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ホームレス女性、校区外の学校に子供を入学させた罪で5年間の懲役

(by Sunshine)

世界最古の成文憲法を持つ言われている国アメリカ。その国では今、憲法で謳われている「福祉の推進」の精神を踏みにじるかのような”資本主義の暴走”に対し、人々の怒りの声が高まっている。他国に対し、“人道的介入”を行う前に、まずは自国内で“人道的介入”を行ったらどうかとでも言いたくなるような事件である。

この事件は2月に報道されたものだが、現在も根強く賛否両論の世論が巻き起こっているので、本ブログで取り上げる。

アメリカ東部コネティカット州に住むホームレスのアフリカ系アメリカ人女性、Tonya McDowell(34歳)には一人息子(6歳)がいたが、ホームレスであるため、息子の住民登録ができず、小学校に入学させてやれないでいた。考えた末、一つの案を思いついた。息子のベビーシッター(子守り)の住所に住民登録し、小学校に入学させることだった。そしてそれを実行した。
    
     tanya

住民登録を行った場所は、彼女が住む黒人が多い市(Bridgeport)ではなく、白人が多く住む市(Norwalk)だった。

州法廷は、彼女が市から$15,686 (約149万円)を騙し取ったとして、懲役5年、執行猶予5年の判決を下した。州検察によれば、彼女はこの他にも麻薬密売等の犯罪歴もあると言っている。

彼女の弁護士は、「教育の機会均等に対する侵害だ」と言っている。子供に義務教育すら与えてやれないのは、アフリカの貧しい国の話ではない。世界一の軍事大国・アメリカの話であることに、良識派の市民達は怒っている。

「白人の学校に、黒人の息子を入学させたからだ。人種差別だ」といった意見もあるが、「白人アメリカ」と「黒人アメリカ」の対立構造は、奴隷時代から現代にいたるまで、まるで通奏低音のように流れていることも確かだ。この事件もそれが明るみにされたものだという黒人学者もいる。

アメリカにも福祉事務所(Welfare Office)というものがあり、孤児や親が収監されている子供、養育能力のない親を持つ子供などを引き受ける児童施設が存在する。しかしこの運営は州や地方自治体によって異なるので、一概には言えないが、この母親はなぜそういう機関に相談しなかったのか。麻薬売買人だったために、行けなかったのか。しかし、麻薬売買の罪と子供への義務教育は別問題ではないか。

アメリカの義務教育は各州とも小学1年生から高校終了までとされている。しかし、それは日本よりも緩やかもので、例えば途中で退学して自宅学習に切り替えたりしても、法的措置は取られない。また義務教育なので、教科書(貸し出し)、文房具等は無料提供、貧困層の子供には無料ランチまで与える。子供一人にかける費用は、各自治体の財政具合によって異なる。従って、ノルウィーク市(Norwalk)にしてみれば、「市財源への窃盗」という論理になるのだろう。

日本人なら、どうするだろうかと考えてみた。いくらアメリカナイズされ、しかもアメリカ人の悪いところだけを物まねしていると言われていても、ここまではドライに、数字まで挙げてビジネスライクにはやらないだろう。まあまあ、なあなあで、「仕方ないですね」といいながら、優しく、何となくうやむやのうちに収めるのではないか。アジア人らしく。

アメリカでは「公共の福祉」という言葉は死語になってしまったのか。新自由主義の末路がこれだ。折しも本日は3.11。国から見放された東北の人々と同じように、アメリカにもまた基本的人権すら与えられず、大地をさまよっている“棄民”が大勢いる。

(日本のホームレスの人達が、定住先がないために生活保護を受けられないといった問題とある意味では似ているかもしれない)

Tanya McDowell, Homeless Connecticut Mom, Pleads Guilty In School Residency Case
http://www.huffingtonpost.com/2012/02/23/conn-mom-pleads-guilty-in_n_1296406.html

NORWALK, Conn. (Associated Press) -- A Connecticut woman who was homeless has pleaded guilty to fraudulently enrolling her son in the wrong school district.

