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日中完全逆転と「逆満州事変」の時代?

(by こげぱん)


予見されたことではあるかもしれないが、遅きに失した中国漁船船長釈放は尖閣諸島紛争解決に結びつかず、中国で拘束されたゼネコン駐在員の動向を含め、全く解決の糸口すら見えなくなっている。

今回の事件、現時点では衝突時の映像が公開されていないせいもあり何かと不明な点も多々あるが、そもそもたとえば旧ソ連みたいな軍事力の裏づけもなく強攻策に走り、ゼネコン社員が中国国内で拘束されると今度は一転、日米首脳会談直後に(何の見返りもなく)船長の解放を発表するなど、日本外交はあたかも「禁治産者」の如し、である。

今回の事件で中国は一方的に得をした(日本はひたすら損をしている)ことは、日本で発行されている中国語新聞でも伝えられているが、

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釣魚島撞船事件中日的博?与得失
http://www.jnocnews.jp/news/show.aspx?id=41308

作者:??沂  来源:日本新華僑報网  2010/09/25 11:02:14

(以下超訳)
・台湾、香港など海外華僑の間に「中華意識」が芽生え、中華民族のアイデンティティーが強化された

・中国は大海軍建設の名目と、太平洋「進出」への中国国民の支持を手に入れた

・(日本観光業頼みの綱)中国人観光客が激減して、観光業界などに深刻な影響が及ぶことが予想される
(参考)
China crisis intrudes on Tokyo World Travel Fair
http://www.presstv.ir/detail/143984.html

・日本は(今回の事件でアメリカの支持を受けたにもかかわらず)中国政府の尖閣諸島問題での「確固たる意思」を思い知る

・今回の事件は日中GDP逆転期における象徴的な事件である

・今後も日中両国間で領土問題が勃発するかもしれないが、今回の事件は、その結末を予告している
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何よりも日本は国家間交渉での禁治産者ぶりを世界中に晒してしまったのは、今後取り返しのつかない失策かもしれない。


東京の「上海化」と「逆満州事変」の再来?


さて上記記事でも書かれている通り日中のGDPはすでに逆転しているが、今日日中が逆転しているのはGDPだけではなく、政治や社会面にも及んでいるように見受けられるが、評論家・藤原肇氏がかつてそれを「東京の上海化」と予見した文章があるので、該当箇所を引用する。

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http://fujiwaraha01.web.fc2.com/fujiwara/article/bakumatu.htm

虚妄の"国際化"の果ては東京の"上海化"?

 いま私が心配しているのは、日本が虚妄の国際化を成し遂げていく過程で、"東京の上海化"現象が起きはしないかということだ。(中略)

 日本が「国際化」と騒いでいるのは、実は「国際租界化」のことではないのか。戦前の上海にはフランス租界、英国租界など、治外法権の区画があった。日本は出遅れて独自の租界はつくれなかったが、国際租界と称する租界をつくり、したい放題のことをした。当時、どういう人達が上海にでかけていったかと言えば、いわゆる"大陸浪人"と呼ばれた、国内では相手にされない二流、三流の人達だった。そして、その先導役として海を渡って行ったのが売春婦だった。いま日本に集まってきている外国の人達はどういう人達かと言えば、今から5~6年前に先陣を切って上陸してきたのが、東南アジアからのカラユキさんだった。そして最近は、下級労働者が大挙して押し寄せている。つまり、いま日本に押し寄せている外国人は、言葉は悪いが"不良外人"なのだ。不良外人はボートに乗ってでも侵入してくる。本当に優秀な外国人は、まだ日本には来ていない。これは「国際化」ではなく「国際租界化」に過ぎない。(後略)
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藤原氏がこの問題提起をおこなったのはバブル期だが、たとえば押尾学事件に象徴されるような薬物の蔓延や外国人の急増などは、東京の「国際租界化」を思わせ、また(その日暮らしの果てに革命の濡れ衣着せられて処刑された主人公を描いた)魯迅「阿Q正伝」を地で行くかのごとき平成日本大衆の混迷ぶりは、辛亥革命前後の中国の混乱が日本に移ってきたかのような印象を受ける。

