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Tear down this wall?  混迷するイラン情勢と「緑の革命」

(こげぱん)


先日のアフマディネジャド氏再選以来混乱が続く、イラン情勢。テヘラン市内での騒乱はここ数日沈静化に向かいつつあるようだが、去る今月23日アメリカ・オバマ大統領がイラン当局によるデモ弾圧を強く非難したかと思えば、
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http://www.nytimes.com/2009/06/24/us/politics/24webobama.html ?

Obama Condemns Iran’s Iron Fist Against Protests
Published: June 23, 2009
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対するイラン・アフマディネジャド大統領はアメリカに「内政干渉」停止を要求したり、オバマと前任者・ブッシュを同一視するなど、今尚火種がくすぶり続けている。
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http://www.cnn.co.jp/world/CNN200906250025.html
アフマディネジャド氏、オバマ大統領に内政干渉停止を要求
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http://www.nytimes.com/reuters/2009/06/25/world/international-uk-iran-election.html ?

Ahmadinejad Compares Obama to Bush
Published: June 25, 2009
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アメリカメディアもたとえばNYTコラムニスト・Nicholas D.Kristof氏はイラン当局のメディア規制を「メディア規制を即刻解除せよ-Tear Down This Cyberwall!」と非難し、Thomas L.Friedman氏は同じくNYTで今回の騒動を「緑の革命」と形容し、アメリカの脱石油環境革命とイランの脱「神権政治」を重ねあわせている。
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http://www.nytimes.com/2009/06/18/opinion/18kristof.html ?

June 18, 2009
Tear Down This Cyberwall!
By NICHOLAS D. KRISTOF
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http://www.nytimes.com/2009/06/24/opinion/24friedman.html ?

June 24, 2009
The Green Revolution(s)
By THOMAS L. FRIEDMAN
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Kristof氏のコラム表題にある'Tear Down This Cyberwall!'とは、かつてベルリンの壁崩壊のきっかけとなったレーガン大統領の演説'Tear down this wall'(「ベルリンの壁を開け」1987年・西ベルリン)を連想させられるが、レーガン演説後東欧では民衆革命で共産主義が崩壊し、さらにその後いわゆる「カラー革命」でグルジアやウクライナなどに「親米政権」が樹立されたのは記憶に新しいところであり、それを考えればFriedman氏の「緑の革命」は意味深な形容ではある。

また昨年オバマはベルリンでレーガンと並び評されるであろう歴史的演説を行っているが、そこでイランの核開発を非難し、イラン国内の(反体制)ブロガーの側に立つと言明するなど(下記ビデオ20-22分あたり)、オバマとは一見政治スタンスが正反対に見えるレーガンの外交政策を継承し、かつ今日の事態を暗示しているともとれる発言を行っている。
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Ronald Reagan - Tear Down This Wall
http://www.youtube.com/watch?v=WjWDrTXMgF8
http://www.historyplace.com/speeches/reagan-tear-down.htm

Barack Obama Speech from Berlin, Germany
http://www.youtube.com/watch?v=Q-9ry38AhbU
http://www.huffingtonpost.com/2008/07/24/obama-in-berlin-video-of_n_114771.html
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もちろんアメリカ-イラン間にはイラン・コントラスキャンダルのような穏微な関係が過去存在しており、またイラン大統領選で報道されてきた不正疑惑や女子学生「殉教」事件などは今後も調査が必要で、この混乱を軽々しく結論付けるのは困難だが、ただこの20年「日米構造協議-Structural ImpedimentsInitiative-」の席上で絶えず'Tear down this wall!'と言われ続けてきた我が国としては、イランの混乱を眺めるのも何か複雑な気にさせられる。

'CHANGE'を掲げるオバマをもってしてもウィルソン・FDR以来の対外介入志向をCHANGEするのは難しいのかもしれないが、それならそれでオバマにはNYウォールストリートにでも出向いて、世界恐慌をよそに公的資金で生き残りを図る大手金融機関に向かって、レーガンよろしく'Tear down this wall!'と叫んでみてほしい気もする。
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(コメント by sunshine)

■イラン騒乱とマイクル・ジャクソンの死

今回のイラン騒乱の件は、はなから筋書きが読めていました(笑)。

選挙結果をめぐってデモが起きる、イランがイギリス外交官2人を国外退去とした、イギリスがそれに対抗してイラン外交官二人を同様に国外退去とした、その結果両国がにらみあってと・・・・使い古された常套手段です。
http://www.newser.com/story/62616/uk-kicks-out-iranian-diplomats.html