Tanya McDowell entered her plea Wednesday in Norwalk Superior Court under the Alford Doctrine, meaning she doesn't admit guilt but concedes the state has enough evidence to convict her.

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昨年1月にもオハイオ州で全く同じような事件が起き、同じような判決が出されている。

Black Mother Jailed For Sending Kids to White School District
http://www.blackeconomicdevelopment.com/black-mother-jailed-for-sending-kids-to-white-school-district/
An Ohio mother of two was sentenced to 10 days in jail and placed on three years probation after sending her kids to a school district in which they did not live. Kelly Williams-Bolar was sentenced by Judge Patricia Cosgrove on Tuesday and will begin serving her sentence immediately.

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黒人億万長者達(10億ドル以上) 2013(世界にわずか7人)

(by Sunshine)

フォーブスが最近リリースした「世界の富豪 2013年版」によれば、昨年1年間の所得が10億ドル以上(約900億円以上)だった人は世界中で1,426人だったが、そのうち黒人はわずか7人だった。

その7人とは以下の通り(写真参照)。天然資源と通信会社関係だけに絞られているところが面白い。

forbes


#1 Aliko Dangote, $16.1 billion(161憶ドル)

5, Nigerian. Sugar, Cement, Flour(5位:ナイジェリア人ー砂糖、セメント、小麦粉)

Owns Dangote Cement, the continent’s largest cement producer.(アフリカ最大のセメント会社オーナー)

#2 Mohammed Al-Amoudi, $13.5 billion(135億ドル)←黒人のサウジアラビア人がオーナー(驚き)

68, Saudi Arabian. Oil Refineries, Mining(68位:サウジ・アラビア人―製油、鉱業)

He now sits atop Midroc Group, a sprawling conglomerate that owns oil refineries in Morocco and Sweden and oil fields off West Africa.(モロッコ、スウェーデンでの製油及び西アフリカで油田を経営)

#3 Mike Adenuga, $4.7 billion(47億ドル)

59, Nigerian. Oil, Telecoms(59位:ナイジェリア人ー石油、通信会社)

His Conoil Producing Limited is one of Nigeria’s largest indigenous oil explorers. He also owns Globacom, Nigeria’s second largest mobile phone network.(ナイジェリア最大の油田採掘会社及びナイジェリア第2位のモバイル通信会社経営)

#4 Patrice Motsepe, $2.9 billion(29億ドル)

51, South African. Mining(51位:南アフリカ人、鉱業)

South Africa’s first and only black billionaire holds the bulk of his fortune through African Rainbow Minerals (ARM), His publicly traded mining conglomerate, which has interests in platinum, nickel, chrome, iron, manganese, coal, copper and gold.(プルトニウム、ニッケル、クロム、鉄、石炭、マンガン、金、銅等のコングロマリット所有)

#5 Oprah Winfrey, $2.8 billion(オプラ―・ウィンフレイ、28億ドル)

59, American. Television(59位ーアメリカ人ーテレビ業界)

Oprah still remains the only African-American billionaire in the world.(唯一のアメリカ黒人ビリオンエア―)

#6 Isabel Dos Santos, $2 billion(20億ドル)

40, Angolan. Investments(アンゴラ人ー投資会社)

The oldest daughter of Angola’s president, Jose Eduardo dos Santos. Her largest holding is a $1 billion stake in Angolan mobile phone company, Unitel.(元アンゴラ大統領の娘。アンゴラ最大のモバイル電話会社経営)

#7 Mohammed Ibrahim, $1.1 billion(11億ドル)

66, British. Investments(66位ー投資会社)

Sudanese-born Mo Ibrahim founded mobile phone company Celtel and sold it off in 2005 for $3.4 billion, pocketing $1.4 billion.(スーダン人ーモバイル電話会社)

http://naturallymoi.com/2013/03/money-2/forbes-black-billionaires-2013/?utm_source=feedburner&utm_medium=feed&utm_campaign=Feed%3A+NaturallyMoi+%28Naturally+Moi%29

フォーブス
The World's Billionaires
http://www.forbes.com/billionaires/

権力者への迎合か、それとも独立か? 2人の黒人指導者のテーマは属国にもあてはまる?

