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暴政を総括しない連立政権と有権者

(by こげぱん)


日本政界で上を下への大騒ぎになっていった小沢献金事件は、先日の小沢氏不起訴でひとまずは決着が付いた形になっているが、その裏側でゆうちょ銀行の米国債投資がひっそりと決まったことはすでに報じられているとおりである。

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http://www.bloomberg.co.jp/apps/news?pid=90920008&sid=a6USEcFQIL5Q
亀井担当相:ゆうちょ銀の運用先多様化を、米国債や社債にも-FT紙
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小沢氏がひとまず「無事」だったことは少なくとも連立政権にとっては好材料かもしれないが、それでも鳩山政権の支持率が大幅に低下するなど与党のダメージも大きく、それに何よりも小鼠・×中に代表される自滅党「暴政」路線の象徴とも言うべき郵政民営化の主要論点であった郵貯マネーのアメリカ投資拡大が、よりによって郵政民営化反対の急先鋒だった亀井氏の下で決まるとは、このところの小沢騒動の真の勝者が誰であったかを無言で語っているようにも思える。

上記記事にみられるような鳩山政権発足以降のもたつきぶりについては相当気がかりではあるが、そのもたつきの原因について、「さらば、暴政」「小泉純一郎と日本の病理」などの著者・藤原肇氏が鋭い指摘をおこなっている。

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http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2491/1251693224/34

*藤原肇*:2009/11/17(火) 11:33:48 元参議院議員の平野貞夫さんと雑誌で対談する機会があり、そのときに日本の政治の現状批判と、今回の参議院総選挙の結果は革命の始まりであり、それをいかに民主革命にしていくかが、重要な課題だという議論を展開しました。
そして、現在、最も必要なのはこれまでの自公体制が暴政であり、それを徹底的に批判して、この暴政の実態を診断することが急務だのに、それが行われていない。
しかも、正しい診断があって初めて、次の段階としての治療や処方に移れるのに、医療システムの手続きがまったく尊重されないまま、ヤブ医者たちがマニフェストや予算という、応急措置や処方に明け暮れしていると指摘しました。(後略)
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小鼠・×中に代表される自滅党「暴政」路線としては、内政面に限ってもたとえば郵政民営化や派遣労働自由化に代表される乱稚気新自由主義路線の推進、裁判員制度や刑法厳罰化などにみられる法務官僚の暴走、医療制度改悪、移民1000万人受け入れ構想などなどがあげられる。

これら「暴政」に対する徹底的な批判や診断がなおざりにされているのは何も政界に限った話ではなく、昨年の高速道路無料化騒ぎや小沢・朝青龍報道といったパンとサーカスに日々酔い痴れる我々有権者サイドも同じで、つい先日も刑法厳罰化の象徴ともいえる死刑容認や時効撤廃に世論の高い支持が集まっていることが、世論調査の結果明らかになっている。

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http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100207k0000m040037000c.html
内閣府世論調査:死刑容認が85.6%で過去最高に

 内閣府は6日、死刑制度に関する世論調査の結果を発表した。死刑を容認する回答は85.6%と過去最高に上り、廃止論は5.7%にとどまった。被害者・家族の気持ちがおさまらないとの理由が前回調査より増えており、被害感情を考慮した厳罰論が高まっていることが背景にあるとみられる。(後略)
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http://mainichi.jp/select/wadai/news/20100207ddm041040131000c.html
公訴時効:殺人「期間短い」過半数--内閣府調査

 内閣府が6日に発表した公訴時効制度に関する世論調査の結果で、現在の殺人事件の公訴時効期間(25年)を「短い」とする意見が過半数に達した。このうち、制度の見直し策として「廃止」を挙げた意見が約半数あった。公訴時効制度についての調査は初めて。(後略)
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刑法厳罰化に対する懸念は以前にも本ブログでもとりあげたことがあるが、

中世化するニッポン2 - 犯罪「厳罰化」の行方?
http://ameblo.jp/sunshine-berkeley/day-20090825.html

パンデミックより怖い?ヒステリックと「裁判員制度」
http://ameblo.jp/sunshine-berkeley/day-20090523.html

刑法厳罰化は(罪刑法定主義・謙抑主義・責任主義からなる)近代刑法の原則から逸脱するのみならず、その動機が「被害感情」というパトスから出てきたものであるならば、つい数年前ワンフレーズ・ポリティックスで「B層」のパトスを煽動して日本を地獄と化した小鼠・×中の教訓が早くも忘れられているのでは、という感を受ける。

