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民主党「子供手当て」の落とし穴?

(by こげぱん)


先日報じられたとおり、民主党マニフェストの「1丁目1番地」、子供手当てと(公立)高校授業料無償化が衆議院各委員会にて民主・公明などの賛成多数で可決され、今国会での成立が確実となっている。

子ども手当:法案、衆院厚労委で可決
http://mainichi.jp/life/edu/child/news/20100313ddn003010025000c.html

衆院委:高校授業料無償化法案を可決
http://mainichi.jp/select/today/news/20100313k0000m010105000c.html


つい先年まで日本を食い物にしてきた自公政教野合政権の非近代性とそれがもたらした日本社会の劣化については、下記藤原肇・将基面貴巳両氏の対談にて指摘がなされているが、子供手当て法案などで見られる公明党の民主党への擦り寄りは、その再現かと危惧する声もある。

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http://fujiwaraha01.web.fc2.com/fujiwara/article/newleader100201.htm

将基面  藤原さんが上梓された『さらば暴政』ば、ネオコン政治に対しての批判と総括ですね。それは日本を格差社会にして、腐敗を横行させた小泉内閣に続き、日本のネオコン代表として登場した安倍元首相に対する徹底的な批判でした。

藤原 それと同時に、近代社会は政教分離を基盤にしているのに、自公政治は政教非分離だった。創価学会という宗教団体の政治部のような公明党が、連立政権に加わったことで、日本は非近代国家の形になってしまった。創価学会だけでなく、宗教組織が、自民党の中に入り込んだことで、日本の社会の生命力を弱め、正義、信頼、誠実、責任、節度、寛容などの価値観を変質させた。その結果、拝金主義に毒された独善が横行し、国民の連帯意識や道徳観が劣化したのです。

将基面  「法律に触れなければいい」とか「見つからなければいい」という具合に、官公民の全域でモラルが劣下して、貧欲に私欲を肥やす風潮が蔓延しました。これは「パンとサーカス」という愚民路線によって、市民が思考能力を失った証拠でもあります。

藤原 それは資本王義が拝金思想に汚染され、賎民資本主義になってしまったために、ネオコンという毒キノコが群生して、社会が自家中毒になってしまった。
 

 知識人を育てる大学が金儲けに夢中になり、デリバティブを含む仕組み債に投資して、慶応大学でも四〇〇億円近い評価損を出した。公益法人や自治体までが投機で破産寸前です。また、ホリエモンのようなカネの亡者を持て囃し、タレントが次々と知事や議員になっている。日本の政治は発狂状態に陥っているのに、それを異常だと感じる人も少なくなっている。

将基面  それがネオコン政治の実態であり、そこで狂った政治の診断書『さらば暴政』が出来上がったわけですね。
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その自滅・公明政教野合政権を痛烈に批判して成立したはずの鳩山政権が公明党に接近する様は、いくら鳩山政権が平成日本のジェルジンスキーによる小沢強制捜査で深手を負ったとはいえども、日本の政治が発狂状態に陥っていることを裏書しているようにも見え、「ブルータス、お前もか」と言わざるを得ない。

その民主党の子供手当であるが、従来は景気対策や少子化対策としての側面から論じられてきたが、国民新党・亀井亜紀子氏が、「子供は誰が育てるか」という別の観点から問題提起している。

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http://akiko-kamei.home-p.info/archives/891

民主党の「子ども手当て」の考え方

 民主党が実現しようとしている「子ども手当て」について、現金が支給されるなら助かるから子育て世代にとっては嬉しい、と選挙の時に支持した人は多いと思います。けれどもこれはそんなに単純な話ではなく、「子どもは親が育てる」という日本の風習を「子どもは社会が育てる」という構造に変えることを目指しているのです。民主党が訴える「チルドレンズ・ファースト」というカタカナのキャッチフレーズがどういう意味なのか、私も説明を受けるまではよくわかりませんでした。

 まず民主党の哲学として、「どんな家庭に生まれた子どもも社会においては平等であり、差別してはならない。だから金持ちの子どもも貧乏人の子どもも、その扱いにおいては平等であるべきだ。子どもは社会の宝である。」というものが揺るぎなくあります。だから所得制限を設けることには猛烈な反対論があるのです。

 さて、子ども手当てを支給する代わりに扶養控除を廃止する、という方針が明らかになってから、そうとは知らなかったという反発の声が出ています。けれどもこれは「控除から給付へ」と主張する民主党にとっては当然のことで、実質増税になる家庭にどう説明しようかという頭の痛さはあるにしても、子ども手当てとセットであるというのが、民主党哲学の基本でしょう。なぜならば、子どもは社会が育てるので、専業主婦を特別扱いする必要がないからです。そして、主婦がパート時間数を調整する原因となっている103万円の壁、いわゆる扶養控除の壁も廃止します。こんな制限があるから女性は家庭に閉じ込められているのだ、という考えが背景にあります。女性を家庭から解放し、子どもは社会が育てる、「男女平等」の実現です。