また戦前日本は、中国を支配するにあたり軍閥や有力政治家-たとえば満州で爆殺された張作霖や南京傀儡政府主席に収まった汪兆銘など-を利用したが、たとえば今日中国でハニートラップに引っかかったとされる政治屋の存在などは、潜在的な逆「張作霖」「汪兆銘」に見えなくもなく、現在は「上海化」を超えた、(攻守ところを変えた)満州事変の時代といえるかもしれない。

だとすれば、日本は今後対中外交において戦前中国のような立場に立たされることが予見されるが、それならばなおさら、以前下記拙稿で記したような「自国の立場をわきまえた、節度ある外交」が必要とされるように思える。

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グルジア戦争、日本新政権への教訓
http://ameblo.jp/sunshine-berkeley/day-20080926.html

(提言要約)

(1)(西側諸国と締結したorする見込みの)安全保障条約を過大評価するな。
(2)アメリカが助けに来る見込みが無いなら、ロシアや中国を挑発するな。
(3)アメリカと大国(ロシアや中国)との建設的関係こそが、小国(グルジアや台湾)の安全保障の鍵となる。
(4)地政学的リスクを熟考すべし。隣人が何者かを知れ。
(5)武力の裏づけがなければ、穏やかに平和を語れ。
(6)日頃からの信頼醸成が大切である。

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(コメント by sunshien)

■京劇の大立ち回りの大芝居に似ているパフォーマンス


こげぱんさんの本旨から少し外れるかも知れませんが、なぜ今このタイミングでこんなことが起きるのか少し考えてみました。普天間基地、日本の米軍基地への思いやり予算の増額等の側面からすると、一部の人達が言っているように、アメリカが得をし、それを知っている中華思想の膨張主義的国民性が特徴の中国がこの機に乗じてこれを起こしたという見方も確かにできます。

しかし今、この時期にロシアのメドベージェフ大統領が訪中しています。その主な目的は、以前、私がこげぱんさんの下記の記事

http://ameblo.jp/sunshine-berkeley/archive-201008.html


へのコメントでも書いたように、最近中国に開通したシベリアからの石油パイプライン

http://www.ft.com/cms/s/0/dd89374a-b38c-11df-81aa-00144feabdc0.html


を祝って、将来のロシアエネルギー・ビジネスの“営業”活動でありますが、

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http://www.themoscowtimes.com/business/article/medvedev-in-china-to-discuss-gas-and-geopolitics/417041.html

Medvedev in China to Discuss Gas and Geopolitics

BEIJING — President Dmitry Medvedev arrived in China on Sunday for talks with leaders, amid growing energy cooperation between the neighbors.

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しかしそれだけではニュースバリューがあまりないので、ここは”メディア受け”するように(?)今年9月5日が日露戦争終結105周年、今年が第二次大戦終結65周年であることから、中国内で亡くなった日露戦争と第二次大戦で戦死したロシア兵の墓参りをして、「露中は互いに立場が似ている。これを教訓に互いに手を結んで友好促進に努めよう」というようなことを言っています。

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(墓参りのビデオも見られる)

http://rt.com/Top_News/2010-09-26/medvedev-china-visit-dalian.html


President Medevedev starts China trip with visited to Russian military cemetary

Security in the Far East and trade between Russia and China will top talks at the table as President Dmitry Medvedev commences his three-day visit to China

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こう考えてくると、このロシア大統領の訪中と日露戦争及び第二次大戦終戦記念をこじつけて、ドラマをさらに盛り上げるために、このタイミングで大芝居の“イベント”を以前から“企画”していたとも考えられないことはないです。何しろ、派手に盛り上げるのが大好きな国民性ですので、中国人は、一般的に(ついでにアメリカもグルになって??)。


日本企業も沢山中国には進出していると思いますし、様々な面での技術的協力も行っていると思いますので、中国としてもそれを全部切ってしまうわけにもいかないでしょう。

京劇のように、派手な衣装を着て、大立ち回り、大芝居のパフォーマンスが好きな国民性ぐらいに思って、私もここはあまりムキにならない方がいいのではないかと思います(何かジョークを持ってお返しできるようなものはないか・・?)。


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(レス by こげぱん)

