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蘇る?安重根・東洋平和論と自滅党のブリュメール18日

(by こげぱん)


昨年は伊藤博文暗殺犯・安重根が処刑されてから100年目の節目にあたる年だったが、このところその安重根の構想が静かに再評価されている気配がある。

日本で安重根といえば、どうしても伊藤博文暗殺犯という認識が先立つが、お隣朝鮮半島では「朝鮮独立運動の義士」という側面に加え、民主党・鳩山首相が今日提唱する「東アジア共同体構想」を先取りしたかのような、東アジア諸国が連帯して西欧列強に立ち向かうべしと説いた「東洋平和論」に対する評価が高いようである。

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http://www.chosunonline.com/news/20091026000055

安重根は、未完成の原稿「東洋平和論」で、「おおよそ、合わされば成功し散らばれば敗亡するというのは万古の道理だ」と前置きした上で、19世紀以来の西欧帝国主義の侵略に立ち向かい、東アジアを守るには、韓中日3国が力を合わせるべきだと力説した。安重根は、旅順に韓中日3国が参加する東洋平和会議を設置すること、3国共同の銀行を創設し、共用の貨幣を発行すること、3国の若者で共同の軍隊を編成し、各国の言語を教えること、韓国と清は西洋文物の受容で先行している日本の指導下で商工業の発展を試みること-など、具体的な案を提示した。
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また(中国)・旧満州延吉市でも先月「安重根義挙100周年記念国際学術会議」なる会議が開かれ、北朝鮮系の朝鮮新報が、やはり安の東洋平和論を激賞している。

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http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2009/06/0906j1225-00003.htm

第四に、安重根の「東洋平和論」が持つ、優れた現代的な意義について指摘された。安の東洋平和論は、帝国主義による東アジアへの侵略に対抗して朝・中・日の三国連帯とその実践方法を構想したものである。この構想は、朝鮮の開化派が主張した中立論とも、日本のアジア主義者たちが唱えたアジア連帯主義とも次元が違い、独立と平和を追い求める普遍的な文明観を基礎としつつ、まず東洋三国が共同体を構成して世界に模範を見せようとしたものだった。今日盛んに論じられている「東北アジア平和体制」の構築を、すでに百年前に構想した思想家であることが高く評価されるべきだと強調された。
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朝鮮半島で安重根に対する評価が高いのは当然かもしれないが、日本での政権交代後に、東アジア重視の姿勢が目立つ民主党連立政権に対し北朝鮮系メディアが東洋平和論を持ち出してきたのは、北朝鮮の対日シグナルのようにも思えて興味深い。
(注:本日1/3の産経新聞が1面トップで、民主党政権成立後に水面下の日朝交渉が進められていることを伝えているが、我々が考える以上に日朝の接近は進んでいるのかもしれない。)

もちろん今日「東アジア共同体構想」を推進しようとすれば、将来日本が中国などの属国と化したり、あるいは外国人参政権などの法案が拙速に成立する危険性などが多分にあるのは確かだが、ただ少なくとも短期的に見れば、経済再建と世界恐慌への対応を最優先しなければならない日本にとって、従来の極端な対米一辺倒外交を見直し、東アジアでの緊張緩和を進めるのは決して悪い話ではないように思える。

しかし現民主党連立政権が東アジアでの緊張緩和を進めれば、(北朝鮮と穏微な関係を維持しているように見える)アメリカをはじめ、自滅党や霞ヶ関などに巣食う親米保守派-残念ながら、現与党内にもシンパが数多く存在している-が面白く思うはずも無く、たとえば昨今騒がれている鳩山献金問題や小沢政治資金管理団体問題などで反撃に出ているように見える。

小沢一郎の師・田中角栄は日中国交回復や独自の資源外交を進めているうちにロッキード事件に巻き込まれて失脚したが-たとえば山岡淳一郎氏の「田中角栄 封じられた資源戦略」という良書には、そのあたりの経緯が詳しく書かれている-、奇しくも手付かずの希少資源が眠っているとされる北朝鮮と日本が水面下で接近している間に、自滅党や霞ヶ関の「ブリュメール18日のクーデター」が勃発して民主党政権が田中角栄の二の舞となり、自滅党の自滅政治が復活することだけは、-たとえ民主党政権に何かと問題が多いにしても-避けなければいけないことかもしれない。

「田中角栄 封じられた資源戦略―石油、ウラン、そしてアメリカとの闘い」
http://soshisha.cocolog-nifty.com/blog/2009/10/post-15e9.html

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(コメント by sunshine)

アメリカではアジア系はワン・グループ


安重根という人物については初めて知りましたが、侵略者と被侵略者とではその歴史書の書き方も異なってくるという話を思い出しました。他人を暗殺するという行為を称賛するわけではありませんが、彼の思想・信条・行為は十分に理解できます。

