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中世化するニッポン2 - 犯罪「厳罰化」の行方?

(by こげぱん)

パンデミックと魔女狩りにどす黒く彩られた、中世暗黒時代。そのような時代など遠い歴史上の話だと思っていたが、日本では新型インフルエンザや、(いささか旧聞に属する話だが)押尾学や酒井法子による覚せい剤事件や最近の法改正論議の行方などによってはひょっとすると蘇るかもしれない、という予感がうっすらと感じられる。

押尾学・酒井法子事件の詳細や事件が政財界などに与える潜在的影響はたとえば下記ブログの記述などが詳しいのでそちらに譲るが、

http://022.holidayblog.jp/
http://ameblo.jp/nakasan1960/entry-10320141124.html
http://straydog.way-nifty.com/yamaokashunsuke/2009/08/post-cddf.html

このうちのりピーこと酒井法子の事件は、「贈り物は神々を、贈り物は畏るべき王たちを説得する」(プラトン「国家」)とばかりにヒルズ賊社長と政財官界がからむ話かと噂される押尾学事件や、自公野合政権の圧倒的不利を隠すため執拗に報道されているのはすでに人口に膾炙した話である。

ただのりピー事件で一つ気になるのは、(事件当初は常習犯とみなされていなかったせいか、本件での起訴が難しいと考えられていた)事件発覚直後に早くも一部閣僚から最初に起訴ありの方針が出たことである。

さて刑法史上では、中世の闇はドイツの法学者・フォイエルバッハによる「法律なければ犯罪なし。法律なければ処罰なし」という金言に象徴される近代刑法の成立により消え去ったが、その近代刑法は、・罪刑法定主義(犯罪と刑罰の内容は明文化された法律によって明確に規定されなければならない-フォイエルバッハの金言そのまま) ・謙抑主義(刑法の適用は必要最小限に抑えるべきである) ・責任主義(行為者を非難できる場合にのみ、行為者は行為について責任を負う)を大きな柱としている。

参考リンク:刑法序説
http://nagatazemi.hp.infoseek.co.jp/josetsu.html

この近代刑法の原則に照らして考えれば、上記「最初に起訴あり」という方針は、少なくとも立件が難しいと考えられていた事件発覚当初においては、罪刑法定主義というよりむしろ中世の罪刑専断主義(国民をどう扱おうが政府の勝手)的色彩を帯びているようにも思え、また謙抑主義の原則からもいささか腑に落ちない感を受ける。

このところ日本では刑法に限らず商法などでも法改正がさかんに行われているが、刑法の「中世化」はこの事件に限った話ではなく、たとえば評決が厳罰化傾向を示すとされる裁判員制度や、殺人など重大犯罪の時効を廃止し、しかもそれを遡及的に適用するという法改正案-前者は謙抑主義に、後者は罪刑法定主義の派生的原則である刑罰不遡及原則や、これを明文化した憲法39条に抵触する恐れがある-などに、その萌芽を見ることができるかもしれない。

参考リンク:[時効廃止]問題点の整理が必要だ
http://www.okinawatimes.co.jp/news/2009-07-20-M_1-005-1_001.html

http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S21/S21KE000.html
(憲法)第三十九条 何人も、実行の時に適法であつた行為又は既に無罪とされた行為については、刑事上の責任を問はれない。又、同一の犯罪について、重ねて刑事上の責任を問はれない。

日本では来る政権交代によって、9条を主論点とした憲法改正論議はやや下火になるかもしれないが、その一方刑法の「中世化」が依然進行するとすれば、それが社会にどのような影響を及ぼすか、注視したほうがいいのかもしれない。


神ははかなき人間に罪を植え付け給う
ある家を全く滅ぼそうと望まれるとき
--アイスキュロス「断片」


(注記)ちなみに下記The Economist社説では、アメリカの「性犯罪」厳罰化は犯罪にたいして不釣合いに刑罰が重い上、肝心の子供保護には効果が低すぎるとして、効果より弊害のほうが大きいとして、「性犯罪」厳罰化見直し論を唱えている。覚せい剤や殺人などとは事情は多少違うかもしれないが、興味深い論考なのでリンクする。

http://www.economist.com/opinion/displaystory.cfm?story_id=14165460
Illiberal politics
America's unjust sex laws

Aug 6th 2009
From The Economist print edition
An ever harsher approach is doing more harm than good, but it is being
copied around the world
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(コメント by sunshine)