(by Sunshine)

前回はジョージ・ルーカス監督の新作「Red Tails」(第二次大戦時に人種差別と偏見の中で勇敢に闘ったタスキーギ学校出身の黒人パイロット部隊のニックネーム)について書いた。そして今回はタスキーギ学校開設の背景と当時の人種差別問題について書くつもりで、大体9割程書いたところで、このブログ自体に慣れていないせいか、突然全文が消失してしまった。

すっかりやる気をなくしてしまったが、タスキーギ学校の初代校長を務めた、奴隷出身のブッカ―・T・ワシントン(Booker T. Washington)と後に真っ向から反対し、ブラック・ナショナリズムの先駆者となったW・E・B・デュボイス(W.E.B.DuBois)の論争は、権力者(宗主国)に対する姿勢はいかにあるべきかという、”人類永遠のテーマ”を提示しているかのようにも思えるので、簡単に書いておきたい。

タスキーギ学校(The Tuskegee Negro Normal Institute)は、南北戦争終結後、奴隷制度から解放された黒人たちに実践的な技術を教えることによって、自立させることを目的に、1881年、アラバマ州メコン郡タスキーギに創立された。実際的にこれを創立したのは、この地域の黒人指導者に選挙票のまとめを依頼して選挙に勝った二人の白人民主党議員だったが、初代校長にワシントンが任命されたのは、民主党議員の友人で、教育者だったサミュエル・アームストロング(Samuel Armstrong)がワシントンを推薦したからだった。

二人の民主党議員は白人の校長を望んでいたが、南北戦争時に黒人部隊の隊長として、黒人文化、考え方、習慣等を理解していたアームストロングは、黒人学校の校長には黒人がふさわしいと考え、交友関係のあったワシントンを推薦したのだった。このアームストロングという人は、真のヒューマニストだったようで、黒人社会では、現在も高く評価されている。

ワシントン(1856-1915)は白人奴隷所有者を父に、奴隷を母に1856年、アラバマ州に生まれた。後にこの母は奴隷の男性と結婚し、彼が9歳まで共に暮らす。9歳の時、バージニア州で塩堀りの仕事をするため家を離れ、印刷技術を学んだり、白人から読み書きを教えてもらいながら、苦労して学校に通った。20代の時にアラバマ州に戻り、掘立小屋を利用して、教えたりしており、後に彼と彼の教え子たちは設備を整え、基金集めをしながら、本格的な学校開設を様々な人達に働きかけていた。こうした中で、アームストロングと出会ったのだった。

この学校の信条は、「節約、忍耐、団結心、技術の習得」であり、「黒人が社会、教育、政治、経済などの全ての分野において、平等権を即要求するのは賢明でない」といい、「黒人は2級市民である。それゆえ、2級市民をして最善を尽くすことが大切である」と言い、多くの北部白人啓蒙者達から支持を得た。

例えば、億万長者のアンドリュー・カーネギーなどは、ワシントンの文書や演説に必要な費用は全て彼が支払っていた。そして全米の各界有力者が、彼に拍手喝さいを送るようになる。白人の支持を得たうえで、黒人からも絶賛される。このやり方で彼は最も有力な黒人指導者となった。

             US Tuskegee
(タスキーギ学創立25周年記念写真。真ん中がワシントン。彼の向かって右隣りがカーネギー)

ところがこれに異を唱える人物が現れた。ハイチ出身の父とアメリカ黒人の母を持つマサチューセッツ州生まれのW・E・B・デュボイス(W.E.B.DuBois:1868-1963)である。

            w.e.b.dubois


彼は成績優秀のためハーバード大学を目指したが、経済的理由からハーバードをあきらめ、テネシー州にあるフィスク大学に入学。入学前に南部に生まれて初めて旅をして、人種隔離政策下における厳しい黒人境遇を目にして、人種差別の問題をライフワークにしたいと考えるようになった。