■ABCD包囲網の再来か


おっしゃる通り、ロシア・メドベージェフ大統領の訪中は絶妙この上ないタイミングと言うより他ありませんが、その中ロ首脳会談の席上、中国・胡錦濤主席はメドベージェフから、「アジア太平洋地域情勢を注視する」「WW2の結末や教訓を共有し、ナチスや同盟国の歴史観復活を許さない」と、ロシアの支持を取り付けています。

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Russian-Chinese talks
http://eng.kremlin.ru/news/1000


Dmitry Medvedev and President of the People’s Republic of China Hu Jintao held talks in Beijing.
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またこれに先立つNYでのオバマ-温家宝会談でも中国は「米中関係強化に向けた4提言」と称した提言の中で、「米中両国は互いの権益を尊重する(≒中国の「東シナ海権益」を尊重する?)」という提言を行なうなど、尖閣問題で支持を着々と取り付けています。

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Wen puts forward proposals for closer China-US ties
http://www.chinadaily.com.cn/china/2010-09/23/content_11339834.htm


NEW YORK - Visiting Chinese Premier Wen Jiabao put forward a package of proposals here Wednesday as part of the efforts to ensure that China-US relations move forward on the right track and toward a better future.
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その反面日本は事件勃発から今日に至るまで、有力証拠たり得る衝突時の映像すら公開することなく無為無策に時間を浪費してきましたが、その間に中国はこと尖閣問題に関する限り「ABCD包囲網」の構築に成功しつつある印象を受けます。


田中義一内閣化する? アカン直人内閣


この期に及んで、と言えば言い過ぎかもしれませんが、現時点でも日本国内では強硬論者が多々存在してます。

尖閣に自衛隊常駐を=民主議員
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010092700313


確かに南アジアや南沙諸島などで見られる中国の膨張主義的傾向は憂慮されることであるにせよ、ただここまで追い込まれてからの強硬論が、果たしてどれほどの有効性があるのか、考えさせられます。

これまで対中強硬策で失敗して総辞職に追い込まれた内閣としては、「張作霖爆殺事件」の田中義一内閣がありますが、日本が仕掛けた張作霖爆殺事件と今回の事件を同一視するのは相当飛躍しているにせよ、チグハグな対中強硬策で禁治産者ぶりをさらけだしたアカン直人内閣は、田中義一内閣と同じ運命を辿るかもしれません。

それはそれで好ましいことかもしれませんが、かつて田中義一内閣退陣後に日本が泥沼の満州事変や日中戦争を経て大政翼賛会体制が成立した如く、アカン直人内閣退陣後に大連立による「大政翼賛会体制」の成立を許すことは、繰り返してはいけないことかもしれません。

日本は“船長トラップ”に乗せられた!? 
尖閣沖衝突に「自民党ならこうはならなかった」の声も

http://diamond.jp/articles/-/9475

■坂東玉三郎を北京に行かせたらどうか(笑)


軽いジョークです。日本を代表する、いや100年に1人とも言われている歌舞伎の大スターで女形の坂東玉三郎氏は中国人でさえ難しいといわれている中国の昆劇も2008年頃から中国で上演していて、今年の上海万博でも大喝采を受けた話は有名。しかも蘇州語までマスターして・・。


http://fjt.sipac.gov.cn/gate/big5/www.sipac.gov.cn/sipnews/yqzt/ENGmdt/p3/200903/t20090316_40366.htm


10月6日からは東京での凱旋公演も行うとか。

http://www.tbs.co.jp/act/event/botantei/


http://ticket-news.pia.jp/pia/news.do?newsCd=201006300003


坂東玉三郎公式HP

http://www.tamasaburo.co.jp/


You Tube(昆劇)

http://www.youtube.com/watch?v=g5sNAF_SujQ


変な政治家がもったいぶって北京に行くより、玉三郎氏を北京に行かせ、昆劇のひとつも見せて、三流芝居ばかり上演する政治家や1あることを10ぐらいに大きく書いて自分の手柄にし、出世することばかり考えているジャーナリスト達をリラックスさせたらどうでしょうか(笑)。


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1 ■お二人のご意見を紹介

こげぱんさん sunshineさん
お二人のご意見を紹介させていただきました
http://d.hatena.ne.jp/Mapple/02201010

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