その刑法厳罰化先進国・アメリカでは、ホームレスは車道を横断したり屋外で飲酒するといった微罪でも容赦なく逮捕拘留されるという地獄絵のような社会と化していることが堤未果氏の近作「貧困大国アメリカ2」(岩波新書)で書かれているが、日本でも今後予測される更なる景気悪化で社会的弱者がさらに増加すると予測される今日、刑法厳罰化や裁判員制度で社会的弱者のパトスを煽り、社会的弱者同士で叩き合う「万人の万人に対する闘争」的社会が現出するなら、それこそ有権者が昨年の総選挙で否定したはずの、地獄絵さながらの新自由主義的社会の再来ではないか。

政界のみならず有権者サイドでも「暴政」を「暴政」と正しく認識・批判して、まずはパトスを煽り続ける政策から脱却するところから始めないと、本来民衆革命であったはずの昨年総選挙の大勝利はうたかたのユーフォリアで終わりかねない。


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(コメント by sunshine)

■日本人の国民性とアメリカの刑務所事情


小沢献金事件と米国債のバーター取引だったということですか。こういう話ではないかとの感じは抱いていましたが、何となく最初から。

亀井氏もプロの政治家だから、彼の言ったことをすべて信用するわけにはいかないことは分かっていましたが、それにしてもあっさりとおちましたね。

さて、藤原肇氏が言われている「最も必要なのはこれまでの自公体制が暴政であり、それを徹底的に批判して、この暴政の実態を診断することが急務だのに、それが行われていない」という点についてですが、その理由は、日本人の国民性があっさりした日本料理のようなものだからでしょうか。日本人はヨーロッパ系のようにしつこくないから、徹底して問い詰めるということをしないし、それを又良しとしないところがあるのではないですか。「何事もほどほどに」「まあまあ、なあなあで」「阿吽の呼吸で」といった言葉があるほどですから。

例えば何か相談事や交渉事で日本の企業・団体・学校等を訪ねて説明をする。熱心に聞いてくれて、「検討します」という。その気になって返事を待つが、いつまでたっても返事が来ない。しびれを切らせてこちらの方から回答を尋ねると、やっと「NOだった」ということが分かる。「返事が来ないのは、NOだということだ」と後で知る・・・・これも一種の日本式対人術の一つですね。つまり波風を立てないで、嫌なことに関しては遠ざかることで、相手にそれとなく自分の意思を「以心伝心」で知らせる。

このような国民性だから、藤原氏が言われるような徹底した暴政批判などできないでしょうね、多分。

ただ、変なところではアメリカナイズして、いびつにゆがんだ妙な自己顕示欲とヒロイズム、それにナルシシズムだけは育ってきているようなので、この辺をくすぐれば、どこまでも行け行け、どんどんで、徹底して問い詰めるかもしれません(笑)。

あと一つ、気になったのは、「刑法厳罰化先進国・アメリカでは、ホームレスは車道を横断したり屋外で飲酒するといった微罪でも容赦なく逮捕拘留されるという地獄絵のような社会と化していることが堤未果氏の近作「貧困大国アメリカ2」(岩波新書)で書かれている」という点についてですが、これは少し違うかなと思いました。


ホームレスの人達がショッピングカートの中に生活用品を詰めて、歩道を横切っていても、そばにいる警官が逮捕したりはしないですよ。そういう現場を私も目にしていますから。また屋外でホームレスの人たちが団体で酔っぱらったりしているのを見ると逮捕をしますが、一人でひっそりをビールの缶を抱えて飲んでいるのを見ても、逮捕はしませんよ。ただ、これは州によって、地域によって異なると思います(プアーホワイトのホームレスも増えてきたので、白人警官が白人ホームレスを逮捕するということは、ほとんどないと思いますね。警官の不当な逮捕は、歴史的にも主として黒人に対してのものが多かったわけですから。いずれにしても、堤さんのおっしゃっている問題は、ホームレス問題というより、黒人やヒスパニック等の問題といった方がいいのではないかと思います)。

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