以前も同じ手口を使って政権転覆を行い、今や手口は知れ渡っているのに同じ手を使うとは芸がない(笑)

イスラエル系のYnetが、CIAが資金援助をして暴動を引き起こしたとイラン政府が言ってるとの記事を掲載していますが、
http://www.ynetnews.com/articles/0,7340,L-3736430,00.html


CIAが単独で巻き起こしたのかどうかは知りませんが、英米イスラエルのどれかの機関、または合同のプレイによるものとみるのが今までの流れからして自然な感じには思えます。

そしてイランとの対話路線を強調していたオバマが、レーガンも真っ青になりそうな激しい口調でイランを非難している姿を見た時には思わず笑ってしまいました(笑)。

余談ですが本日、アメリカの人工文明、物質文明の権化的存在だったマイクル・ジャクソンが他界しました。謹んで御冥福をお祈りいたします。良くも悪しくも彼はアメリカ現代文明が生んだ申し子。そのシンボル的な人物の死は、アメリカ時代の終焉を意味しているようにも思えます。
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(レス by  こげぱん)

■イランはナチス・ドイツに非ず???

オバマ政権に近いシンクタンクCenter for American ProgressのLawrence Korb研究員が、イラン選挙前に「イランはナチス・ドイツに非ず」と題する、一見思わせぶりな論文をJerusalem Postに寄稿しています。
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http://cgis.jpost.com/Blogs/rosner/entry/lawrence_korb_on_why_iran

Thursday May 14, 2009
Rosner's Domain: Lawrence Korb on why Iran is not Hitler's Germany
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この中でKorb氏は、
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・WW2当時の軍事大国ナチスドイツと、現在の小国イランを同一視するのは間違いである

・イラン大統領は国家最高権力者ではない(ので、アフマディネジャドの「ブラフ」がそのまま国策になるとは限らない)
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としながら政策転換を期待させておきながらも、
--
・仮にイランが暴走しても、イスラエルとアメリカの圧倒的な核戦力でイランを殲滅できる。

・イランの核保有宣言を阻止するのは困難だが、イランがオバマ政権の対話呼びかけに応じない場合、(アメリカ・イスラエルの)対イラン政策は、ヨーロッパと協調しての経済的封じ込めと軍事的威嚇によるイランの核戦力保有阻止に力点を置くべきである

・イランが中東の問題児であることは、この30年変わりない

・中東での核拡散を阻止するには、同地域にアメリカの核の傘を広げることが有効な手段であり、これはかつて同手段で日本・ドイツの核保有を阻止してきたことでも証明されている
--
と続け、結局これまでのイラン敵視・封じ込め政策を踏襲しています。

また「スマート・パワー」のJoseph Nye氏(結局来日せず。当たり前か)は、「イランの反政府活動を支援する(レジームチェンジ)が望ましく、非効率な軍事力行使は避けるべきである」と論じています。

http://www.economist.com/blogs/democracyinamerica/2009/06/five_questions_for_joseph_nye.cfm

June 20th 18:06 GMT +00:00
Five questions for Joseph Nye

同じ中東でアフガン・パキスタン問題を抱えるアメリカは今回の騒動で、「スマート・パワー」によるイランの「民主化・軟着陸」を望んでおり、次善の策として封じ込めによる現状維持を望んでいたかもしれません。

ただアメリカの「スマート・パワー」はイラン混乱収束でその限界を露呈した感があるばかりか、このところの「対テロ戦争」の反動で逆スマート・パワーとも言うべき「イスラム原理主義」に脅かされてすらいます。さらに今後の経済情勢次第でアメリカのプレゼンスが後退するようなことでもあれば、イラン封じ込め政策すら早晩破綻する可能性があり、今後オバマ政権の中東政策流動化や中東情勢激変などが懸念されます。


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(レス by sunshine)

■やはり教えてくれたか?

日本の諺に「火のないところに煙は立たない」という言葉がありますが、

>Lawrence Korb研究員が、イラン選挙前に「イランはナチス・ドイツに非ず」と題する、一見思わせぶりな論文

というのはやはりと思ってしまいますね。どこからイランとナチスを結びつけたか(笑) こういう暗喩を使っては、それとなく知らせるというようなことをするから、こういうところからも我々は随分と学ばされるわけですが・・・(笑)

これからも大局をつかみながら細部にも注意を払うというスタンスで行きましょう(笑)

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