■本題からそれるけど、在日アメリカ大使館よりの警告文

本題からそれますが、在日アメリカ大使館は今年3月17日付のニュースレターで、日本に居住または日本に渡航するアメリカ国民向けに下記のような警告文を発しています。

「日本に行ったら六本木周辺のクラブやバーに行くな。飲み物の中に麻薬を入れられ、頭がもうろうとしたところで高い金をぼったくられるから」

http://japan.usembassy.gov/e/acs/tacs-warden20090317-01.html


Warden Message – Roppongi Security Notice
Date: March 17, 2009
This is to inform the American community that the U.S. Embassy has recommended that the embassy community avoid frequenting Roppongi bars and clubs in Tokyo due to a significant increase in reported drink-spiking incidents. American citizens may choose to avoid frequenting drinking establishments in this area as well.
(後略)

逮捕されたという芸能人の事件は知りませんが、今、この時期にそれほど騒がれているのなら、それは裏ありとみるのが自然でしょうね。

それにしても覚せい剤をやるとはねえ。覚せい剤はスピードのことでしょう。あんな安物をやるとはよほどお金のない、売れない、落ち目の芸能人だったんでしょうかね。それがそんなに騒がれるとは・・・


*本ブログにコメントを書いておられたトゥルーサーさんへ

誤って削除してしまいました。遅くなりましたが、この場でお詫び申し上げます。よろしかったら、またお書きになってください


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(コメント by ウソ捏造工場)

■覚せい剤コネクションと海苔ピー報道についての雑感

日本では覚せい剤がポピュラーなんですよね。
コークとかヘロインとかよりも。

戦中・戦後にかけて「ヒロポン」の名で出回っていた(合法的に)名残りなんだと思いますけど。

こげぱんさんも書いていますが今、これだけ日本のマスコミが騒いでいるのは衆議院総選挙で与党が劣勢であることの目眩ましかな?というのもありますが、海苔ピー事件の連日の報道はどうやら押尾学の事件のほうを隠したい連中がいるんだろうなと。

タイミングとしては、与党の影響力がいくばくかでも残っているうちに“幕引き”としたいのか、それとも選挙が気になって政治力の影響を受けにくい(のかどうだかわかりませんが)時期に敬札ががんばってるのか?

まあ、前者っぽい気がしないでもないですが。

あと、これは私見に過ぎませんが、地上デジタル放送のCMキャラクターを務めていた某人気男性アイドルグループのメンバーが泥酔して騒いだだけの事件で、家宅捜索が行われたということもありましたが、これも繋がりが全く無いとは言えなさそうで・・・

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(レス by sunshine)

■現代の魔女狩りか? 国民健康保険法案に誤った情報を流す者は・・・

覚せい剤なんかの”安物”はスラム街のパンクがやるものと思っていましたが、”上質”のコカなど流通していないんですね、きっと。

覚せい剤をやった芸能人が総選挙のニュースより大きな比重で報道されているということ自体、それは政界の目くらましにスケープゴートにされていると考えるのが正解でしょうね。

さて“現代の魔女狩り”的傾向は、アメリカの国民健康保険問題でも高まっているようで、先日、下記のようなブログがホワイトハウスからリリースされて、物議を醸しだしました。

「健康保険問題について間違った情報が多数出回っているが、いかがわしい情報を発信しているものについてはホワイトハウスに連絡されたし」
-------
http://www.whitehouse.gov/blog/Facts-Are-Stubborn-Things/


There is a lot of disinformation about health insurance reform out there, spanning from control of personal finances to end of life care. These rumors often travel just below the surface via chain emails or through casual conversation. Since we can’t keep track of all of them here at the White House, we’re asking for your help. If you get an email or see something on the web about health insurance reform that seems fishy, send it to flag@whitehouse.gov.
------
これについてはWSJなどでも大きく報道されています。

http://blogs.wsj.com/washwire/2009/08/05/cornyn-questions-administrations-call-to-report-fishy/


これに対して、「個人名など収集していない」といっているホワイトハウス
http://blogs.abcnews.com/politicalpunch/2009/08/nobody-is-collecting-names-white-house-responds-to-charge-its-monitoring-speech-of-health-care-refor.html


経済状態が深刻化すればファシズム胎動の例は過去にも色々ありましたが、過去の話ではすまされない話となりつつあるような昨今です。



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