサイルシステム「S300」の売却を拒否しても、中国が売りつけるのではないかと危惧していた様だが、

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http://www.china-daily.org/Mil-News/Russia-worried-about-Iran-not-a-shift-S300-buy-weapons-from-China/

Russia worried about Iran, not a shift S300 buy weapons from China


LONDON July 2 news: According to the Russian "The Independent" reported on June 30, Russia refused to supply S-300 air defense missile system could force Iran to turn its weapons procurement priority in China, and thus lose a significant arms export revenue sources, including the contract amount and penalties, including the direct economic losses of at least as high as 12 billion dollars.

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中国とイランの関係も長い歴史的関係があり、ロシアの危惧もまんざら的外れということにはならないかもしれない(2004年頃には、アメリカ製の武器がイスラエル経由で中国に輸出されていたという話もあった)。

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http://www.nti.org/db/china/miranpos.htm

China's Missile Exports and Assistance to Iran
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http://www.nti.org/db/china/mimport.htm

China's Missile Imports and Assistance From Abroad

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ロシアから梯子を外されかかっているかのように見えるイランだが、そんなことなどお構いなしかのように、現在レバノンを初訪問中のイランのアフマリネジャド大統領は、イスラエルの国境から4km程度しか離れていないイスラム教シーア派組織・ヒズボラの本拠地に行き、「イスラエルにはこの土地から去るという選択肢しかない」と”檄”を飛ばし、イスラエルを刺激したようだ。


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http://www.nytimes.com/2010/10/15/world/middleeast/15lebanon.html?_r=1

Iran’s President Praises Hezbollah


BINT JBAIL, Lebanon — He never did throw any stones. But the Iranian president, Mahmoud Ahmadinejad, clearly relished the moment as he stood a few miles from the Israeli border and delivered a fiery speech in support of his Hezbollah allies on the second day of his first state visit here.

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イランの今後がどうなるか、興味深い。



・対ベネズエラ


そのイランの”兄弟分”とでもいえそうな国がベネズエラだが、原子力発電所建設のための技術援助をロシアに依頼するため、チャべス大統領が現在モスクワを訪問中。両国はアメリカの“裏庭”ともいえるカリブ海で合同軍事演習なども行っており、この両国の関係は非常に友好的であるようだ。


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http://ca.news.finance.yahoo.com/s/15102010/2/biz-finance-chavez-visits-moscow-reaches-deal-russia-build-nuclear.html

Chavez visits Moscow, reaches deal for Russia to build nuclear power plant in Venezuela


MOSCOW - Venezuelan President Hugo Chavez reached a deal with Russia on Friday to build a nuclear power plant in the South American country and negotiated several other agreements in energy and other areas.



・対中国


シベリアから中国にパイプラインが開通し、ロシア大統領が訪中したことについては、下記こげぱんさんへのコメントでも書いたが、


日中完全逆転と「逆満州事変」の時代?

http://ameblo.jp/sunshine-berkeley/day-20100927.html


一見良好であるかのようには見える。しかし、ここ2,3年、ロシア製武器は旧式だとして、中国への輸出高は減少していることや国境問題なども絡み合って、火の粉をはらんだ関係であることは否めない。


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http://the-diplomat.com/2010/04/05/why-china-snubs-russian-arms/

Why China Snubs Russia Arms


Last week, Russia delivered 15 additional batteries of S-300 surface-to-air missiles to China, making good on an about 2 billion dollar deal signed in the mid-2000s. Yet despite the publicity surrounding the sale, the Russian-Chinese arms transfer relationship is in trouble.

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今年7月には、中国が、”お得意のコピー技術”を駆使して、ロシア製戦闘機を違法にコピーしたかどで、ロシアの反感を買っている。

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http://www.47news.jp/CN/201007/CN2010072801001160.html
中国でのライセンス契約破棄検討 ロ戦闘機違法コピーで


【北京共同】中国の軍事動向に詳しい民間軍事研究機関、漢和情報センター(本部カナダ)は28日、ロシアが中国によるロシア製戦闘機スホイ27の違法コピーに反発、中国でのライセンス生産契約の破棄を真剣に検討していることを明らかにした。

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以上、目まぐるしく変遷するロシア外交について概略的に書いてみたが、こうして見ると、たかが尖閣諸島問題、小沢問題にいつまでも固執していていいものだろうかと思わずにはいられない。領土問題、検察問題、政治と金の問題は重要問題であることは十分に理解できるが、それだけに凍てついたように固まってしまうというのは、いかがなものだろうか、ということである。


(小沢問題にしても、問題となるのは土地問題ではなく、下記のような問題の方が実は本質的な問題なのではないかと私自身は思っている。ODA関係の問題については、実際に私も信用のおける筋から同じような話を聞いたことがある)。


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http://y-sonoda.asablo.jp/blog/2009/11/02/4669017

小沢一郎と李克強と中国原発利権


http://wedge.ismedia.jp/articles/-/1079?page=3

中西輝政氏に聞く尖閣問題、日本の3つの喪失


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このように国際政治・経済をめぐる環境は、かつてない猛スピードで変化している今日、長々と政党間・党派間の対立や周辺国との小競り合いに終始しているようでは、あっと気付いた時にはとんでもない方向へ国全体が押し流されていたということになりやしないか。


ロシアの動きだけを見て、“新世界秩序”へと統合していくための動きと見るのは早計というものかもしれないが、何か大きな変化が押し寄せてきているような気配だけは感じ取れる。


今、世界では何が起こっているのか、どういう方向へ向かいつつあるのか、といったことに意識的になり、その動きを注視することが必要ではないだろうかと私は思う。


*ロシアの対英、対仏、対独外交等については時間の余裕がないため、別の機会に書きたい。


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1 ■抜粋 引用

泥仕合に終始している場合ではない。“新世界秩序”に向けて世界は着実に動いているのではないのか?

抜粋 引用.. thank you very much

上記アドレスで全文をお読みいただき より大きな視点の内容を把握されることを願っています。......と I am sorry!
This article of yours is very important.
Thank you very much

2 ■コメントありがとうございます。

Sunshineさん、
[サバイバル術。頑張りましょう。]
The conbination of these 2 words made me laugh. You must have a good sense of humor!!
ありがとうございます。
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