 更に千葉景子法務大臣が実現しようとしている「選択的夫婦別姓」があります。家庭の一体感は統一された名字によって得られるものではないので、夫婦が選択すれば別姓でもよいとするものです。子どもの姓についても、上の子と下の子で違うというケースがあり得ます。

 またパートでも派遣でも正社員でも差別されないように、「同一労働同一賃金」という政策があります。これで女性はその採用形態に関わらず正当に評価され、働くことができます。

 以上がパッケージとしての民主党の女性政策であり、その考え方に従って民主党のマニフェストは書かれています。私の印象としては、これは女性解放運動であり、この点については社民党も基本的に同じ方向を向いていると思います。伝統的な「家庭」という概念に対する挑戦とも言えるでしょう。

 ですから「子ども手当て」というのは単なる子育て支援ではなく、もっと大きな改革、民主党の女性政策の実現に向けた第一歩です。(後略)
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「社会が子供を育てる」という考え方は、古くはプラトンなどにも見られるが、そのプラトンが理想とした共和国は、有徳の哲人と軍人が支配するある種の専制国家であるように思え、またその共和国では男性のみならず女性にも軍事訓練が奨励されるなど(プラトン「法律」)、今日の概念で言うところのある種の「男女平等」が先取りされているようにも見える。

先日自滅党が徴兵制導入を検討していたことが一部で報じられたが(ただし自滅党執行部は否定)、
http://www.47news.jp/CN/201003/CN2010030401000592.html
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100305ddm005010015000c.html

徴兵制も広義の「社会が子供を育てる」手段であると考えれば、一見相反するように見える子供手当てと徴兵制は、ひょっとすればそう遠くはない発想であると言えるかもしれない。

子供手当てや高校授業料無償化は「コンクリートから人へ」を掲げる民主党の理念にふさわしい政策ではあり、これらの政策によって、たとえば交通遺児のような就学困難層に希望がもたらされるなら好ましい政策ではあるが、
http://www.ashinaga.org/today1_1.php?id=188

「社会が子供を育てる」という点については、もう少し掘り下げた考察が必要となるように思える。


--もしこのことが-つまり、妻たちが共同のものであり、子供たちが共同のものであり、全財産が共同のものであるということが-現にどこかで実現されているか、あるいは将来実現されるとするならば、そしていわゆる個人のものが生活のあらゆる面から、あらゆる手段を尽くしてすっかり拭い去られ、そしてほんらい個人のものとされるものでさえ、何とかして共同のものになるように、たとえば目や耳や手が共同のものとして、見たり聞いたり働いたりすると見えるような、さらにすべての人が同じものに喜びや悲しみを感じ、賞賛にも非難にもできるかぎり一致するような、あらん限りの工夫がこらされるなら、つまり、何らかの法律が国家を可能な限り一つのものに作り上げるならば、法律の卓越性の点で、何人も他のどんな基準を置いてみても、そのような法律より正しく、より良いものとはならないであろう
--プラトン「法律」


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(コメント by sunshine)

■非常に危険な民主・公明連合


1年以上前に書いたことがあるが、民主への公明のすり寄り(または公明への民主のすり寄り?)は、「それ来た」という感じだ。私の感想を2点ばかり。

1.「民主・公明連合」の危険性
2.「社会が生み育てる」ための「子供手当」という論について

1.については今更言うまでもないことだが、公明党という党は政権与党にうまくすり寄り、するりと懐へ飛び込んだかと思うと、あっという間に中枢部をつかみ、飴をちらつかせながら、深層意識をコントロールしていくのが得意芸の政党。一方、すり寄られた党は、この党のバックに控えている豊富な資金源に目がくらみ、あっという間にそれを許してしまうということは、過去の歴史が証明している。藤原氏のおっしゃる”賤民資本主義”とはこのことだ。


公明の危険性については、バックの宗教団体を考えるといまさら申すまでもないこと。あの手この手で洗脳しようと手ぐすね引いて、網をかけている。


2.については、これの危険性を十分に分かった上での”論”なのかということだ。

この亀井氏の書いたものについてこげぱんさんが引き合いに出しているプラトンの「法律」は、一説ではギリシアにいるクレテ人が、新しい植民国家のグランド・デザインを描くように依頼されたという話から始まって、対話形式でその内容を書いたものだと記憶しているが、これと亀井氏の書いた内容が類似していることは、何を意味するのか。

http://plato.stanford.edu/entries/plato-utopia/


2万6千円などはした金と思う富裕層にも、それで1カ月分の食費にしているような貧困層にも一様にばらまくというやり方は、実に粗雑な、いきあたりばったりの、インスタント・ラーメン的やり方だ。こんな「飴と鞭」式やり方はもう通用しないということを見せつけてやる必要があると思う次第だ。


民主党よ、いいかげんにせよ。




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