「アジア」といえば、地理的には東アジアから西は遠く中東まで、そして北はロシアまで入る地球最大の地域だそうですが、「東アジア」は日本・韓国・中国の3カ国(日本の位置を正確に知らないアメリカ人など、日本海を湖、日本をロシアの下にある、また中国の下にある湖を囲んだ島という人もいます)。

いくら学歴があっても、まだまだアジア系は権力の中枢にはなかなか行けないこともあってか、また人口や文化的な観点から、アメリカではアジア系(または東アジア系)が全部包括されるカルチャーセンター、ボランティア組織、政治団体などがあり、この中では日系、韓国系、中国系といった区別はありません。


http://ieas.berkeley.edu/resources/bay_area.html

http://www.aaco-sf.org/index.shtml

http://www.oacc.cc/


現在はいろいろな面において、さまざまな組み換えが進行中の激動期だと思います。貧困率世界第3位と第2位の日米両国家にとって、今後の指針が問われているのが今でしょう。

しかし、アメリカも普通の国になり、静かに内に閉じこもってくるのは時間の問題のような気もしますので、日本は同じ儒教文化圏の国々と仲良くやりながら、それでも手ぬかりなく目を光らせながら、うまく立ち回ることが大切でしょう。

親米一辺倒というのは、ここまで来たらもう時代遅れのアナクロニズムですね。

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(レス by こげぱん)

■'Japan wants equal ties with US'


アメリカが「普通の国」になっても、多国籍企業も静かに内に閉じこもるかどうかは別かもしれませんが、だからこそ日本も多極的外交が必要となってきているのは確かで、sunshineさんがおっしゃられる通り米国一辺倒外交は時代遅れのアナクロニズムだと思います。

さてこの程度のことはすでに常識かもしれませんが、新年早々鳩山首相が「より対等な日米関係を求める」と述べたことを、シンガポールThe Straits Timesが報じています。

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http://www.straitstimes.com/BreakingNews/Asia/Story/STIStory_473431.html


Japan wants equal ties with US

TOKYO - JAPAN'S prime minister says he wants to press for more equal ties with the US during the 50th year of the security treaty between the two nations.

Prime Minister Yukio Hatoyama said on Monday in a New Year's speech showed live on national television that he wants the alliance between the two countries to become more open.

He said it is important 'for both sides to be able to firmly say what needs to be said, and increase the relationship of trust'. The Japan-US Security Treaty was signed in 1960, and tens of thousands of US troops are still in Japan.

Mr Hatoyama's relationship with Washington has come under scrutiny recently, over the relocation of an American military base on the southern island of Okinawa. -- AP
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自滅党、とりわけ小泉政権の盲目的な親米反中路線は、かえってアジア諸国を中国サイドに追いやるだけの結果に終わった感がありますが、民主党政権が盲目的な親米路線を見直す方向を打ち出していることは評価すべきで、どこまでできるかは別としても、この点は自滅党よりかはましといえるかもしれません。


>まだまだアジア系は権力の中枢にはなかなか行けない

これは本論から外れますが、おなじくThe Straits Timesが、シンガポール・リークアンユー首相の孫が、世界学生ディベート大会で優勝したことを報じています。

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http://www.straitstimes.com/BreakingNews/Singapore/Story/STIStory_473833.html


Jan 5, 2010
World's best debater

Mr Li, now a masters student in economics at Oxford, has been named Best Speaker at the just-ended Worlds Universities Debating Championships, the most prestigious debating tournament in the world.

IT HAS been a good year for 24-year-old Li Shengwu.

Five months ago he graduated as the top economics student in Oxford University. And as the decade turned the corner, he was crowned the best debater at the just-ended World Universities Debating Championships in Turkey - regarded as the world's most prestigious debating tournament.

Mr Li, now a masters student in economics at Oxford, is the third Singaporean to be awarded the honour, cementing Singapore's status as a debate powerhouse.

Since 1981, when the competition began, all Asian winners have been Singaporean. The Best Speaker prize is given to the debater with the highest score from all the rounds of debate, up to and including the finals.

Mr Li who teamed up with Briton Jonathan Leader Maynard to come in second overall in this year's competition, is the son of Fraser & Neave chairman Lee Hsien Yang and corporate lawyer Lee Suet Fern, and the grandson of Minister Mentor Lee Kuan Yew.

Country-wise, Singapore is ranked fourth in terms of number of winners, behind Australia, Canada and England.
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今後アジア系が、下記記事で少し書いたような権力中枢にどこまで食い込むかはわかりませんが、
http://ameblo.jp/sunshine-berkeley/day-20091116.html


今後は彼のような人物が、かなりのところまで階段を昇ることは大いにあり得ることだと思います。

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