彼はフィスク大学を卒業後、奨学金を得て、ハーバード大学大学院で学び、黒人初の博士号を社会学で取得している。後に大学で教鞭をとるようになるが、象牙の塔にこもっていては社会変革はできないとして、「黒人地位向上委員会」(NAASP)を設立し。公民権運動の指導者として、黒人地位向上のための先頭に立った。彼は「黒人は黒人としてのアイデェンティーを持ち、誇りと尊厳を失ってはならない」とするブラック・ナショナリズムを主張し、黒人を2級市民とするワシントンを「スレイブ・メンタリティー(奴隷根性)の持ち主」として批判した。無知、無学こそが偏見を生む。これらの偏見をなくすためには体系的な勉強と科学的な真実追究、そして啓蒙であると信じて、精力的に活動した。

彼とワシントンの見解の相違は、ワシントンがアメリカ南部の奴隷出身であるのに対し、デュボイスの方は父がハイチ人(フランス系とドイツ系、それにアフリカ系の混血)出身で北部・マサチューセッツ州生まれという出自、それに年齢が12歳年下であるということも理由の一つかもしれない(「神に感謝しなければ。私の先祖がアングロ・サクソンではなかったことを」と彼は言っている)。しかし、今日までワシントンとデュボイスの見解は黒人社会における”永遠”のテーマとして事あるごとに議論の対象となっている。

権力者(宗主国)に追従すればわが身が安全と考える者、”悪魔”に魂を売ってまで、わが身の安全は要らないという者。この議論は一個人に、また一国家に当てはまる話だ。

なお、彼は日本が日ロ戦争でロシアに勝利したことに感銘しており、黒人とアジア人は共に有色人種として連携し、白人の”横暴”に立ち向かうべきだと言い、日本人のYasuichi Hikidaとも親交を持ち、日本や中国にも視察で訪れている。1941年の日本軍による真珠湾攻撃の際には、日本に味方をした黒人達が全米各地で決起し、暴動にまで発展した。これを工作した日本人、Naka Nakaneとも親交があったかどうか今のところは不明だが、デュボイスが日本に対して大変好意的だったことは確かだ。

http://scholarworks.umass.edu/cgi/viewcontent.cgi?article=1128&context=cibs

デュボイスからHikidaに宛てた手紙
http://credo.library.umass.edu/view/full/mums312-b088-i249

晩年は米国籍を捨てて、ガーナに移住。95歳で生涯を閉じている。

また、タスキーギ学校について語る際に忘れてならない事件がある。それは米国医学史上、最長期にわたって行われたタスキーギ梅毒人体実験だ。これは1932年から1972年にわたって、病状の進んだ梅毒の患者399人を治療することなく病状進行の度合いを調べるために行った人体実験だった。これに関与したキーパーソンが、このタスキーギ学校出身の看護師だった。1947年に梅毒の治療薬、ペニシリンが開発されたにも関わらず、これを使用せず、研究目的のため、放置していたというとんでもない実験だ(福島第一原発の事故後、”危ない地域に住んでいる”人達の体内被曝定期検査とやらを実施していることをあたかも誇らしげに報道しているニュースを目にするが、このタスキーギ梅毒人体実験となんだかダブって見えるというと不謹慎だろうか)。

                   syphilis
                  


Unethical Research
http://students.cis.uab.edu/rwians/Unethical%20Research.html  

US Public Health Service Syphilis Study at Tuskegee
http://www.cdc.gov/tuskegee/timeline.htm

Booker T. Washington, 1856-1915
http://docsouth.unc.edu/fpn/washington/bio.html

W.E.B. Dubois
http://www.lucidcafe.com/library/96feb/dubois.html

現在はタスキーギ大学となっている
http://www.tuskegee.edu/
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